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お葬式

お経を唱える意味は?起源から種類や作法も紹介

更新日:2022.04.11

弔問

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記事のポイントを先取り!

        
  • お経にはふたつの意味がある
  •   
  • 宗派ごとに読むお経が異なる
  •  
  • お経の多くは般若心経が読まれている

葬儀などで僧侶が読み上げてくれるお経ですが、その意味についてはご存知でしょうか。お経の起源について知っている方は多くないかと思います。
そこでこの記事では、お経を唱える意味について解説していきます。

この機会に、お経の種類についても覚えておきましょう。
後半にはお経をあげるときの作法についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. お経とは?
  2. お経の歴史
  3. お経の種類
  4. 葬儀でお経を唱える意味
  5. 般若心経の全文・現代語訳
  6. お経をあげるときの作法
  7. お経とはまとめ
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お経とは?

お経は弔事において僧侶が読み上げてくれる言葉になりますが、その意味などについてはあまり知られていないと思います。

お経の本来の意味は釈迦の教えであり、釈迦自身は口伝でしかその教えを伝えていません。
そのため、現在読み上げられているお経は、釈迦の教えをその弟子たちが誰にでも読める文章として起こしたものであるとされているのです。

お経は、インドから中国をわたり日本まで流れてきましたが、現在の日本では膨大な数に分かれており、その正確なお経の数などは把握されていません。

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お経の歴史

お経の歴史は古く、お経の元の教えを説いたとされる釈迦は紀元前5〜6世紀に産まれ、名をゴータマ・シッダールタと言います。
釈迦は当時、インドの王家で育っていましたが、苦しむ民たちを救う方法はないのかと考え、29歳のころに出家しました。
出家した釈迦ですが、断食などの苦行を強いる修行を6年間自分に課します。

しかし、その修業で悟りを開くことができなかった釈迦は、ブッダガヤという木の下で座禅を組み瞑想することで、覚者となりました。
こうして覚者になったものを仏陀と呼び、釈迦がそうであることから今では釈迦のことを仏陀とも呼びます。
35歳で悟りを開いた釈迦は説法の旅へと出て、80歳で命を落とすまで弟子や信者を増やし続けたのです。

釈迦の死後、その弟子として教えを受けてきた弟子たちが、後世に教えを残すために文書として教えを書き記します。
そうしてできあがった文書が、現在のお経となったのです。

本来インドのサンスクリット語で書かれていたお経ですが、中国や朝鮮へわたり漢訳されたのちに日本へ流れてきます。
日本人にとっても親しみやすいため、現在日本にあるお経の多くが漢字で記されているのです。
お経が日本に初めてわたってきたのは500年代とされていますが、あくまで諸説あるうちのひとつとなります。

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お経の種類

お経の種類は無数を表す言葉として八万四千の法門などと言われますが、その明確な数は把握されていません。
そんな無数のお経の中でも、多くの人が一度は聞いたことあるお経として、4つほど紹介します。

般若心経(はんにゃしんぎょう)

おそらく、もっとも有名なお経がこの般若心経になるでしょう。
実際にさまざまなメディアで読み上げられるお経の多くは般若心経です。

般若心経はわずか300文字程度と短いお経ですが、その内容は本来600巻にもわたる原初をまとめたものになります。
そのため、般若心経の内容は仏教の教えがすべて詰め込まれているとも言えるお経なのです。

ちなみに、般若心経は本来「般若波羅蜜多心経(はんにゃはらみっだしんぎょう)」という名前になります。
この名前には意味があり、自分の知恵を用いて彼岸へ至るための教えといった意味合いがあるのです。

般若心経は、真言宗や天台宗、曹洞宗や浄土宗などで読み上げられます。
ただし、独自の宗教観を持つ浄土真宗や日蓮宗で読まれることはありません。

法華経(ほけきょう)

法華経は、仏教の原初をもととする大乗仏教のひとつで、経典の中でも早期に作られたものです。
人はみな平等で隔たりなく成仏ができるという、仏教でも原点といえる内容が説かれています。

法華経は今をイキイキ生きる智慧とされ、今を生きることこそがもっとも大切なことであると教えています。
法華経は主に、日蓮宗と天台宗で読み上げられているお経です。

華厳経(けごんきょう)

華厳経はさまざまな経典をまとめたものとされており、章ごとにさまざまな教えのある経典です。
それぞれの章が数十巻にもおよび、その文量と内容の難解さはお経のなかでも随一とされています。

華厳経内にある毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)は大仏のことをさし、東大寺の大仏はこの毘盧遮那仏として造られたのです。

華厳経の中でも「法界縁起」では、世のすべては干渉し合うが邪魔することのないものと説かれており、この思想が中心となっています。
華厳経は、華厳宗や融通念仏宗などで読み上げられるお経です。

阿弥陀経(浄土三部経)

阿弥陀経は、極楽浄土の様子と極楽浄土への往き方を説いたお経です。
特に特徴的な由来として、阿弥陀経は釈迦自身から発信したものとされています。

そもそもお経とは、弟子や信者から問われたことに対して、釈迦がその答えを説いたものなのです。
しかし、この阿弥陀経に関しては誰から問われたわけでもなく、釈迦自身が話したくて話した内容が記述されています。

その内容も、釈迦の弟子で一番智慧があったとされる舎利弗(しゃりほつ)が唖然とするものだったとされており、内容の得意性がうかがえるでしょう。
阿弥陀経は、浄土宗や浄土真宗でよく読み上げられるお経とされています。

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葬儀でお経を唱える意味

お経は釈迦の説法を記したものであるため、仏教信者にとっては大切な言葉になります。
しかし、その説法はなぜ葬儀などで読み上げられるのか、疑問に思っている人もいるでしょう。
葬儀でお経を読み上げる理由は、大きく分けて2つあります。

ひとつは、故人を極楽浄土へ導くためです。
戒名により故人を特定し、その故人に安らかな眠りについてもらうため極楽浄土へと導くためにお経が読み上げられます。

しかし、本来のお経は生きている人間を幸せな道へ導く意味があります。
そのため、葬儀でお経が読み上げられるもうひとつの理由は、故人の死により心を痛めている遺族や参列者の癒やしとなるためです。

正確には、お経そのものに功徳があるとされているため、読み上げている僧侶にとってもそのお経を聞いている遺族にとっても意味のあるものとされています。
お経をただ聞いていても意味を理解するのは難しいかもしれませんが、意味がわからなくても問題ありません。
お経を聞いているだけでも、その功徳を受けることができるのです。

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般若心経の全文・現代語訳

お経の中でももっとも有名な般若心経ですが、その全文を読んだことがある人は少ないと思います。
般若心経の全文を以下で紹介しますので、ぜひ一度は読み上げてみましょう。

あくまで漢語での本文となりますので、原文に少しでも近いものを読みたい方は、サンスクリット語の般若心経を探してみるのもいいかもしれません。

全文

仏説摩訶(ぶっせつまか) 般若波羅密多心経(はんにゃはらみったしんぎょう)

観自在菩薩・行深般若波羅蜜多時・照見五蘊皆空
かんじぼざいぼさつ・ぎょうじんはんにゃはらみったじ・しょうけんごうんかいくう

度一切苦厄・舎利子・色不異空・空不異色・色即是空
どいっさいくやく・しゃりし・しきふいくう・しきふいしき・しきそくぜくう

空即是色・受想行識亦復如是・舎利子・是処法空想
くうそくぜしき・じゅそうぎょうしきやくぶにょぜ・しゃりし・ぜしょほうくうそう

不生不滅・不垢不浄・不増不減・是故空中
ふしょうふめつ・ふくふじょう・ふぞうふげん・ぜこくうちゅう

無色・無受想行識・無眼耳鼻舌身意・無色声香味触法
むしき・むじゅそうぎょうしき・むげんにびぜっしんい・むしきしょう・こうみそくほう

無眼界・乃至無意識界・無無明亦・無無明尽
むげんかい・ないしむいしきかい・むむみょうやく・むむみょうじん

乃至無老死・亦無老死尽・無苦集滅道・無知亦無得
ないしむろうし・やくむろうしじん・むくしゅうめつどう・むちやくむとく

以無所得故・菩提薩埵・依般若波羅蜜多故
いむしょとくこ・ぼだいさつた・えはんにゃはらみったこ

心無罣礙・無罣礙故・無有恐怖・遠離一切顛倒夢想
しんむけいげ・むけいげこ・むうくふ・おんりいっさいてんどうむそう

空行涅槃・三世諸仏・依般若波羅蜜多故
くうぎょうねはん・さんぜしょぶつ・えはんにゃはらみったこ

得阿耨多羅三藐三菩提・故知般若波羅蜜多
とくあのくたらさんみゃくさんぼだい・こちはんにゃはらみった

是大神呪・是大明呪・是無上呪・是無等等呪
ぜだいじんしゅ・ぜだいみょうしゅ・ぜむじょうしゅ・ぜむとうどうしゅ

脳所一切苦・真実不虚・故説般若波羅蜜多呪
のうじょいっさいく・しんじつふこ・こせつはんにゃはらみったしゅ

即説呪日・羯諦・羯諦・波羅羯諦・波羅僧羯諦
そくせつしゅわつ・ぎゃてい・ぎゃてい・はらぎゃてい・はらそうぎゃてい

菩提薩婆訶 般若心経
ぼじそわか・はんにゃしんぎょう

現代語訳

般若心経の内容としては、釈迦の弟子であるシャーリプトラと観音菩薩の会話として成り立っています。
本文での舎利子がシャーリプトラを、観自在菩薩が観音菩薩を表しているのです。

ここで会話となっている内容の基本は、仏教における空の思想についてになります。
人間の意識には五蘊(ごうん)というものがあり、肉体や意識、行動や認識、感覚の5つのことをさしたものです。
この説法の中では、そのいずれもに実体はないとされているのです。

そして、実体がないのであればそれは逆に、なんにでもなれるのではないかと続きます。
人間がこの空の思想に当てはまるのではないかと説いたものが、この般若心経です。
端的に表すのであれば、この世のすべてのものは実体がなく、実体がないのであればすべてが自在である、といった内容と言えます。

この世のすべてには人間も含まれるため、人間もまた苦痛や悲壮などといったものはないのだと語られているのです。
最後の2行に関しては、真言(マントラ)であるため明確な意味はないとされています。

上記はあくまで、600巻にもわたる内容を300文字近くまで省略したものをさらに簡易的に語訳したものになるため、完全に説明したものにはなりません。

さらに詳しく説明したものは探せばいくつも見つかるので、興味のある人は一度探してみるのもいいかもしれません。

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お経をあげるときの作法

葬儀も含め、お経を読み上げる際の作法にはそれぞれ意味があります。
主に行われる行動として、合掌・礼拝・読経の3つが挙げられますが、それぞれにはどのような意味があるのか、以下で紹介します。

合掌

合掌は、自分の前に両手を掲げて手のひらを合わせる作法です。
合掌が意味するところは、遺族が生きる現世と仏の在る極楽浄土を繋げる意味合いがあります。

仏教の教えでは合掌の際、左手を現世、右手を極楽浄土として捉えます。
そのふたつを合わせることで、現世と極楽浄土を繋ぐことで故人が迷わず極楽浄土へいけるように導くのです。

細かい所作として数珠の掛け方などもありますが、これは宗派によって詳細が異なるので、自分の宗派に合わせた掛け方を調べておくようにしましょう。

仏教以外の宗教でも合掌に近い所作を行いますが、その意味合いなどは仏教と異なるため、他宗教で合掌する際の考えは改めるようにしてください。

礼拝

礼拝(らいはい)とは、合掌したまま45度の礼をする作法です。
お経の前後などで号令があり、それにしたがって礼拝することが多いと思います。

この礼拝は祈りの意味があると考えがちですが、本来の意味としては感謝を表す所作です。
挨拶などにも用いられますが、仏への感謝の気持ちを持って礼拝しましょう。

礼拝に祈祷の意味はありませんが、長く礼拝する場合などでは故人の冥福を祈っても問題ありません。
本来の意味である、仏への感謝の気持ちだけは忘れないようにしてください。

読経

読経は基本的に僧侶が読み上げますが、宗派や地域によっては参列者一同に読み上げることもあります。
読経は釈迦の説法であるお経を読み上げる作法になりますが、その意味合いは前述した通りです。

故人を極楽浄土へ導く意味合いが半分、遺族や参列者、読経する僧侶と、その場にいる全員が功徳を授かるための所作になります。

もし、参列者として読経する機会があれば、故人の冥福を祈りつつ功徳を受けているのだという気持ちも持って読経しましょう。

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お経とはまとめ

ここまでお経についての情報や、般若心経の語訳について解説してきました。
まとめると以下の通りです。

お経は故人を導きその場の全員を癒す意味がある
宗派によってお経が異なる
般若心経では空の思想が説かれている
お経の所作にはそれぞれ意味がある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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