法事法要
忌明けとは?忌明け後に何をする?忌中にやってはいけないことも解説
更新日:2022.11.17 公開日:2022.04.14
喪に服している期間が開けることを忌明けといいますが、その意味についてご存知でしょうか。
忌明けにはどんな意味があり、何をすれば良いか知っておきましょう。
そこでこの記事では、忌明けについて詳しく説明していきます。
この機会に、忌中にやってはいけないことについて覚えておきましょう。
忌中にやっても問題ないことについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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忌明けとは
なかなか聞きなれない言葉である「忌明け」とはどういうものなのでしょうか。
忌明けとは、遺族が故人のために祈り、穢れを祓う期間が終わることをいいます。
また、故人のために祈り、穢れを祓っている期間のことを「忌中」といいます。
昔は、穢れを祓わないといけない人は、社会の行事に参加できなかったため、穢れを祓っている忌中の間は、他の人から隔離されていました。
その名残で、忌中にやってはいけない行事がいくつかあります。
宗教によって忌明けまでの期間は違います。
一般的に仏教では、四十九日経つと忌明けになり、四十九日法要を行います。
神道では、10日ごとに儀式を行い、五十日祭の翌日に清祓いの儀(きよはらいのぎ)を行うと、忌明けになります。
キリスト教には「忌」という考え方自体が無く、忌明けはありません。
しかし忌中の風習を取り入れて、プロテスタントでは1ヶ月後の召天記念日、カトリックでは三十日目の追悼ミサまでを忌中としています。
似た言葉に「喪中」があります。
喪中とは、遺族が故人の冥福を祈り、喪に服している期間のことです。
喪中の期間は忌中よりも長く、忌中が45日程度で終わるのに対して、喪中は1年間続きます。
喪に服す行為は、遺族が自発的に行っていることで、穢れを祓っているわけではありません。
そのため、喪中の場合行事への参加はできますが、お祝い事への参加は控えられています。
忌中に避けるべき事柄
忌中の45日間には、やってはいけないことがあります。
主にお祝い事や家から出るようなこと、死を穢れとする神道の教えにより、神様に関わるようなことは避けないといけません。
一つずつ解説します。
祝辞への参加
忌明けまでの間、遺族や故人の近親者はお祝い事や派手な行事を避けなければなりません。
そのため、祝辞に参加するのはやめましょう。
結婚式のほかに、家の新築・改築、七五三にも参加できません。
家の新築・改築をする際に行う地鎮祭も、忌中の間はできません。
地鎮祭は、その土地に家を建てることを神様に報告する儀式です。
工期が伸ばせず、どうしても忌中に地鎮祭を行わないといけないときは、依頼している施工会社に相談しましょう。
方法を工夫すれば、忌中でも地鎮祭を行えることがあります。
七五三は、記念写真を撮るのは大丈夫ですが、神社へのお参りはやめましょう。
忌中だと、神社に行くことができません。
記念写真を撮るときも、家から着物を着て行かないなど、配慮して撮りましょう。
旅行
旅行に行くのも避けましょう。
忌中は、故人の死によって穢れている期間です。
穢れを広げないためにも、外の人との接触は、できる限り避けると良いとされています。
しかし故人にゆかりのある地を訪れて、故人を偲ぶ目的の旅行ならOKだともいわれています。
故人を偲ぶ旅に行く場合は、遊びに行っていると見られないように、周りに配慮しながら行くようにしましょう。
新年のお祝い
新年と忌中が被った場合、新年のお祝いは控えるようにしましょう。
忌明けまでの期間は、派手なことを避けて、つつましく生活するのが良いとされています。
新年の挨拶はせず、年賀欠礼の喪中はがきを出すようにしましょう。
門松やしめ縄といった、新年を祝う飾りを飾るのも避けます。
穢れを外に出してはいけないという意味からも、お酒の席やパーティーなどの華やかな集まりに参加するのも控えましょう。
初詣
忌中だと、新年のお祝いができないだけではなく、初詣にもいけません。
忌中には神社でのお参りも、お祝いもしてはいけないとされています。
忌中の間は、初詣に行くのは避けましょう。
ただし、ご先祖様のお墓へお参りに行くのは問題ありません。
年末年始やお盆以外にも、忌中にご先祖様のお墓へ行って、お参りをするところがあります。
初詣の代わりに、お墓参りをするのも良いかもしれません。
どうしても初詣がしたい場合は、お寺に行くようにしてください。
仏教において忌中は、四十九日法要まで故人のために祈る期間とされているため、お参りも可能です。
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忌明け後に行うこと
忌明けした後にも、やらなければならないことがあります。
忌明け後はやることが多く、忙しくなりますが、それぞれの手順に沿って行いましょう。
封じていた神棚封じを解く
神様に穢れを近づけないために、忌中は神棚封じをします。
神棚封じとは神棚のお供え物や榊などをすべて下げ、神棚の扉を閉めて、扉の正面を隠すように白い半紙を貼って封じることです。
50日経って忌明けしたら、神棚の正面に貼ったお札や半紙を剥がします。
剥がすときは塩で身を清めてから行いましょう。
その後は今までと同じように、お供え物を置いたり毎日のお参りができたりするようになります。
仏壇の扉を閉じていた場合も、一般的には神棚封じを解くのと一緒に開けます。
香典返しをする
忌明けしたら、香典返しをします。
品物と一緒に、忌明けの挨拶状を添えて送りましょう。
香典返しは忌明けから1ヶ月以内に送ると良いとされています。
香典返しの品物には厳密な決まりはありません。
しかし、後に残らないということから、消費できるお菓子やお茶、もらって実用的なタオルや洗剤が香典返しとして選ばれています。
最近では、カタログギフトを香典返しにする人も増えました。
いただいた香典の3分の1から半分の金額が、香典返しの相場とされているため、それを目安に品物を選びましょう。
生鮮食品や嗜好品といった、人を選ぶものや、お祝い事の贈り物として使われる鰹節や昆布、現金は香典返しとしてマナー違反になります。
また、金額がはっきり分かってしまうような物もマナー違反です。
特に商品券は、目上の人に渡す香典返しとして適していません。
マナーにも気をつけて選びましょう。
壇引きをする
忌中に使っていた中陰壇を片づけることを壇引きといい、忌明け後に行います。
忌中の期間、遺族の家には故人の白木位牌や遺骨などを飾る中陰壇が設けられます。
忌明け後には、白木位牌をお寺に返して、法要で開眼してもらった漆塗りの本位牌を仏壇に納めます。
本位牌を仏壇に納めるときには、これまで使っていた中陰壇を片づけます。
使い終わった中陰壇は、お寺で供養してもらったり、葬儀会社に引き取ってもらったりと、様々な方法で片づけてもらいます。
中にはお盆の飾りに中陰壇を使うところもあるため、一度お寺に相談しましょう。
お盆の飾りとして使うようなら保管し、使わないようならお寺で供養してもらうのが良いでしょう。
忌明けの挨拶状を書く
香典返しと一緒に渡す忌明けの挨拶状を書きましょう。
葬儀に会葬してもらったお礼と、無事忌明けを迎えられたことを報告するために、香典返しと一緒に、忌明けの挨拶状を送ります。
挨拶状の文章には以下のようなルールがあるため、定型文を参考に書きましょう。
- 句読点は使わない
- 季節の挨拶を書かない
- 死を連想させる言葉、重ね言葉などの忌み言葉を使わない
- 宗教・宗派でNGになっている言葉は使わない
この他にも、きちんとした正しい敬語を使うようにしましょう。
文章のルールを守っていても、正しい敬語が使われていなかったら印象は悪くなってしまいます。
正しい敬語が使えているか心配になったら、確認しながら書くようにしましょう。
忌中にやっても問題ないのは?
忌中には様々な制限がありますが、忌中にやっても問題ないこともあります。
そのほとんどが、お祝い事のようでお祝い事ではないため、行えるものです。
無理のない範囲で参加しましょう。
お中元やお歳暮
忌中や喪中であっても、お中元やお歳暮を贈ったり受け取ったりするのは問題ありません。
お中元やお歳暮は、日頃の感謝を込めて贈るもので、なにかをお祝いして贈るものではないからです。
お祝いではないので、忌中や喪中にお盆や年末が被っても、お中元やお歳暮を贈れます。
前々からお中元やお歳暮を準備していたのに、急な不幸で忌中になっても大丈夫です。
厄除け・厄払い
厄除けや厄払いのご祈祷は、忌中でも受けられます。
忌中は神社に入ることができないため、厄除けや厄払いはお寺に依頼しましょう。
どうしても気になる場合は、子供や他の家族が代理で厄除けしてもらうことも可能です。
忌中に祈祷してもらうときは、お寺などに一度相談しましょう。
年中行事
節分の豆まきなどの年中行事は、無病息災を願って行う行事のため、行っても問題ありません。
縁起物も飾って大丈夫ですが、神棚を封じているため、神棚を開けるまでは頭より高い清浄なところに飾っておき、忌明けしてから神棚に飾りましょう。
夏祭りやクリスマスといったイベントにも参加できます。
運動会などの子供のイベントも、忌中でも参加できます。
入学式や卒業式は、お祝い事ではありますが、派手にせず控えめにすれば祝うことが可能です。
忌中で出席を避けたいと思う場合は、忌中であることを説明して、欠席しましょう。
どの行事に出席して、どの行事に出席しないかは、家庭で相談して決め、無理せず参加するようにしてください。
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忌明けまとめ
ここまで忌明けとは何かや、忌中にやってはいけないことなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 忌明けは穢れを祓う期間が終わったことをいう
- 忌中はお祝い事と神様に関することを避ける
- 忌明け後には香典返しや壇引き等をする
忌中でも厄払いや豆まき等のイベントはやっても良い
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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