お葬式
遺族にかけてはいけない言葉とは?かける言葉とマナーを解説
更新日:2024.02.03 公開日:2022.05.23

記事のポイントを先取り!
- 忌み言葉や安易な励ましの言葉はかけてはいけない
- 宗教や宗派によって使用できない言葉がある
- 文書でのお悔やみの言葉では、顔が見えない分より気遣いが必要
- ペットは家族であることを忘れずに声をかける
大切な人を亡くした遺族に、かけてはいけない言葉があることをご存知でしょうか。
遺族にかけてはいけない言葉について、具体的に知っておきましょう。
そこでこの記事では、ご遺族にかけてはいけない言葉について説明していきます。
この機会に弔辞の際に使う言葉を覚えておきましょう。
ペットを亡くした際の言葉遣いについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 遺族にかけてはいけない言葉とは
- 遺族にかける言葉
- 葬儀で遺族にかけるケース別の言葉
- 遺族にかけてはいけない言葉以外のマナー
- メールで遺族にかけてはいけない言葉
- ペットを亡くした時にかけてはいけない言葉
- 遺族にかけてはいけない言葉のまとめ
遺族にかけてはいけない言葉とは
遺族にかけない言葉には、不幸や不吉なことを連想させる「忌み(いみ)言葉」というものがあります。
ここでは、具体的な忌み言葉の内容と、忌み言葉以外に遺族にかけてはいけない言葉について説明していきます。
不吉な言葉
「大変」「浮かばれない」「消える」「落ちる」といった不吉な言葉は使用してはいけません。
他にも、数字の「9」は「苦」、「4」は「死」を連想させるため使用してはいけませんので、注意しましょう。
不幸が続くことを連想させる言葉
「再び」「ひき続き」「続いて」「追って」「また」などといった言葉は、不幸が続いていくことを連想させるため、遺族に対して使用してはいけません。
重ね言葉
重ね言葉とは、「重ね重ね」「ますます」「次々」「いよいよ」「またまた」などの、同じ言葉を繰り返す言葉のことをいいます。
この重ね言葉は、「不幸が重なる」ことを連想させるため、使用してはいけません。
生死にかかわる直接的な表現の言葉
「急死」「生きていたころ」「死ぬ」などといった、生死にかかわる直接的な表現も避ける必要があり、使用する場合には以下のように言い換えをしましょう。
- 死ぬ → 逝去(せいきょ)
- 急死 → 突然のこと
- 生きていたころ → お元気だったころ
また、死因を尋ねることもしてはいけません。
負担になる言葉
「早く元気を出してね」「あなたがしっかりしないと!」などの安易な励ましは、大切な人を失い、深い悲しみの中にいる遺族にとって負担になりかねません。
元気のない遺族を見ていると、つい励ましてあげたくなる気持ちも分かりますが、遺族が故人様の死と向き合い立ち直るのを見守ることも優しさです。
励ましのつもりでかけた言葉も、遺族にとっては負担となってしまう可能性があることを覚えておきましょう。
遺族に対して一言声をかけたい場合には、「気持ちをお察しします」など、遺族に寄り添った言葉をかけることが大切です。
宗教の違いによりかけてはいけない言葉
日本の葬儀では、仏式葬儀が一般的なため、お悔やみの言葉として使用されている言葉の中には、仏教用語が多く含まれています。
仏教用語は、仏式葬儀の際には使用することが可能になりますが、神式葬儀やキリスト教式葬儀などの場合には使用できません。
たとえば、「ご冥福をお祈りします」には「故人が死後の世界(冥土)で迷うことなく転生できますように」という意味があります。
しかし、浄土真宗では「南無阿弥陀仏」を唱えれば誰でも極楽浄土へ行けるとされているため、冥土で迷うことはありません。
また、神道では、故人はその家の守護神になるとされています。
キリスト教でも、亡くなることは悲しいことではなく、故人は神のみもとへ召されるとされており、そもそも仏教とは死生観が異なります。
そのため、神道の場合には「御霊(みたま)のご平安をお祈りいたします」キリスト教では「○○様の安らかなお眠りをお祈りいたします」となります。
葬儀に参列する場合は、参列する葬儀の宗教について事前に確認しておくと良いでしょう。
遺族にかける言葉
遺族にかける言葉には、いくつかの種類があり、宗教や状況によって変えていく必要があります。
そこでここでは、遺族にかける「お悔やみの言葉」について説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
「ご愁傷さまです」
憂い(うれい)の意味をもつ「愁」と、痛みの意味をもつ「傷」という漢字を合わせた「愁傷」には、「ご遺族の心の傷を憂える」という意味があります。
つまり、「ご愁傷さま」という言葉には、大切な人を亡くし、強い悲しみの中にいるご遺族に対する同情や慰めの意味があります。
お悔やみの言葉の中でも特によく使われている言葉ですが、最近では「それは気の毒だね、ご愁傷さま〜」など、皮肉表現として使用する方も多くみられます。
そのためご遺族の中には、ご愁傷様といわれることに嫌悪感を感じる方もいます。
この言葉を使用する場合には、ご遺族の様子や、周りの方が使用しているかどうかを見極めながら使用しましょう。
また、この言葉は口頭でお悔やみの言葉を伝える場合にのみ、使用します。
弔電や手紙では使用できませんので、注意しましょう。
「お悔やみ申し上げます」
お悔やみとは「故人様の死を弔う」ことで、「お悔やみ申し上げます」には、「遺族の深い悲しみを分かち合い、故人様の死を弔う言葉を伝える」という意味があります。
この言葉は、口頭でも文書でも使用することが可能です。
口頭の場合には「このたびはご愁傷様です。心よりお悔やみ申し上げます。」、文書の場合には「突然の悲報に接し、心からお悔やみ申し上げます。」などとなります。
口頭と文書とで、若干の違いがありますので、注意しましょう。
「哀悼の意を表します」
哀悼とは「故人様の死を悲しみ悼む」ことで、「哀悼の意を表します」には、「故人様のことを思うと心が痛む」という意味があります。
このお悔やみの言葉は、口頭で使用するものではなく文書で使用するものですので、間違えのないように気を付けましょう。
「謹んで哀悼の意を表します」とすると、より強い弔意を表せます。
また、この表現は、どの宗教あっても分け隔てなく使用できます。
「ご冥福をお祈りします」
「ご冥福をお祈りします」には「故人様が冥土で迷わず転生できますように」つまり「故人様の死後の幸せを祈っています」という意味のある仏教用語です。
この言葉は、浄土真宗以外の仏式葬儀の際にしか使用できません。
また、意味からも分かるように、このお悔やみの言葉はご遺族に対するものではなく、故人様に対してかける言葉になり、文書で使用するのが一般的です。
口頭や、遺族に対して伝えてしまわないよう、注意しましょう。
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葬儀で遺族にかけるケース別の言葉
葬儀で遺族にお悔やみの言葉をかける場合、どのタイミングで声をかけるかによって言葉が変わります。
参列者から遺族へかける言葉
参列者から遺族へかける言葉として、最も一般的なお悔やみの言葉は「このたびはご愁傷様です」になります。
さらに、「心よりお悔やみ申し上げます」「心中お察しします」といった一言を付け加えても良いでしょう。
ただし、葬儀当日の遺族は大変忙しくなります。
そのため、無理に挨拶をせず、目が合った際に礼をするだけでもマナー違反にはなりません。
参列者から親族へかける言葉
参列者の立場として親族に声をかける際には、「ご愁傷様です」はあまり使用しません。
「こんにちは」などの挨拶はいりませんが、「このたびは突然のことに大変驚いています」「寂しくなりますね」といった言葉をかけます。
受付でかける言葉
近年では、業者が受け付けを担当している場面も多くみられますが、故人様の親族や知人が担当している場合もあります。
どちらにしても、無言で香典を渡すのではなく「このたびはご愁傷様です」といった一言を添えて渡すのがマナーになります。
遺族にかけてはいけない言葉以外のマナー
遺族にお悔やみの言葉を伝える際には、かけてはいけない言葉以外にも気を付けるべきマナーがいくつかあります。
お悔やみの言葉とセットで覚えておきましょう。
長話しない
お悔やみの言葉は、簡潔に伝えることが大切です。
弔辞の際に遺族にかける言葉は、生前の故人様との関係性が深ければ深いほど、つい長話をしたくなってしまったり、反対に言葉が詰まってしまうこともあるでしょう。
しかし、葬儀当日の遺族は、弔問客や僧侶への対応、葬儀の準備など、やらなくてはいけないことが多く、とても忙しいため、長話は負担になってしまいます。
葬儀の際の挨拶は、お悔やみの言葉のみで気持ちが伝わります。
また、言葉に詰まってしまった場合には「このたびは…」と、頭を下げるだけでも十分気持ちは伝わります。
死因について尋ねない
大切な人を亡くし辛い中で、葬儀も行わなければならず、遺族は心身ともに疲労しています。
そんな中、追い打ちをかけるように故人の死因を尋ねることは絶対にしてはいけません。
特に、事故死や急死、自殺などの場合には余計です。
また、何らかの形で故人の死因を知ったとしても、参列者全員が死因を知っているとは限りません。
葬儀の場では、遺族から話題を振られた場合以外、お悔やみの言葉以外の余計なことは話さないようにしましょう。
簡潔な言葉で伝える
前述したように、葬儀当日の遺族は大変慌ただしくしているため長話はせず、お悔やみの言葉も簡潔な言葉で伝える必要があります。
お悔やみの言葉にアレンジを加える必要はありません。
「ご愁傷様です」「お悔やみ申し上げます」といった言葉のみで気持ちは十分伝わります。
場にふさわしい服装にする
お悔やみの言葉を伝える際には、場にふさわしい服装で伝えることも大切なマナーで、どのタイミングでお悔やみの言葉を伝えるかによって服装は異なります。
お悔やみの言葉を伝えに行くことを「弔問(ちょうもん)」といいます。
まず、通夜前のタイミングで弔問する場合には、平服がマナーになります。
この際の平服とは「略喪服」のことで、普段着とは異なりますので注意しましょう。
葬儀後に弔問する場合には、通夜の服装よりもややフォーマルなものが好ましいため、準喪服が良いでしょう。
参列できない場合
参列できない場合には、弔事または手紙を遺族に送ります。
弔電とは、お悔やみの言葉を伝えるための電報で、葬儀または告別式の際に読まれます。
そのため、通夜当日に届くように送るのが理想で、難しい場合でも告別式までには届くように送りましょう。
告別式までに弔電を送れない場合には、遺族に手紙を書きます。
手紙の場合は、故人様が亡くなられた日から7日目の「初七日」までに送るのがマナーです。
弔電や手紙を送った後に改めて遺族と連絡をとり、弔問の日程を決めましょう。
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メールで遺族にかけてはいけない言葉

近年のSNSの流行にともない、メールでお悔やみの言葉を伝える機会も増えてきています。
しかし、遺族の表情が見えず、遺族の状況が見えない状況でお悔やみの言葉をかける場合には、より一層遺族の気持ちに寄り添う必要があります。
ここでは、メールでお悔やみの言葉をかける際に使用してはいけない言葉や、注意点などを説明していきます。
メールでかけてはいけない言葉と注意点
メールでお悔やみの言葉を伝える場合であっても、基本的なことは直接伝える場合と同様です。
- 忌み言葉は使用しない
- 遺族の負担になる言葉はかけない
- 故人に信仰している宗教がある場合には、かけるお悔やみの言葉に気を付ける
その他にも、メールだと相手の気持ちも分かりにくく、こちらの気持ちも伝わりにくいため、親しい間柄であっても敬語を使用するなどといった心配りが必要です。
また、メールならではの注意点として、文字化けや機種に依存した文字の使用はしないようにします。
メールを送っても良い相手
すべての人にメールで弔辞を送って良いわけではありません。
メールで弔辞を送っても良いのは、
- 親しい友人
- 親しい同僚や上司
- 親しい仕事の取引先の相手
に限ります。
メールを送らない方がいい相手
弔辞をメールで送ってはいけない相手は、以下になります。
- 親族
- あまり親しくない友人
- あまり親しくない同僚や上司
- 関係性の薄い仕事の取引先の相手
- 目上の方
どんなに親しい間柄でも、親族にメールでお悔やみの言葉を伝えるのは失礼にあたるので、やめましょう。
ペットを亡くした時にかけてはいけない言葉

基本的にはご家族を亡くされた時と同様ですので、「ご冥福をお祈りいたします」「お悔やみ申し上げます」といったお悔やみの言葉を使用します。
かけてはいけない言葉についても基本的なことは同様で、忌み言葉や、生死を直接表現する言葉、励ましの言葉などは使用してはいけません。
その他にも、以下のような言葉は絶対に使用しないよう覚えておきましょう。
- 「そんなに辛いなら次のペットを飼えばいいじゃない」
- 「可哀想」「残念だったね」などの同情
- 「たかがペットなのにそんなに悲しいの?」
- 「まだ落ち込んでいるの?」
- 「異変に気付けなかったの?」
- 「そんなに悲しむなら、もっと病院を探せばよかったんじゃない?」
- 「命あるもの、いつかは死ぬから」
- 「○○ちゃんもいるから元気だしなよ」(ほかにペットを飼っている場合)
ペットを飼っている方にとって、ペットも大切な家族の一員で、ペットを亡くすということは、大切な家族を亡くしたのと同じだということを忘れてはいけません。
たとえ、励ましているつもりでも、上記のような言葉はペットを亡くした飼い主に追い打ちをかけ、ペットロスが長引く原因になります。
それだけではなく、相手との今までの関係性も壊してしまうことに繋がるため、絶対に使用してはいけません。
また、ペットの場合には人間のような葬儀が執り行われないことがほとんどのため、いつお悔やみの言葉を伝えたらよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
ペットが亡くなったことを直接報告してくれた場合は「悲しい気持ちを聞いてほしい」という思いがある飼い主もいます。
ペットが亡くなったという連絡を受け取った場合は、出来るだけ早く返信をし、お悔やみの言葉を伝えましょう。
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遺族にかけてはいけない言葉のまとめ
ここまで遺族にかけてはいけない言葉や、言葉以外のマナーを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 遺族に言葉をかけるときには、忌み言葉や安易な励ましは使用しない
- 宗教や宗派によっても使用できない言葉がある
- 弔電やメールで伝える場合にも基本的なことは一緒
- ペットが亡くなった人に声をかける場合にはペットも家族であることを忘れない
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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