法事法要
五十回忌とは?意味や服装、香典などのマナーについて徹底解説
更新日:2022.05.29 公開日:2022.06.10

記事のポイントを先取り!
- 五十回忌の服装は準喪服か略喪服
- 五十回忌の香典の相場は3万
- 五十回忌のお布施相場は1~5万
弔い上げとされることが五十回忌法要ですが、一体どのような法要なのでしょうか。
他の回忌法要とはどういった点が異なるのでしょうか。
この記事では、五十回忌法要の意味や服装、香典などについて詳しく解説していきます。
五十回忌のために施主が行う準備についても触れているので、ぜひ最後までお読みください。
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五十回忌とは
五十回忌とは、故人が亡くなってから四十九年後に行われる法要のことです。
故人が亡くなってから五十年経つと極楽浄土に行けると考えられているのと、家系が五十年間続いたことへのお祝いの意味もあり、重要な法要になります。
五十回忌は弔い上げとなることが多いです。
弔い上げとは、最後に行う年忌法要のことをいいます。
弔い上げでは、他の周期法要よりも規模が大きくなり盛大に行われるのが一般的です。
五十回忌の服装のマナー

五十回忌の服装のマナーには、どのようなものがあるのでしょうか。
施主側
50回忌法要の施主側の男性の服装は準喪服か略喪服になります。
男性の準喪服は、ブラックスーツです。
ワイシャツは白無地で、黒無地のネクタイを合わせ、ベルト・靴下・靴も黒でそろえます。
ベルトと靴は革製品で、金具の付いてないものにします。
男性の略喪服は、黒色・紺色・グレーといったダークカラーのスーツです。
ワイシャツは白色無地で、スーツ同様、ダークカラーのネクタイにします。
施主側の女性の場合も準喪服か略喪服を着用します。
派手なデザインのものや露出の多いものは控えましょう。
女性の準喪服は、ブラックフォーマルで、落ち着いた露出の少ないものです。
ストッキングも黒で合わせます。
女性の略喪服は、無地で黒または濃紺のダークスーツかワンピースになります。
派手なデザインのものや露出の多いもの、革製のものは着用しないようにしましょう。
参列者側
では、50回忌法要に招かれた方の服装はどうすればいいのでしょうか。
参列する側の男性の場合は略喪服を着用します。
略喪服とは、黒色・紺色・グレーといった無地でダークカラーのスーツで、無地で白のワイシャツと落ち着いた色・柄のネクタイを合わせます。
ちなみに、法要などでは、参列者が準喪服など、遺族よりも格上とされる服を着用するのは失礼です。
遺族からの案内に「平服でいらしてください」などと書かれている場合は、落ち着いたグレーや濃紺で地味なデザインのスーツを着用するようにします。
なお、平服とは、カジュアルという意味ではありませんので、ジーンズやTシャツなどは厳禁です。
参列する側の女性の方は、服装は略喪服になります。
無地の黒色・濃紺・グレーといったダークカラーの落ち着いたデザインのスーツです。
夏でも黒のストッキングを着用し、肌の露出が多いものは避けます。
女性の場合は、服装のみならず化粧やヘアスタイルも地味で控えめにします。
また、髪は低い位置にまとめるのがいいでしょう。
案内に「平服でいらしてださい」とあった場合には、無地の黒または濃紺のワンピースを着用します。
派手なワンピースは避け、真珠のネックレスかイヤリング以外は身に付けないようにしましょう。
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五十回忌の香典のマナー

五十回忌の香典のマナーにはどのようなものがあるのでしょうか。
香典の金額相場
香典の相場は、曾祖父母の場合は3万円です。
香典の相場は、故人との間柄によって異なってきます。
祖父母の方が曽祖父母よりも血縁関係が濃いため、香典の相場は3万円~5万円です。
また、会食の有無によっても相場は異なります。
食事がある場合は5,000円~1万円を上乗せしてお渡しします。
学生である子供が参列する際は、香典は不要ですが、会食費として3,000円程度プラスして親が包むのがよいでしょう。
香典袋の書き方
香典袋の書き方にはどういったものがあるのでしょうか。
表書き
五十回忌の香典の表書きは、黒墨で「ご仏前」と書くようにしましょう。
仏式の場合は双銀か黒の水引を使用し、香典の表の下半分に名前を書きます。
連名の場合は3名まで記載し、それ以上の人数になる時は「一同」とし、別紙に1人1人の名前と金額を書いて香典袋に入れるといいでしょう。
中袋
細めのサインペンやボールペンを使って、中袋に氏名・住所・金額を書きます。
中袋がなければ、香典袋の裏に書きましょう。
香典の包み方
香典に包むお金にもルールがありますので確認しましょう。
縁起の悪い数字は避ける
香典の金額を4万円とか9万円にするなど、4や9のつく数字にするのは、死や苦につながるイメージがあるので避けるようにしましょう。
旧札を使用する
新札を使うとまるでこの日のために用意していたかのような印象を与えますので、比較的きれいな旧札を使うようにします。
新札しかない場合は一度半分に折り目をつけておくと安心です。
お札を裏側に同じ向きで入れる
お札は人物が描かれた面を下にして、同じ向きにして入れましょう。
悲しみで、顔をかくしているという意味があるとされています。
袱紗に包んで持っていく
香典袋は、裸にはせず、袱紗に包んで持ち歩くようにしましょう。
五十回忌のお布施のマナー
五十回忌のお布施のマナーにはどのようなものがあるのでしょうか。
お布施の金額相場
五十回忌のお布施はおおむね1万円~5万円が相場です。
五十回忌が弔い上げとなる場合は、相場が少し異なり、3万円~5万円になります。
お布施以外にも、それぞれ5,000円~1万円程度の「御膳料」や「お車代」も必要です。
お布施の書き方・包み方
五十回忌も他の法要と同じで、「御布施」、「お布施」、「御礼」などと表に書き、その真下に施主の名前を書きます。
中袋の裏側には、旧字体で金額と住所を書きましょう。
また、お布施は僧侶への感謝を表すものですので、香典とは意味が異なります。
そのため使用するお札は香典とは違って新札にします。
御布施は、正式には和紙の「奉書紙」を使って包むものですが、無地で白色の封筒に包むことが多いようです。
お布施の渡し方
お布施は、お盆の上に置くか袱紗を使って渡すのが正式です。
お布施を袱紗から取り出し、折った袱紗の上に置きます。
お布施を渡すタイミングは、五十回忌が終わる前でも後でも問題ありません。
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五十回忌の引き出物のマナー
五十回忌の引き出物のマナーの方はどうでしょうか。
引き出物に使用するのし
のし紙の表には「志」と書き、黒白や黄白の結び切りの水引を使用します。
紅白のものを使用する地域もあるようです。
地域によっても引き出物に使うのし紙には違いがあるため、年配の方に確認したり、デパートの外商などに確認したりするのがよいでしょう。
引き出物としてよく選ばれる品物
50回忌の引き出物は、不祝儀がいつまでも残らないようにという考えから消耗品や食品など、いわゆる消え物にします。
例えば、タオル・石鹸・洗剤・お茶・海苔・椎茸などの乾物・お菓子などです。
遠方から参加していただく参列者などもいます。
持ち帰りのことも考えたら、軽くて日持ちがするものがいいでしょう。
五十回忌の喪主挨拶をするためのポイント

喪主の挨拶のポイントとしては、まずは集まっていただいた参列者に感謝の言葉を伝えます。
続いて、故人への思い、遺族の状況、日頃お付き合いいただいていることへの感謝を伝えましょう。
五十回忌では悲しい雰囲気というよりは、明るく自然に挨拶をする方がいいでしょう。
法要の後会食が行われる場合は、その案内も必要になります。
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五十回忌のために施主が行う準備
施主が五十回忌のために行う準備としてはどのようなものがあるのでしょうか。
菩提示と相談し、日程を決める
五十回忌法要はその他の法要のようにお墓や自宅では行うことはなく、その多くが寺院で行われます。
そのため、菩提寺と相談してなるべく早く日程を決めることが大切です。
命日に行うのがベストなのですが、参列者が休めない日になることもあります。
よって、休日に実施することが多いのですが、命日と重ならない場合は、命日より前の日に行っても問題ありません。
案内状の作成・送付
五十回忌法要は、参列者も多くなるので早めに人数を確認しておくことが大切です。
日程や場所が決まったら、次は案内状の準備となります。
案内状を郵送するときは、不幸が重なることを連想させる二重封筒は使用しないようにしましょう。
案内状には出欠の確認のための返信用はがきを同封します。
往復ハガキを使用する場合もあります。
法要の1~2カ月前には案内状を発送するのが望ましいでしょう。
会食会場の手配
また、50回忌法要の後は会食となりますので、その手配も必要です。
お寺で会食を行う場合は、仕出し料理を注文しなければなりません。
早めに菩提寺に相談してみましょう。
料亭などで会食をする場合は、法要であることをはっきり伝えておくべきです。
鯛や海老などおめでたい席の料理が出されることのないようにしておきましょう。
僧侶が会食に出席するのかの確認も必要です。
僧侶が会食に参加しない場合はそれに代わる御膳料を渡す必要があります。
お供え物の準備
お供え物の準備も必要です。
お供え物は故人が好きだった食べ物や花がよく選ばれます。
食べ物の場合は、果物やお菓子、飲み物が代表的です。
賞味期限が長く、常温で保存できるものがいいでしょう。
花を供える場合は、とげのあるものや香りが強いものは避けましょう。
また、お布施の準備も必要です。
お布施の準備
お布施の相場はおおむね1万円~5万円です。
ただし、50回忌を弔い上げとする場合は3万円~5万円が目安といわれています。
地域によっても相場は異なるので、菩提寺に確認しておく方が安心でしょう。
香典返しの準備
香典返しの準備も必要です。
いただいた香典の金額の3分の1〜半額程度の金額の品物を探します。
五十回忌のまとめ

ここまで五十回忌法要について、その意味や服装、香典のマナーなどを中心に解説してきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 五十回忌の施主側の男性の服装は、準喪服か略喪服
- 五十回忌の香典の相場は、曾祖父母の場合は3万円
- 五十回忌のお布施の金額相場は1万円〜5万円
- 五十回忌の引き出物の表書きには志と書く
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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