法事法要
迎え盆をする時間は?迎え盆と送り盆の日程を紹介
更新日:2022.05.28 公開日:2022.06.30

記事のポイントを先取り!
- ご先祖様をお迎えするのが迎え盆で、お見送りするのが送り盆である
- 17時~19時頃に迎え火をすることが一般的である
- 送り盆は17時頃に行うことが一般的である
迎え盆はお盆の際に行う大切な仏教行事の1つですが、その時間についてはご存知でしょうか。
迎え盆の正しい日程について知ることで故人やご先祖様の供養につながります。
そこでこの記事では、迎え盆をする時間について詳しく説明していきます。
この機会に迎え盆と送り盆の日程について知っておきましょう。
迎え火を午前中にしても大丈夫なのかについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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迎え盆とは
まずはそもそも迎え盆とは、どういった意味合いがあるのか紹介していきます。
仏教ではお盆の時期になると、ご先祖様や故人がこの世にかえってくるといわれております。
そのため日本ではお盆の時期になると、お墓参りなどをして供養する風習があります。
ご先祖様をお迎えするのが「迎え盆」で、お見送りするのが「送り盆」になります。
迎え盆をすることで、ご先祖様や故人が迷わずに自宅にかえってこられるとされています。
迎え盆の時間割り
次に迎え盆の時間割りについて紹介していきます。
1日のスケジュールを午前・午後・夕方に分けて以下で説明していきますので、参考にしてください。
午前の用事
迎え盆の午前中には、故人やご先祖様をお迎えする準備していきます。
具体的に準備するものは以下の通りになります。
- 経机や小机
- 真菰(植物)で作った敷物
- お供え物
- 精霊馬(茄子で作った牛・胡瓜で作った馬)
- 盆提灯
お供え物は季節の果物や故人が好きだったものなどを用意することをおすすめします。
ご先祖様や故人は、茄子で作った牛や胡瓜で作った馬に乗ってあの世とこの世を行き来しているとされています。
この世に来るときには、早く会いたいと馬に乗り、あの世へ帰るときには別れが名残惜しいと、牛に乗りゆっくりと移動してほしいという思いが込められております。
午後の用事
迎え盆の当日の午後には、家族でお墓参りに行ってお墓を掃除するのがいいでしょう。
お墓掃除することで気持ちよくご先祖様や故人をお迎えできます。
掃除する際には以下の持ち物を用意するとお墓掃除がスムーズにいきます。
- 鎌・剪定用のハサミ
- ゴミ袋
- スポンジ
- 歯ブラシ
- 柄がついたブラシ
- タオル・雑巾
- 手袋・軍手
日頃見守っていただいているご先祖様に感謝の気持ちを込めながら丁寧に掃除しましょう。
夕方の用事
17時〜19時頃になったら以下の手順で迎え火をします。
- 焙烙(ほうろく)・苧殻(おがら)などの必要物品を用意します
- 焙烙の上に苧殻を積みます
- 玄関先や庭先で燃やし、火に合掌します
- 火の鎮火は必ず確認し、片づけをします
火の取り扱いは、十分に注意して行いましょう。
なお、マンションやアパートなどの集合住宅に在住の方で火の取り扱いができないケースでは、代わりに盆提灯を飾り、形だけ行っても問題ありません。
大切なのは故人やご先祖様に感謝する気持ちになります。
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迎え火を午前中にしても大丈夫?

迎え火は夕方に行うことが一般的ではありますが、何らかの理由からどうしても夕方に迎え火ができない方もいるかと思います。
このようなケースでの対応について紹介していきます。
結論としては、迎え盆の時間帯に明確な決まりはないため、用事や仕事などで夕方の時間帯にお迎えできないケースでは、午前中に迎え火をしても構いません。
前章でもお伝えしましたが大切なことは、故人やご先祖様を想う気持ちになります。
送り盆の時間割り
次に送り盆の時間割りについて紹介していきます。
1日のスケジュールを午前・午後・夕方に分けて以下で説明していきますので参考にしてください。
午前と午後の用事
午前・午後はご先祖様や故人がこの世にいるとされているので、朝方にお供え物をしてもてなします。
お供えした後には、いただくことをお下がりと呼びますが、お下がりをいただくことで仏様のお力を分けていただけるとされており、縁起が良いものになります。
そのため、ご先祖様や故人に感謝の気持ちを込めて、お下がりはありがたくいただきましょう。
電灯が少なく転倒などの危険が高い墓地では、日中のうちにお墓参りに行くことをおすすめします。
夕方の用事
17時頃になったら迎え火を焚いた場所に焙烙を置き、苧殻やたいまつを乗せて送り盆の準備をします。
仏壇のろうそくに火を灯し、この火を提灯のろうそくに移します。
提灯の火から別のろうそくへ火を移してその火を苧殻に移します。
火柱がたったら家族で手を合わせて火が消えたら提灯の灯りを消してお墓参りに行きます。
このように送り盆にて火を焚くことによって、あの世へ帰る道筋を示してご先祖様や故人が迷わずにあの世へ帰れるようにする意味合いがあります。
地方によっては午前中に送り火をする
地域によっては、午前中に送り火を終了させ、午後から片付けをするところもあります。
中には夜遅くに送り盆をするなどして丸一日時間をかける地域などもあります。
このように送り火には明確な決まりはないため、何が正解かは地域ごとに違ってきます。
極端に言いますと正解はなく、ご先祖様や故人に感謝の気持ちを込めてお見送りをする気持ちを持っていれば、どの時間帯に行っても問題ありません。
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お盆の日程

次にお盆の日程について紹介していきます。
地域によって違いますが、7月15日を中心した7月13日〜16日をお盆とする地域と、8月15日を中心にした8月13日〜16日をお盆の時期とする地域におおむね分かれます。
8月に行うお盆は、月遅れ盆とも呼ばれています。
中には地域の産業に合わせて繁忙期が過ぎた時期にお盆をする地域もあります。
このように地域や家庭の事情によって、お盆の時期は多少前後することがあります。
多くの場合、お盆の法要を始める前日に迎え盆をし、法要を終えた日またはその翌日に送り盆をします。
地域による日程の違い
地域によって日程が異なることは前章でも説明しましたが、この地域による違いを掘り下げて以下で紹介していきます。
新盆や旧盆による違いなどを以下で詳しく説明していきますので、参考にしてください。
新盆と旧盆による違い
古くはお盆と言えば旧暦の7月盆が一般的でしたが、1872年に新暦が導入され、8月盆が徐々に広まることになりました。
そのため、新暦と旧暦でお盆の月が異なり、地域によって7月と8月に別れてお盆をすることになりました。
旧暦の7月盆が主流な地域は、東京や神奈川県、石川県金沢市や北海道の一部、静岡県の都市部などです。
一方で新暦の8月盆は、北海道や東北、新潟県や長野県、関西地方などで多くみられ、全国的にみてもこの時期にお盆が最も一般的です。
8月1日のお墓参り
東京都西部や長野県佐久地域を始め、一部地方では8月1日にお墓参りをするところがあります。
長野県佐久地域では、1742年に「戌の満水」と呼ばれる大洪水が起き、多数の犠牲者を出し、田畑も壊滅的な大損害を受けました。
この大水害の犠牲者へ供養したことが由来であるとされています。
この地域では犠牲者に対する追悼の意を込めて、8月1日にお墓参りをすることが風習となっております。
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迎え盆の時間まとめ

ここまで迎え盆の時間や日程などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 送り盆には仏様が迷わずにあの世へ帰れるようにといった意味合いがある
- 長野県佐久地域では大洪水の犠牲者への追悼の意を込めて8月1日にお墓参りをする
- 新暦と旧暦によってお盆の時期が異なるため地域によってお盆をする時期が異なる
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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