法事法要
厄払い相場はいくら?祈祷料の注意点厄払いの時期と服装を説明
更新日:2022.11.17 公開日:2022.04.15
厄年だから厄払いしなければならない、などとよく耳にします。
実際に厄払いを行う際、費用はどのくらいになるのでしょうか。
そこで、この記事では厄払いについて詳しく解説します。
この機会に、厄払いの費用相場や服装などについて知っておきましょう。
後半では、喪中に厄払いができるのかについて触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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厄払いとは
厄払いとは、自分に降りかかった災厄を祓い、吉に変換する儀式のことです。
神社で神道の教えに従った厄払いを行うのが通常です。
厄払いは厄年に実施されることが多く、特に本厄と言われる年に行われます。
とは言え、七五三や子供の初参り、新車のお祓いなどといった厄年でなくても慶事のタイミングでも行われることがあります。
厄落としとの違い
「厄払い」と「厄落とし」はよく似た言葉ですが、別の意味です。
厄落としとは、自ら災厄を作り出すことで、このうえさらに、自身に悪いことが降りかかって来ないようにするための儀式のことです。
これまで大事にしていたものや常に身に着けていたものをわざと落とすことで、厄も同時に払われると考えられています。
厄落としを実施する日には特に決まりはなく、自分の都合の良い日を選ぶ方もいます。
厄年となる年の初詣で実施する方もいますし、年に数回実施している方もいるようです。
あるいは、生涯で1回しか実施しないという方もいます。
厄落としは地域によって実施される場所が異なり、必ずしも神社やお寺で祈祷を受けるとは限りません。
近くの神社や菩提寺などに聞いてみるといいでしょう。
厄除けとの違い
厄除けとは、災厄が自分の方にやってこないように前もって祈祷や祈願をしてもらうための儀式のことです。
厄がふりかかってくる予防として実施するという意味合いがあります。
厄除けは密教系の寺院で実施するのが通常ですが、神社でも実施されます。
厄除けも、厄払いと同様、本人や家族に厄が付いていたり災難が続いて起こったりしたタイミングで実施することもあるでしょう。
必ずしも厄年に実施するとは限りません。
厄払いの相場はいくら?
厄払いにかかる費用の相場はいくらぐらいなのでしょうか。
祈祷料の相場
神社で厄払いをしてもらうときに、お支払いする祈祷料のことを、御初穂料と言います。
厄払い以外でお宮参りや七五三などで子供の祈祷を受ける場合は「御初穂料」または「玉串料」です。
寺院の場合は、厄払いにお支払いする祈祷料は、御祈祷料と言います。
厄払いの費用相場は約5,000円〜1万円で、「御初穂料」や「玉串料」の場合も相場は同じ金額になります。
相場に従った金額を包むようにしましょう。
また、「4」や「9」といった不吉な金額は避け、切りの良い金額にします。
神社によっては、相場以外の金額になることもあるので、神職などに確認しましょう。
「お気持ちで」と言われることもありますが、その場合は相場に従って5,000円程度を包みましょう。
包む金額や相場によってお払いの効果に差があるのではなく、儀式が終わってからいただく品が違ってくるだけです。
お守り、お札、箸、酒、お菓子、砂糖などが撤下品としてよく使われます。
お菓子などは普通に食べてもかまいません。
祈祷料の包み方
神社によっては、祈祷料を裸のままのお札で渡す場合は受け取らない所もあります。
日本では昔から、お金を人に渡すときは、裸のままのお札を渡すのはよくないという考え方があるからです。
のし袋に入れて相場の金額で渡すことがマナーであると心得ておきましょう。
祈祷料をどのタイミングで払うのかは、それぞれの神社の規則に従いましょう。
申込書に氏名や住所を記載し、社務所で申請する時に初穂料も一緒に払うのが一般的な神社のルールです。
「外袋」と「中袋」とがある場合は、外袋の表面の上部に「御初穂料」と記載し、下部に氏名を記載します。
中袋の方は、表面に金額を、裏側に名前と住所を記載します。
のし袋には、筆や筆ペンで書くようにしましょう。
筆が苦手な場合は、筆ペンやフェルトペンなどを使って書いてもかまいません。
お札は顔が描かれている方を表にして中袋に入れましょう。
金額の相場以外に注意点として、初穂料に包むお金は新札をのし袋に入れて渡すようにします。
また、5,000円の場合は5,000円札1枚、1万円の場合は1万円札1枚とするようにしましょう。
祈祷料の渡し方
のし袋や封筒に入れて祈祷料を渡すようにしましょう。
一般的には、社務所に氏名や住所が書かれた申込書を提出するとき、同時に初穂料も支払います。
しかし、神社にもよるので初穂料を渡すタイミングは事前に確認しておいた方がいいでしょう。
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厄払いをするタイミング
厄払いは厄年、本厄の年に実施されることが一般的です。
元旦から1月7日まであるいは節分までの間に厄払いを実施するのがよいと言われています。
しかし、もともといつまでという期限は定められているものではなく、厄年でなくても問題ありません。
七五三の起源は厄払いという説もあり、子どもの場合は誕生初参りや七五三のタイミングで実施することも多いようです。
節目の日や年始の祈願、誕生日などに実施する方もいますが、思い立った日でもかまいません。
厄払いを思いついたら、事前に神社に日程の相談をしましょう。
厄払いをするタイミング
厄払いをするタイミングはいつ頃が良いのでしょうか。
ここでは、男女別にタイミングを説明します。
男性
一般的に、厄年は満年齢ではなく、数え年とされています。
男性の場合は25・42・61歳が本厄で、その前の歳が前厄、その後の歳が後厄です。
とりわけ42歳は男性の大厄であり、特に注意が必要と言われています。
この年に厄払いをすると大きな効果があるでしょう。
女性
女性の場合は19・33・37・61歳が本厄で、その前の歳が前厄、その後の歳が後厄です。
とりわけ33歳は女性の大厄であり、特に注意が必要と言われています。
数え年なのでわかりにくいかもしれませんが、寺院などにある「厄年早見表」を見れば自分の厄年がすぐにわかります。
初詣などの際に確認しておくとよいでしょう。
厄年以外のタイミング
厄落としは厄年とその1年前と1年後の年に行うのが一般的です。
しかし、訳は日常生活の中でたまっていくものなので、厄年以外でも厄払いを実施してもよいと述べましたが、どんなタイミングがあるでしょうか。
子どもの場合は、誕生初参り、七五三が多いようです。
あるいは、不運が続いたり、何か新しいことを始めたりするタイミングもあります。
たとえば、新居を購入したときに、お祓いとして実施することもあるでしょう。
このようなことも厄払いの1つなのです。
厄払いに適した時期
厄払いは1月1日から1月7日まで、もしくは節分までとよく聞きます。
しかし、もともと期限などは定められていないので、その期間以外でもお祓いは可能です。
旧暦では、節分の日の大みそかが正月でした。
その名残で、厄払いや厄除けを厄年とその前後1年の正月から節分までの間にお祓いを受けるのがいいとされています。
とは言え、法律などで定められた期限ではないので、この期間以外でお祓いも実施しても問題ありません。
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厄払いの時の服装
厄払い時の服装はどうすればいいのでしょうか。
ここでは、厄払い時の服装について、男女別で紹介します。
男性
特に決まりはありませんが、祈祷を受けることを考えれば、男性の場合は黒やグレーのスーツ、またはジャケット、ネクタイを着用しましょう。
スーツやジャケットの下は襟のあるシャツを着てTシャツは避けます。
また、ズボンはスラックスにしてジーンズは避けます。
女性
女性の場合、ジャケット以外でも地味な色合いのスカートやパンツ、ワンピースなら問題ありません。
しかし、肌の露出の多い服や短めのスカート、色やデザインが派手なものは避けましょう。
本堂と祈祷所では、帽子は脱ぐようにし、コート・マフラー・手袋なども着用しないようにしましょう。
神社や寺院によっては、服装が決められている場合もあります。事前に確認しておくことをおすすめします。
厄払いは一人で行かないとダメ?
厄払いをするときは、大人数で行っても問題ないのでしょうか。
大人数で行くと厄がみんなに移ってしまうのではないかと心配になります。
しかし、厄払いを受けた全員に厄が移ることはありません。
神社も特に人数制限などはしていないようです。
1人で行くのが不安な方は、家族や友達を誘って行くのもいいのではないでしょうか。
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喪中に厄払いはできる?
喪中でも厄払いはできるのでしょうか。
ここでは、喪中の概要も踏まえて説明します。
喪中とは
家族・親族など、身内の人の死を悼む期間のことを喪中と言います。
喪中期間は故人の没後1年間なので、喪が明けるのは1周忌法要後です。
喪が明ければ普通の生活へ戻ることになります。
喪中の中に「忌中」という期間があります。
喪中は故人に哀悼の意を表す期間で、忌中は穢れがあるため神事や慶事を慎む期間です。
仏教では故人が成仏するまでに四十九日かかるとされ、この間が忌中となります。
四十九日法要が終われば忌明けとなり、その後は喪中の期間へと移行するのです。
厄払いをする場所による
親しい人が亡くなって、神社に行くのはよくないと考える方は多いでしょう。
喪中もこの考えに従うべきだと考える方は少なくないでしょう。
本来、喪中は悲しみを乗り越えて、日常生活に戻るために必要な期間と考えられており、死のけがれとは無関係です。
とはいえ、喪中の人の参拝を認めない神社も実際にはあります。
そのため、事前に神社に確認しておくことが必要です。
神道では、忌中はまだけがれが残っている期間とされているため、この期間の神社への参拝はよくないと考えられているのです。
しかし、忌中であってもどうしても神社に行かなければならないケースも考えられます。
その場合は、お祓いを受けることが可能な神社を見つけて行くことにしましょう。
仏教の場合は神道と異なり、死をけがれとは考えてはいませんので忌中でも寺院の参拝などは全く問題ありません。
まとめると、寺院の場合は忌中・喪中でも厄払いは可能で、むしろ歓迎されます。
一方、神社での厄払いは基本的に忌中の間は避けた方が無難でしょう。
厄払いのまとめ
ここまで厄払いについて解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 厄払いとは、自身の中にある災厄を祓い、吉に転じる儀式のこと
- 厄払いの相場は5,000円~1万円
- 厄払いは厄年に行うのが一般的
- 喪中でも厄払いはできる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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