法事法要
2022年のお盆期間はいつから?過ごし方や準備について解説
更新日:2022.05.31
お盆は日本人にとって馴染みの深いものですが、お盆の期間についてご存知でしょうか。
故人の供養にもつながるお盆の過ごし方を知っておきましょう。
そこでこの記事では、2022年のお盆期間について詳しく説明していきます。
この機会にお盆期間中の過ごし方やマナーを覚えておきましょう。
お盆期間に亡くなった場合の葬儀についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- お盆とは
- 2022年のお盆期間
- お盆期間中の過ごし方
- お盆の準備はいつから何をする?
- お墓参りの手順
- お盆の香典のマナー
- お盆の服装のマナー
- お盆のお供え物のマナー
- お盆期間に亡くなった場合葬儀はできる?
- お盆期間についてのまとめ
お盆とは
まずはそもそもお盆にはどういった意味合いがあるのか紹介していきます。
以下で詳しく説明していきますので、参考にしてください。
お盆の由来
お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」もしくは「盂蘭盆(うらぼん)」と呼びます。
この由来は「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」というお経からきています。
サンスクリット語の「ウラバンナ」が語源となっており、その意味は「逆さ吊りの苦しみ」です。
これだけだと意味がよくわからない方も多いかと思いますので、仏教で語り継がれてきた物語を紹介します。
釈迦の弟子であった目連(もくれん)は、亡くなった母親が地獄に落ち、逆さ吊りの刑を受けていたことを知りました。
これを知った目連は、母親を救いたいといった思いから釈迦に相談をしました。
釈迦からお盆の時期に高僧を集めて心から供養すれば良い、とアドバイスを受けた目連はそれを実行します。
その結果、目連の母親は無事に極楽浄土に行くことができたとされています。
このお経、つまり盂蘭盆経が語り継がれ、現在のお盆の風習になりました。
新盆とお盆の違い
新盆とは故人が亡くなり、四十九日法要を終えてから初めて迎えるお盆のことです。
そのため、例えば四十九日を迎えないうちにお盆がきた場合には、翌年が新盆となります。
呼び方としては「にいぼん」「あらぼん」「しんぼん」あるいは「初盆(はつぼん)」と呼ばれています。
新盆は普段のお盆よりも盛大に法要を行うなどして、丁寧に供養することが一般的です。
2022年のお盆期間
次に、2022年(令和4年)のお盆の期間について紹介していきます。
お盆の期間は地域によって主に2通りに分かれており、7月13日(水)~7月16日(土)または8月13日(土)~8月16日(火)になります。
お盆の期間が2通りに分かれている理由としては、地域によって新暦と旧暦のどちらを利用してお盆の期間を考えるかが異なるためです。
旧暦とは明治時代で新暦に変わるまで使用されていた暦のことで、一方新暦とは明治5年から現在に至るまで使われている暦のことです。
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お盆期間中の過ごし方
次に、お盆期間中の過ごし方について紹介していきます。
以下で一般的なお盆の期間である8月13日〜16日を例にして過ごし方を説明していきますので、参考にしてください。
8月13日
8月13日には「迎え火」と呼ばれる仏事を行い、故人の魂があの世からこの世に帰ってくる際に、迷わないようにしてお迎えします。
迎え火では夕方に松の割り木や麻幹(おがら)を焚き、提灯を飾ることで故人が帰ってくる際の目印となるようにします。
故人やご先祖様の供養のために、夕方までにお墓参りをするケースが多いですが、お墓参りはお盆期間中であればいつ行っても問題ありません。
8月14日・15日
8月14日、15日には僧侶に依頼して法要を執り行うことが一般的です。
法要の際には僧侶に読経していただいた感謝の気持ちを込めてお布施をお渡しすることがマナーになります。
新盆の場合には、より丁寧な供養をすることになるので、お布施の相場も一般的なお盆のときと比べると、高くなる傾向にあります。
8月16日
お盆期間中は故人の魂がこの世に帰ってきていますが、8月16日にはあの世に帰っていきます。
午前中は自宅に故人の魂があるとされていますので、お供え物をしておもてなしをします。
夕方には「送り火」と呼ばれる儀式を行い、故人の魂をお見送りします。
迎え火と同じように火を焚いて、故人やご先祖様に対する感謝の気持ちを込めて行うことが大切になります。
お盆の準備はいつから何をする?
次に、お盆の準備はいつから何をすべきなのか紹介していきます。
お盆の期間は地域によって7月と8月に分かれますが、準備は月の1日に始めることが一般的です。
なぜなら、お盆の月の1日は「釜蓋朔日(かまぶたついたち)」と呼ばれ、仏教ではあの世の釜が開く日であると考えられているからです。
準備としては、お墓や仏壇の掃除、盆提灯や盆棚など仏具の手配が挙げられます。
お盆の飾りを行うのは、お盆の月の12日頃になりますので、それまでに準備を進めていくと良いでしょう。
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お墓参りの手順
次に、お墓参りの手順について紹介していきます。
以下に手順をまとめるので、参考にしてください。
- 寺院墓地の場合は最初に本堂を参拝します
まずは本堂にお参りをしてから先祖代々のお墓を参拝するのがマナーです。
- 隣のお墓にお参りします
故人のお墓に直行する方も多いのですが、感謝の気持ちを込めて隣のお墓にも手を合わせましょう。
- お墓の掃除をします
お参りをする前にお墓の掃除をします。
まずはお墓の敷地内の雑草や枯葉などを取り、次に墓石の掃除をしていきます。
たわしなどの硬いものでこすると墓石を傷つけてしまう場合があるので、柔らかいスポンジを用意し、彫刻部分は歯ブラシなどで汚れを落とすことがおすすめです。
水洗いした場合には、水垢や墓石が傷むことを防止するため、最後に乾拭きをすることが大切になります。
- お供え物を置きます
生前故人が好きだったものや生花などをお供えします。
仏花については、香りの強いものやトゲのあるものは控えることがマナーです。
仏教では殺生は禁止されていますので、生ものや悪くなりやすいものは避けるべきです。
- お線香をあげて手を合わせます
お線香をあげるお参りは、故人と縁が深かった方から順に合掌礼拝することがマナーになります。
- ゴミやお供え物は持ち帰ります
お墓の掃除の際に出たゴミやお供え物は、必ず持ち帰るようにしましょう。
お供え物を残しておくことで、野生の動物にお墓を荒らされたり、害虫が発生したりする可能性が高くなるので注意が必要です。
お盆の香典のマナー
次に、お盆の香典のマナーについて紹介していきます。
お盆の法要に参加する場合には、香典を持参することがマナーになります。
ひと昔前までは、盆提灯を贈ることが一般的でした。
しかし、せっかくいただいた提灯も飾るスペースを確保できないなどの住宅事情から、近年では提灯の代わりに香典を贈ることが増えました。
香典の金額は故人との関係性によっても異なりますが、新盆であれば5,000円~1万円程度が相場になります。
2年目以降になると、3,000円~5,000円程度が相場になります。
法要後に会食が設けられているケースでは、香典に会食費も含めて包むのがマナーです。
その場合は、3,000円~1万円程度が相場になります。
香典袋については、黒や白の水引が付いたもので、表書きには「御仏前」もしくは「御供物料」と記載しましょう。
あらかじめ表書きが印刷されたものを購入して香典袋として使用しても問題ありません。
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お盆の服装のマナー
次に、お盆の服装のマナーについて紹介していきます。
男性や女性、子ども別に以下で説明していきますので、参考にしてください。
男性
男性の場合には、基本的にはブラックスーツを身に着けていれば問題ありません。
ブラックであっても、サテンなどの光沢のある生地は避けることがマナーになります。
上着はシングル、ダブルのどちらでも問題ありませんが、パンツはシングル裾が良いでしょう。
中に着用するワイシャツについては、白のものにし、光沢のある生地やボタンダウンのタイプは避けるべきです。
ネクタイについても黒一色にし、光る素材のものはマナー違反になるので注意してください。
ちなみに、ネクタイの結び目にくぼみを作るディンプルはお通夜の場ではマナー違反になりますので覚えておきましょう。
ベルトや靴も同様に黒にし、全身を黒一色でまとめることが基本になります。
素材としては、スエードやエナメルのものは避け、靴下も黒色を用意しましょう。
ベルトのバックルが派手なものや靴に金具が付いているものは避けるのが無難です。
女性
女性の場合も男性と同様に、ブラックフォーマルやブラックスーツを着用することをおすすめします。
ブラックフォーマルやスーツには、ワンピースやパンツ、スカートタイプなどがありますので、好みのものを選んで着用して構いません。
ジャケットの中にブラウスを着用するケースでは、白のものを選びましょう。
バッグや靴も黒で統一し、光るものや金具の付いているものは避けることがマナーになります。
ストッキングは肌色のものか、黒であれば30デニール以下の薄いものが良いでしょう。
網タイツやカラータイツ、柄入りタイツはマナー違反になるので注意してください。
足元はパンプスがおすすめで、デザインはシンプルなもので布製や革製のものを着用しましょう。
ヒールは3cm程度のものを選択するのが基本です。
ヒールが高すぎるものやサンダルはマナー違反になるので注意が必要です。
また、派手なアクセサリーやネイルは避け、急に駆けつけた場合などでネイルを取ることができなかった際には、手袋などを着用して対応すると良いでしょう。
なお、パールのネックレスやイヤリングは着用しても問題ありません。
真珠のネックレスは、2連のものは「不幸が重なる」とされ、縁起が悪いので1連のものを選択しましょう。
また、仏教では殺生は禁止されているため、毛皮のコートやダウンジャケット、革製品などは避けることがマナーになります。
子ども
子どもの服装については、年齢ごとに適したものが異なります。
赤ちゃんの場合には、喪服や暗めの色合いの衣服を見つけることが難しいので、白系の淡い色の服装を着用することをおすすめします。
幼児の服装については、幼稚園などで制服があれば制服を着用すると良いでしょう。
制服は子どもにとっての礼服になりますので、最も適しているものになります。
制服がないケースでは、白のシャツに暗めの色合いのジャケットやベスト、カーディガンなどを着用すると良いでしょう。
スカートやズボンも全体的に暗めのシンプルなものでまとめることがマナーになります。
小学生〜高校生までは、制服があれば制服を着用し、大人であればタブーであるローファーやスニーカーであっても問題ありません。
制服のスカーフやネクタイ、リボンが派手な柄や色であれば、外していくことをおすすめします。
制服がないケースでは、白いシャツにブラックやネイビーなどの暗めの色のパンツやスカートを合わせると良いでしょう。
お盆のお供え物のマナー
次に、お盆のお供え物のマナーについて紹介していきます。
お供え物の基本は「五供(ごく)」です。
以下で五供について詳しくまとめます。
- お香
お線香のことで、仏様は香りを楽しむと考えられています。
また、お線香の煙はその場を浄化するともいわれています。
- お花
仏壇やお墓には生花をお供えします。
トゲのある花や香りがきつすぎる花は避けましょう。
- 灯燭(とうしょく)
ろうそくのことです。
ろうそくの火を消すときには息を吹きかけることはせずに、手であおいで消すことがマナーになります。
- 浄水
清潔な水を指します。
水道水で構いませんので、毎日新鮮な水をお供えすることが大切です。
- 飲食(おんじき)
仏教では殺生は禁止されていますので、生ものを避け一汁三菜を意識してお供えすると良いでしょう。
フタや封のしてあるものは、外して食べられる状態にしてお供えすることが大切です。
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お盆期間に亡くなった場合葬儀はできる?
お盆期間に故人が亡くなった場合に、葬儀はお盆期間中に行えるのか疑問に思う方もいるでしょう。
そこで最後に、お盆期間中に亡くなったケースでの対応を紹介していきます。
結論としては、お盆期間中であっても葬儀を行うことはできます。
ただし、お盆の時期は僧侶が大変忙しいため、スケジュールの調整がつかず、お盆期間中に葬儀を行うことができないことが多いようです。
また、参列者も実家に帰省してお墓参りに行っているなどのケースが多く、葬儀への参列が難しい場合も少なくありません。
そのため、参列者や僧侶の負担を考えると、お盆の時期は避けてお盆明けに葬儀を行った方がスムーズに進めやすいでしょう。
お盆期間についてのまとめ
ここまでお盆の期間などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 2022年のお盆は7月13日(水)~7月16日(土)または8月13日(土)~8月16日(火)
- 制服は子どもにとって礼服になり、足元はローファーやスニーカーで問題ない
- フタや封のしてあるものは、外して食べられる状態にしてお供えする
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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