法事法要
四十九日にのしは必要?のしの書き方と定番商品・相場を紹介
更新日:2022.11.17 公開日:2022.04.14
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- 四十九日ののしについて
- 四十九日のお供え物に「のし」は必要?
- 四十九日の「のし」の書き方
- 四十九日で定番のお供え物
- 四十九日のお供え物の相場金額
- 四十九日のお供え物の渡し方
- 四十九日の返礼品につけるのしマナー
- 四十九日に適した返礼品
- 四十九日ののしのまとめ
四十九日ののしについて
四十九日法要へ参列する際には「お供え物」を持参される方が多いでしょう。
そのお供え物に「のし」は必要なのでしょうか。
そこでこの記事では、四十九日ののしについて説明していきます。
この機会に四十九日のお供え物に掛ける「のし紙」とその書き方、お供え物の定番商品などについて覚えておきましょう。
ご遺族側が用意する返礼品についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
四十九日のお供え物に「のし」は必要?
ここでは、四十九日法要のお供え物に「のし」は必要なのかを解説していきます。
以下の内容を確認し「のし」についての理解を深めていきましょう。
一般的にのしは必要
結論からいうと、一般的にお供え物には「のし紙」が必要です。
ここでいう「のし紙」は、本来「掛け紙」と呼ぶのが正しいとされています。
まず「のし」とは何かについて触れておきましょう。
「のし」とは、お祝い事の贈答品に添えられる飾りのことをいいます。
「のし紙」そのものが「のし」だと思われている方が多いかもしれませんが、実は紙の右上にある、赤い色が基調のひし形のような飾りが「のし」です。
かつては「のしあわび(あわびを薄く伸ばして乾燥させたもの)」がお祝いの贈答品に添えられる風習がありました。
この風習が簡素化して、現在のように紙に印刷して用いられるようになったのです。
慶事用の飾りである「のし」がついている紙のことを「のし紙」といいます。
しかし世間では、弔事で用いられる掛け紙も「のし紙」と呼ぶのが浸透しています。
弔事用の「のし紙」には「のし」はついていません。
そのため掛け紙のことを「弔事用のし紙」と理解しておくのも良いでしょう。
適切な水引の特徴
水引とは、のし紙の中央に印刷された飾りひものことです。
四十九日のような弔事に使われる水引の色は一般的に白黒ですが、各地域や宗教により黄白、青白、銀が使われることもあります。
水引の結び方には「結び切り」と「蝶結び」がありますが、弔事では結び切りを使います。
結び切りには「一度切りにしたい」という意味が込められており、弔事や一度切りにしたいお祝い(結婚や快気祝いなど)で用いられます。
ちなみに蝶結びとは、何度でも繰り返し結べることにかけて、結婚以外の慶事一般(出産や入学など)で使われる結び方です。
ちなみに、弔事と結婚式の水引の結び方は同じですが、色にはもちろん違いがあります。
慶事の水引の色は、赤金、金銀、紅白など鮮やかです。
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四十九日の「のし」の書き方
ここでは、四十九日の「のし紙」の書き方について説明していきます。
宗教によって違う点があるので注意が必要です。
表書き
仏式
仏式とは、仏教による儀式という意味です。
四十九日法要のお供え物で使う「のし紙」の水引は、関東地方などでは黒白5本の結び切りが使われます。
関西地方では、弔事用の黄白5本の結び切りが使われるのが一般的です。
表書きは、中央の上部に「御供(ごくう)」「御仏前(ごぶつぜん)」、水引の下に贈る側の名前をフルネームで書きます。
神式
神式(しんしき)とは神道(しんとう)による儀式という意味であり、神道は日本固有の宗教です。
神道には仏教でいう四十九日法要はありませんが、それに相当する「五十日祭」という忌明けの儀式があります。
「のし紙」は、仏式と基本的に同じです。
関東地方などでは水引は黒白5本の結び切りなどが使われ、関西地方では弔事用の黄白5本の結び切りが使われるのが一般的です。
表書きは、中央の上部に「御供」「奉献(ほうけん)」「奉納(ほうのう)」、水引の下に贈る側の名前をフルネームで書きます。
ちなみに、仏教はインドから中国・朝鮮半島を経由して飛鳥時代に日本へと伝来した宗教ですが、神道は私たち日本人の生活の中で自然に生まれた宗教です。
全国各地に神社があることから分かるように、大昔から私たちの生活に根付いている宗教といえます。
キリスト教
キリスト教にも四十九日法要はありません。
しかしカトリックの場合は、それに相当する追悼儀式として、亡くなってから1ヶ月後に「追悼ミサ」が行われます。
また、プロテスタントでは亡くなってから1ヶ月後に「召天記念日(しょうてんきねんび)」の儀式を行います。
追悼ミサと召天記念日のどちらの場合でも、お供え物として品物を用意したり、飾ったりすることはないので「のし紙」は使いません。
基本的には、仏教においての香典と同じ意味合いの「御花料(おはなりょう)」を持参します。
供花として生花をお供えするケースもありますが、教会ごとに細かいルールがあることが多いため、現金を持参するほうが無難でしょう。
御花料を包むときは、キリスト教にふさわしい不祝儀袋(十字架や百合が書かれたもの)を用意します。
どうしても用意できない場合は、白の無地の封筒で代用することも可能です。
なお、仏教の香典に使われる蓮の花の不祝儀袋はキリスト教の御花料には使えません。
封筒の表面には、上部の中央に「御花料」、その下に贈る側のフルネームを記入します。
墨の濃さ
四十九日法要の「のし紙」には、濃い色の筆や筆ペンを使って書きます。
所説ありますが、お葬式の場合は「突然の訃報のため墨をじゅうぶんに用意できずに急いで駆けつけた」という意味を込めて、薄墨を使用します。
四十九日法要は日程がすでに決まっているので、濃い色の墨で大丈夫です。
しかし、弔事全般では薄墨を使うという考え方もあり、各地域によって風習が異なることも覚えておきましょう。
なお、ボールペンや万年筆は使用しないようにします。
名前の書き方
名前の書き方には、1人の場合と複数の場合で違いがあります。
個人
前述でも触れましたが、「のし紙」の水引の下の中央に名前をフルネームで記入します。
夫婦
夫婦の場合は、一般的に夫の氏名のみを水引の下の中央に書きます。
夫婦ともに故人とゆかりがある場合は、夫の氏名の左横に妻の名前のみ(名字なし)を記入することもあります。
夫婦以外にも、職場の同僚などと2人で連名することもあるかもしれません。
その際は、1人の氏名を水引の下の中央にフルネームで書いてから、その左横に2人目の氏名をフルネームで書きます。
3名の連名
3名の連名のケースでは、水引の下の中央に1人目の名前をフルネームで書いてから、その左横に残り2人の名前をフルネームで書きましょう。
連名者の中に上司など目上の人がいる場合は、右側に書くようにしてください。
上下関係がない友人同士などの場合は、右側から五十音順になるようにします。
4名以上の連名
連名者の名前を4名以上記入することはできません。
4名以上の場合は、水引の下の中央に代表者の名前を書き、左横の少し下に「〇〇一同」や「他一同」と付け加えます。
このケースでは、連名者全員の名前・連絡先・包んだ金額を書いた紙を中袋に同封しましょう。
四十九日で定番のお供え物
四十九日法要では「果物」「菓子折り」「お花」「線香・ろうそく」がお供え物の定番です。
それぞれの詳細を確認して、相手方にふさわしいお供え物を用意しましょう。
果物
果物のお供え物には、丸い形状のものが良いとされています。
所説ありますが、魂の形が丸いとされていることが発端のようです。
例を挙げると、スイカ、りんご、メロン、ぶどう、梨、グレープフルーツなどがあります。
購入するお店で、弔事用のかごに盛り合わせてもらったり、化粧箱にきれいに箱詰めしてもらったりしましょう。
補足ですが、果物の個数は奇数にするのが一般的です。
偶数は割り切れてしまうので、「故人との縁が切れる」と連想させるからだといわれています。
また、「死」や「苦」を連想させてしまうため4や9は不吉な数字とされるので、5個、7個、11個の数が適当でしょう。
菓子折り
お供え物として、菓子折りを選ぶ方はかなり多いのではないでしょうか。
菓子折りは洋菓子・和菓子ともに仏前にふさわしい品であり、日持ちがするものも多いのでおすすめです。
個別包装であれば、他の参列者とシェアしやすいという利点があります。
お菓子の例を挙げると、クッキー、カステラ、マドレーヌ、ゼリー、煎餅、おまんじゅう、ようかんなどです。
菓子折りであれば、近所のスーパーやデパートなどで気軽に購入できます。
お花(白や淡い色のもの)
お花は、遺族に喜ばれるお供え物の一つです。
四十九日法要までは、キク、ユリ、胡蝶蘭などの白い花が選ばれる傾向にあります。
しかし四十九日法要では、白以外の淡い青、ピンク、紫などの花も一緒に入れたアレンジメントが増えてきました。
最近では、生花以外にブリザーブドフラワーなど手入れが楽なものも人気です。
線香やろうそく
線香やろうそくは、仏事に使えるので遺族の方に喜ばれるでしょう。
線香には様々な香りがあるので、事前にご遺族に好みを聞いておくと良いでしょう。
香りの強いものは控えるほうが無難です。
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四十九日のお供え物の相場金額
ここでは、四十九日法要のお供え物の相場金額について紹介していきます。
故人と親しい間柄だった場合、相場は5000円〜1万円程です。
それほど近い関係ではなかった場合は、3000円〜5000円程が適当でしょう。
ただし地域によって違いがあったり、親族間でいくらにするか決めたりする場合もあるので、家族や親戚に確認してみましょう。
四十九日のお供え物の渡し方
四十九日法要でお供え物を渡すには、直接手渡したり、郵送で事前に送ったりする方法があります。
先方に気持ち良く受け取ってもらうためには、マナーを守ることが大切です。
直接手渡しする
お供え物は、風呂敷に包んでいくのが基本のマナーです。
風呂敷に包むことで、品物を汚れから守れます。
色は派手ではない控え目な色、例えば黒・グレー・紫などが安心です。
なお、購入したお店で紙袋に入れてもらった場合、そのまま紙袋で持参しても大丈夫です。
ただし品物を先方に手渡す際は、風呂敷や紙袋から出して渡しましょう。
お供えの品はご遺族自身が供えるのが基本です。
決して自分から直接お供えをしないように気を付けてください。
どうしても直接お供えしたい場合は、まずご遺族に確認しましょう。
郵送する際は法要前に送る
四十九日に参列できない場合は、法要前に郵送するという手もあります。
法要の前に必ず先方に届くように日付指定したほうが良いでしょう。
前もって郵送する旨を先方に伝えておくことも忘れないようにします。
遺族が辞退した場合
ご遺族がお供え物の受け取りを辞退した場合は、無理やりに押し付けることはしないでください。
無理やり渡すことで、先方の負担になることがあります。
どんなにお返しは不要だと伝えても、受け取った側としてはお返しについて考えなくてはなりません。
なによりもご遺族の気持ちを尊重しましょう。
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四十九日の返礼品につけるのしマナー
ここでは遺族側の立場で、四十九日法要の返礼品につける「のし紙」のマナーについて見ていきましょう。
まず返礼品とは、法要の際に参列者からいただくお供え物のお礼としてお返しする品物のことです。
引き出物ともいわれます。
返礼品で使われる「のし紙」の水引の色は一般的に黒白です。
西日本でよく使われる黄白でも構いません。
法要で使うので、結び方は「結び切り」になります。
紙の中央の上部には「志(こころざし)」と書きます。
この「志」は日本全国で通用しますが、関西を中心とした西日本では「粗供養(そくよう)」が使われています。
水引の下部の中央には、施主の姓のみか、姓に家を付けて「〇〇家」と書きましょう。
四十九日法要の返礼品の「のし紙」に書く文字の色は、「濃墨」「薄墨」と2つの考え方があります。
いずれにしても地域によって書き方や考え方が異なるため、地域の風習を参考にしてください。
四十九日に適した返礼品
四十九日法要での返礼品には、食品や消耗品など、形に残らない「消えもの」を選ぶのが基本です。
さらに参列者が持ち帰ることを考えて、持ち運びが楽な軽い品物にしましょう。
品物によっては、縁起が悪いと考えられているものもあります。
選ぶ際には、マナー違反にならないように気を付けることが大切です。
代表的な品に「食品ギフト」「お菓子」「カタログギフト」があります。
それぞれの詳細を以下にまとめたので参考にしてください。
食品ギフト
食品ギフトとしては、使い勝手の良い日本茶、海苔、砂糖などが人気です。
ただし弔事の場合、昆布や鰹節は選ばないように注意しなければなりません。
なぜなら、結婚式の際の結納品となる縁起物だからです。
法事の返礼品として縁起物はふさわしくありません。
昆布には「喜ぶ」と似た響きがあり、子孫繁栄の意味合いもあります。
また、鰹節には武運長久(戦いでの幸運が長く続くこと)の意味合いがあります。
お酒やビールなどもお祝い事を連想させるものとして考えられているので、返礼品には不向きです。
衛生上の問題により、冷蔵品・冷凍品も避けましょう。
お菓子
日持ちがする焼き菓子の詰め合わせは、軽くて持ち運びも楽なので選ばれることが多いようです。
地元の銘菓を選んだり、故人が生前好んだお菓子を選んだりすると良いでしょう。
なお、賞味期限が短いお菓子は避けたほうが無難です。
カタログギフト
贈られた側が自由に品物を選べるカタログギフトが、近年多くの方に選ばれています。
カタログの品は種類が豊富です。
例えば食べ物や日用品、温泉旅行、お店での食事が楽しめるギフトもあります。
カタログギフトが良いなら、商品券やギフト券でも良いと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、金額がはっきり分かってしまうものは返礼品には不向きのため避けましょう。
補足ですが、キッチン洗剤やお風呂用ギフトセットも返礼品として選べます。
哀しみをきれいに洗い流すとなぞらえて選ぶ方もいらっしゃいます。
洗剤は重いものもあるので、その点だけは注意しましょう。
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四十九日ののしのまとめ
ここまで四十九日法要の際に「のし紙」は必要なのかや、その記入の仕方などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 四十九日のお供え物には「のし紙」が必要で、正しくは「掛け紙」と呼ばれる
- 水引は黒白5本の結び切り、中央上部に「御供」、下部中央に贈り主の名前を書く
- 定番のお供え物には「果物」「菓子折り」「お花」「線香・ろうそく」がある
- 品物の金額相場は、親しかった場合は5000円~1万円、それ以外は3000円~5000円
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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