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葬儀の種類別費用|家族葬・一日葬・直葬(火葬式)一般葬の違いや相場、内訳

記事のポイントを先取り!

  • 社会情勢の変化や高齢化により家族葬の需要が増えている
  • 費用相場は「20~200万円」と行い方により金額幅がある
  • 参列者数や利用する葬儀式場、火葬場によって費用が変わる

一般葬、家族葬、一日葬、直葬(火葬式)と葬儀の種類はさまざまです。
希望に合う葬儀の形式を選ぶには、各葬儀形式の内容や、参列人数が費用に与える影響を理解することが大切です。

そこでこの記事では、葬儀費用の相場や内訳、燦ホールディングス株式会社が実施した「葬儀費用の実態調査」の結果をもとに近年の葬儀傾向をご紹介しています。

出典:燦ホールディングス株式会社「葬儀費用の実態調査」(過去5年以内に葬儀をおこなったことがある全国の40~70歳代の男女を対象に調査)

  1. 適切な葬儀とは?
  2. 多くの方が検討する葬儀は?
  3. 各葬儀費用の相場
  4. 葬儀費用に影響する3つのポイント
この記事の監修者
はかまだ かつのり
袴田 勝則
詳しいプロフィール
プロフィール

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。

さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

適切な葬儀とは?

葬儀の形式は、一般葬・家族葬・一日葬・直葬(火葬式)と多岐にわたります。希望する内容で選ぶ葬儀形式は以下の図のように変わります。

自分にあった葬儀の選び方のフローチャート

ここからは、それぞれの葬儀の特徴を詳しく解説していきます。

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一般葬とは

一般葬は通夜、葬儀・告別式、火葬を2日かけておこなう標準的なお葬式です。
参列者を限定しないため遺族や親族、故人と親しかった友人知人だけでなく、仕事関連の人や近所の人なども参列します。
葬儀の規模は30名ほどの場合もあれば、100名以上の大規模でおこなわれる場合もあり、さまざまです。
しかし、参列者が多いと遺族は対応に追われ、故人とのお別れの時間が少なくなることがあります。

家族葬とは

家族葬は遺族や親族、故人と親しかった友人など参列者の範囲を控えめにしておこなう少人数のお葬式です。一般葬と同じく通夜、葬儀・告別式、火葬を2日かけておこないますが、参列者を縮小しているところが異なります。

故人とのお別れの時間をゆっくり取るために、参列人数を絞って対応時間を減らしたり、香典返しにかかる時間を省くために、香典辞退したりする人もいます。しかし香典を辞退すると、香典収入を葬儀費用にあてられないため、辞退するかの検討は慎重におこないましょう。

ただし、家族葬をお知らせする範囲に明確な基準がないため、参列をご遠慮いただく人への訃報連絡は、後日トラブルにならないように工夫する必要があります。

一日葬とは

一日葬は、通夜を省いて葬儀・告別式と火葬を1日でおこなうお葬式です。参列者に関しては、分け隔てなく参列する場合もあれば、家族葬のように規模を縮小しておこなわれる場合もあります。通夜式をせずに1日で終わるため参列する方の負担を減らすことができますが、故人と過ごす最後の夜、貴重な機会を省くことになりますので、慎重に検討しましょう。
また、宗教作法を一部省くことにもなるため菩提寺など宗教者と付き合いのある場合はトラブルになる恐れもあります。そのため、宗教者に一日葬をおこないたい旨のお伺いをたてて、許可を得ておくとトラブルになりにくいです。

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一日葬については、以下の記事でも紹介していますのでご参考ください。

直葬(火葬式)とは

直葬(火葬式)は通夜、葬儀・告別式をおこなわず火葬だけおこないます。火葬炉の前で故人とお別れをしますが、火葬場の設備によってはお別れの時間を充分に取れずに火葬炉へ誘導される場合もあります。

故人を偲ぶ時間は少ないですが、通夜と葬儀・告別式がないため費用が安く短時間ですむので経済的負担と身体的負担は軽減されます。

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直葬(火葬式)については、以下の記事でも紹介していますのでご参考ください。

多くの方が検討する葬儀は?

執り行われた葬儀はどのような形式でしたか?アンケート結果

※n=2,000 名
※葬儀形式の定義:家族葬(家族や親しい方を中心とした葬儀)、一般葬(家族や親しい方の他、仕事関係や地域の方も参列される葬儀)、1日葬(通夜式を省いて葬儀のみ1日で行う)、火葬式(お別れの場所や時間をとって火葬を行う)、直葬(亡くなられた場所から直接火葬場にお連れして火葬を行う)

家族葬一般葬一日葬直葬(火葬式)
全体66%25%4%5%
コロナ禍前59%35%3%3%
コロナ禍後71%17%5%7%

かつては親族や友人知人、会社関係者、近隣住民など多くの人が参列する一般葬が主流でした。しかし近年では家族葬を選ぶ方が増えており、コロナ禍前(2018年〜2019年)とコロナ禍後(2020年〜2023年)を比較するとより顕著です。

コロナ禍前とコロナ禍後で家族葬をおこなった方が59%から71%に大きく増加しているのに対し、一般葬は35%から17%と18%も減少しています。コロナ禍により三密を避ける目的以外にも、一日葬、直葬(火葬式)も増加していることから、葬儀費用を抑えやすい葬儀の形式が選ばれやすくなっていると考えられます。

今後も高齢者の増加や経済状況によって、費用を抑えやすく故人とのお別れの時間をゆっくり過ごせる家族葬の需要が増えていく可能性があります。

各葬儀費用の相場

お葬式の費用は、参列者の人数や斎場の種類によって変動します。
あくまで目安になりますが、葬儀形式別の費用相場は以下のとおりです。

葬儀の種類費用相場
一般葬総額100万~200万円程度
家族葬総額50万~150万円程度
一日葬総額40万~140万円程度
直葬(火葬式)総額20万~50万円程度

葬儀費用の相場や御布施や香典返しの費用、故人の資産、葬祭費補助金制度について、以下で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

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葬儀費用の内訳

葬儀費用の内訳には葬儀一式費用、飲食・返礼品費用、寺院関係にかかる費用に分けられます。ここからは、各項目ごとに含まれる内容と相場費用をご紹介します。

葬儀一式費用

費用項目含まれる内容調査平均費用
葬儀一式費用
  • 会場使用料
  • 祭壇
  • 遺影
  • スタッフ人件費
  • 寝台車
  • 霊柩車
  • 安置施設料金
  • ドライアイス
  • 白木位牌
  • 枕飾り一式
  • 線香・ろうそく
  • 仏衣一式
  • 骨壺
  • 焼香用具一式
  • 仏具一式
  • 受付セット
68万2,000円

お葬式をおこなう際に必要な費用ですので、葬儀社のプランに組み込まれていることが多いです。お見積りを取る際は、葬儀一式費用に含まれる内容のなかに不必要な項目はないか、追加で必要な項目はないかの確認をするようにしましょう。

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葬儀一式費用については、以下の記事でも紹介していますのでご参考ください。

会食・返礼品費用

費用項目含まれる内容調査平均費用
飲食・返礼品費用
  • 通夜振る舞い
  • 精進落とし
  • 会葬返礼品
  • 香典返し
17万8,000円

飲食・返礼品費用に含まれる内容は参列者の人数によって変動します。さらに、葬儀の形式が一日葬の場合、通夜の返礼・飲食費用は不要になります。このように葬儀の種類によって相場費用は増減します。

寺院関係にかかる費用

費用項目含まれる内容調査平均費用
寺院関係にかかる費用
  • 御布施
  • 戒名料
  • 御車代
  • 御膳料
  • 火葬費
27万7,000円

寺院関係にかかる費用は、葬儀社以外に支払われるため葬儀プランに含まれているかは葬儀社によって違います。そのため、お見積りの総額に寺院関係にかかる費用が含まれているかの確認をおすすめします。
葬儀プランに含まれていない場合は、追加で費用がかかるため注意が必要です。

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寺院関係にかかる費用については、以下の記事でも紹介していますのでご参考ください。

葬儀費用に影響する3つのポイント

ここからは葬儀費用に影響を与える、参列者の人数、葬儀をおこなう式場の種類などを項目別にご紹介します。

参列者

葬儀の規模をお聞かせください アンケート結果

前述のとおり、飲食費用や返礼品費用は参列人数によって変わるため葬儀費用への影響が大きいです。

燦ホールディングス株式会社の調査によると、葬儀の規模を30名未満と回答された人が73%に対し、100名以上の大規模な葬儀は3%という結果でした。
近年では、昔に比べ地域や近隣の人とのつながりが希薄になっている傾向があります。また、医療の発達により高齢で亡くなる人が増え、親しかった友人などの参列者年齢も高くなっています。
そのため費用を抑える目的以外にも参列者の負担に配慮した結果、身内のみでおこなう小規模の葬儀が増えていると考えられます。

葬儀場

葬儀を執り行った会場をお聞かせください アンケート結果

葬儀をおこなう式場によって利用料金が異なります。葬儀場の種類別費用相場は以下のとおりです。

葬儀場の種類費用相場
葬儀社のセレモニーホール10万~30万円
火葬場もしくは火葬場に併設された斎場、施設5万~30万円
自宅0円
公民館・集会所5,000円~5万円
寺院・教会などの宗教施設20万~50万円

全体の82%の人が葬儀社のセレモニーホールで葬儀をおこなったと回答しています。セレモニーホールは葬儀専用に建てられているため、祭壇や控室、駐車場などの設備が充実しています。式場使用料は葬儀社ごとに設定されており、収容人数にあったホールが用意されているので選びやすい特徴があります。

次に回答率が高い「火葬場もしくは火葬場に併設された斎場・施設」の多くは公共団体が運営している公営斎場が多く、市民料金が適用されているため安く利用できます。該当の市民以外も利用できるところもありますが、その場合は割増料金になってしまいます。火葬場と式場が併設されていると、火葬場への移動が軽減され霊柩車の費用を抑えられるなどのメリットがありますしかし、セレモニーホールに比べて数が少ないため、希望した日付に利用できることは稀で、日延べすることがほとんどです。

自宅や公民館・集会所は利用料が安いですが葬儀専門の式場ではないので、スペースや設備が足りないケースがあり、寺院・教会などの宗教施設は檀家でないと利用しづらいイメージが持たれています。実際には檀家でなくとも利用できる寺院斎場はあるので、厳かな雰囲気のなかでおこないたい人は検討してみるとよいでしょう。

総合的にみるとセレモニーホールは幅広い条件に対応できるため、選ばれる割合が高いといえます。また、総額費用で見ると他と大差がないこともあり、コストパフォーマンスがよい傾向があります。

葬儀費用の総額

お葬式の費用は、不必要な部分を省き費用を削っても、結果的に想定よりもかかってしまうことが多いです。

実際、「葬儀前は葬儀にかかる総額をどれくらいと考えていましたか?」という質問に対して「50万円以上100万円未満」と回答した人が最も多く、次に「20万円以上50万円未満」、「100万円位以上150万円未満」が同率で2位という結果でした。

前述した葬儀別の費用相場を踏まえると、実際よりも少なく見積もっている人が多いことがわかります。

特に、葬儀の仲介会社のホームページに掲載されている金額やお見積りの総額には、具体的な人数や式場、宗教形式が考慮されていない場合も多いため、結果として予算よりもかかってしまいます。

葬儀の総額が想定よりもかかってしまった場合は、各自治体で葬儀後に申請できる葬祭費や埋葬料などの補助金制度を利用してみてもよいでしょう。支給される金額は自治体によって違うため、ホームページでの確認をおすすめします。

あわせて読みたい

葬儀で利用できる補助金については、以下の記事でも紹介していますのでご参考ください。

葬儀費用は
「人数・場所・宗教形式」など

変動します。

ここまで、葬儀費用についてお伝えしてきました。
葬儀の費用は参列人数や葬儀をおこなう場所、宗教・宗派によって変わってくるため、必ずしも相場通りの費用にならないのが現状です。葬儀前は100万円未満でおこなう予定だったのに、実際には100万円以上かかってしまった人も多いです。
葬儀の費用や、葬儀場探しにおいて迷った際は「みんなが選んだお葬式」にご連絡ください。終活カウンセラーが24時間・365日、ご相談を受け付けています。

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葬儀の費用
葬儀の費用を詳しく見る
  • 1
    基本葬儀料金
    基本葬儀料金とは
    基本葬儀料金とは、葬儀本体の運営を葬儀社が請負うにあたり必要となる費用のことで、祭壇の設営や式典運営のための人件費、その他の物品サービスなどが含まれています。
    目安金額
    10万円〜200万円

    (火葬のみ~一般的なお葬式、物品グレード等にもよる)

  • 2
    式場使用料
    式場使用料とは
    式場使用料とは、自宅以外の式場を借りて葬儀を行う際に必要となる費用です。式場候補としては、集会場、寺院、斎場、セレモニーホールなどがあります。
    目安金額
    2万円〜50万円

    (公営施設~寺院式場など)

  • 3
    付帯費用
    付帯費用とは
    付帯費用とは、棺や遺影写真、エンバーミングといった、葬儀に付帯して必要になる費用です。この内容を充実させるかどうかで、葬儀費用の総額も変わってきますし、葬儀全体の充実度や送る気持ちを込めた満足感に影響がでてきます。
    目安金額
    5万円〜20万円
  • 4
    車両費用
    車両費用とは
    車両費用とは、病院などから移動するための寝台車、式場から火葬場へと出棺する霊柩車、参列者を乗せるためのハイヤーやマイクロバスといった車両関係の費用です。
    目安金額
    1.5万円〜5万円

    (寝台車~マイクロバスなど/時間帯や実走行距離による)

  • 5
    返礼費用
    返礼費用とは
    返礼費用は、会葬御礼や香典返しなど、参列者に渡す返礼品の費用のことです。商品ラインナップの豊富さや、余りや予備の取り扱い方法などについても柔軟に対応してもらえるかどうかを事前に葬儀社へ確認するようにしましょう。
    目安金額
    500円〜3,000

    (会葬御礼品~即日香典返しなど)

  • 6
    飲食費用
    飲食費用とは
    お通夜や火葬中、葬儀後などに食事を振る舞う場面で必要になる費用です。料理の内容はもちろんですが、参列人数に対して適切な量を無駄のないように用意すること、また配膳に際しても適切な人数を確保してスムーズな接待が行えるよう準備する必要性があります。
    目安金額
    3,500円〜5,000

    (一人当たりの単価/飲み物は別途で実数精算)

  • 7
    火葬場費用
    火葬場費用とは
    火葬場費用とは、火葬炉の使用料、骨壺や骨箱、休憩室の利用料など、火葬場を利用するにあたり必要な費用のことです。地域差が大きく、市政により施設の大半を無料で利用できる火葬場もあれば、民営でそれなりの料金を必要とする火葬場があります。
    目安金額
    無料20

    (火葬料金、収骨容器、休憩室料金など)

  • 8
    宗教者への謝礼
    宗教者への謝礼とは
    お坊さんへのお布施や戒名、お車代といった宗教者への謝礼も、葬儀費用の一つと言えるでしょう。ただし、料金とは性質が異なるものになりますのでご留意ください。
    目安金額
    20万円〜100万円

    (通夜、葬儀、初七日/戒名など)

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