法事法要
葬儀でのお布施の相場は?お布施の内訳や法要別のお布施の相場も解説
更新日:2022.05.18 公開日:2021.08.25

記事のポイントを先取り!
- 一般的な葬儀のお布施は20~50万円
- お布施を渡すのは式の前か後の挨拶のとき
- お布施は切手盆に乗せるか袱紗に包んで渡す
葬儀の準備しているときに心配なことや気になることはいくつもあるでしょう。
その中でもお布施をどうしたらいいのかお困りの方はいませんか?
そこで、今回の記事では
- お布施とは
- 葬儀でのお布施の相場はどれくらいか
- 法事法要別でのお布施の相場はどれくらいか
- 葬儀でお布施を渡すタイミング
以上の内容で解説していきます。
お布施を渡すタイミングや渡し方なども細かく触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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お布施とは

お布施とは、葬儀や法要の際にお坊さんへのお礼としてお渡しするお金のことをさします。
お布施は実際にはお寺の御本尊に捧げるもので、お寺の維持費や運営費などのお寺の活動を支える費用になります。
お布施は先述の通り、葬儀や法要の際にお坊さんへのお礼としてお渡しするお金なので、お布施の価値はその人によって変わってきます。
お布施は「気持ち」の金額になるので、はっきりした金額設定はありません。
ただし、葬儀や法要ごとにお布施の相場があるので、相場に沿った額のお布施を包むといいでしょう。
葬儀で渡すお布施の相場

一般的な葬儀でのお布施の相場は20万~50万円といわれています。
葬儀のお布施には行う葬儀によって異なります。
お通夜を行わない1日葬では15~20万円、お葬式を行わないで火葬のみを行う直葬は5~15万円がお布施の相場です。
お布施の内訳
以下からお布施の内訳を解説します。
読経料
読経料は、葬儀や法事の際にお坊さんに読経していただいたお礼のことです。
葬儀の場合、20万〜30万円程度が相場になります。
なお法事の場合は、3万〜5万円程度と金額の相場は変わってきます。
お車代
お車代は葬儀場やお墓、自宅まで来ていただいたお坊さんに対しての交通費で、 お車代の相場は5000〜1万円程度です。
お寺で儀式を行う場合や、喪主側が送迎を行った場合は必要ありません。
お坊さんが遠方から来て滞在された場合は宿泊費も払います。
御膳料
御膳料とは、通夜振る舞いや納骨式、法事の後に行う会食をお坊さんが辞退された時に用意するお金で、御膳料の相場は5000〜1万円程度です。
最近はお坊さんが会食に参加することは少ないですが、同席された場合は必要ありません。
戒名料
戒名料とは、個人の戒名に対して支払う費用で、戒名料の相場は10万〜100万円程度です。
宗派やお寺、戒名のランクによって金額には大きく差があり、伝統的な寺院や徳の高い戒名をつけていただく場合は高額になってきます。
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法事法要別のお布施の相場

葬儀後のお布施の相場を次にご紹介していきます。
初七日法要
初七日法要とは、亡くなってから7日目に行われる法要のことで、一般的に初七日法要だけを行う場合、お布施の相場は3万〜5万円程度です。
四十九日法要
四十九日とは故人の成仏を願い、故人が極楽浄土に行けるように遺族側が願う法事で、四十九日法要でのお布施の相場は3万円~5万円程度です。
新盆・初盆
故人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことを新盆・初盆といい、新盆・初盆のお布施の相場は3万~5万円程度といわれています。
故人が亡くなってから2年目以降のお盆のお布施の相場は5000~約1万円程度です。
お彼岸
故人が浄土の世界へいけるようにお祈りする期間のことをお彼岸といい、お彼岸でのお布施の相場は個別法要か合同法要で異なります。
個別法要でのお布施は3万〜5万円程度、合同法要でのお布施は5000〜1万円程度です。
一周忌法要
故人が亡くなった日からちょうど1年後に一周忌法要を行います。
一周忌法要でのお布施の相場は、四十九日法要・新盆・初盆と同様に、3万~5万円程度です。
三回忌法要以降
故人が亡くなった日からちょうど2年後に三回忌法要を行います。
三回忌法要でのお布施の相場は、1万~5万円程度です。
納骨法要
納骨法要は四十九日法要と同じ日に行うことが一般的です。
納骨法要のお布施の相場は3万〜5万円程度です。
お布施の包み方とマナー

お布施は奉書紙に包むのが丁寧ですが、用意できない場合は白封筒でも問題ありません。
奉書紙を使ったお布施の包み方
まず、お札の肖像画を上になるように半紙に包みます。
次に奉書紙の裏面にお札を包んだ半紙を置いてさらに包みます。
奉書紙の表裏の見方は、ツルツルした部分が表で、ザラザラとした部分が裏です。
白の封筒を使ったお布施の包み方
奉書紙を用意できなかったら白い封筒でお布施を包んでも問題ありません。
しかしお布施には適さない封筒があるので注意してください。
お布施に適さない封筒は郵便番号のついているものと二重になった封筒です。
表書きの書き方
お布施の表書きには中央上部に「お布施」「御布施」と書きます。
読経料と書く場合もありますが、宗教によっては適さないので、迷ったら「お布施」や「御布施」と書きましょう。
神式やキリスト式では「御礼」と書きます。
お布施と書いた下に施主の名前か「〇〇家」と書きます。
お布施は黒い墨で書きます。
裏書きの書き方
お布施に中袋がない場合に裏書きをします。
中袋があれば裏には何も書きません。
裏書きにはお布施の金額・氏名・住所を書きます。
裏書きの中央より少し右に金額を書き、左側に氏名と住所を書きます。
金額は漢数字の旧字体で書きます。
例えば5万円をお布施に包んだら、「金伍㒼円也」と書きます。
中袋の書き方
お布施袋に中袋があれば中袋の表面にお布施の金額・氏名・住所を書きます。
裏書きと同様に中央より右側にお布施の金額、右側に氏名・住所を書きます。
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葬儀でお布施を渡すタイミング

葬儀でお布施をお渡しするタイミングは、主に以下の2つがあります。
- 通夜式の前の打ち合わせの段階
- 葬儀後に改めて訪問する時
葬儀でお布施をお渡しするときには、お坊さんに対しての感謝の言葉や、よろしくお願いしますと一言添えます。
寺院によっては、どのタイミングでお布施を受け取りたいか様々な考えのところもあります。
事前に「お布施はいつお渡ししたら良いですか」と確認しておくのが無難です。
お布施の渡し方

お布施は半紙などで現金を包んで中包みを作り、その中包みを奉書紙(上包み)で包みます。
また、お布施は直接手で渡してはいけない、というマナーがありますので、気をつけなければいけません。
ではどうやってお渡しするのでしょうか?
切手盆に乗せる
本来の正式なお布施を渡す方法は、奉書紙で包んだお布施を切手盆という盆に乗せた状態で受け取ってもらう方法です。
渡す際は、お坊さんから見て正面になるように、上下逆向きでお出しします。
袱紗に包む
切手盆がない場合には袱紗で代用することも可能です。
袱紗に包んだ状態で持っていき、お坊さんに渡す時に袱紗から開き、たたんだ袱紗の上に乗せて両手でお出しします。
袱紗の場合も直接手で渡すことのないように注意しましょう。
葬儀の場合は紺、深緑、グレー、など暗い色を選びます。
紫色の袱紗は弔事でも慶次でもどちらでも使用できるので、ひとつあると便利です。
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葬儀でのお布施は相続税の控除対象になる

お布施の内訳は読経料・戒名料・お車代・御膳代ですが、主に多額になりうるのは読経料・戒名料です。
葬儀でのお布施は控除対象になるので、お車代や御膳代、さらには多額になりうる読経料・戒名料に税金はかかりません。
また納骨式での法要の際のお布施も相続税の控除対象になります。
ただし、初七日以降のお布施は相続税の控除対象にはなりません。
よくある質問
Q:お坊さんにお布施はいくら渡す?
A:一般的な葬儀では20~50万円程度です。
Q:初七日のお布施はいくら?
A:3~5万円程度です。
Q:お坊さんにいつお布施を渡す?
A:式の前後にお坊さんに挨拶するときが渡しやすいです。
渡せなかったら後日に訪問しても問題ありません。
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葬儀でのお布施の相場まとめ

ここまで、葬儀でのお布施の相場や渡す時のマナーなどを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- お布施とは、葬儀や法要の時に先祖供養をしていただいたお礼として渡すもの
- 葬儀で渡すお布施の相場は40万〜50万円
- 法要での相場は、四十九日法要で3万〜5万円程度、納骨法要は1万〜5万円程度
- お布施は葬儀が始まる前か、葬儀後の挨拶の時に渡す。
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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