法事法要
初盆法要に参列するときの服装は何がいい?お布施や香典のマナーも解説
更新日:2022.06.24
大切な人が亡くなってから初めて迎えるお盆である初盆は、故人が供養するように心をこめて行う法要です。
大切な法要なので、マナーや服装に注意が必要です。
そこで今回の記事では、初盆に参加する際の服装を中心に解説していきます。
こちらで法事法要の流れやお布施のマナーについても解説しているので、ぜひご覧ください。
初盆のマナーにも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 初盆とは
- 初盆の遺族側の服装
- 初盆法要に参加する際の服装
- 初盆の子供の服装
- 墓参りのみの初盆の際の服装
- 家族や身内だけで初盆を行う時の服装
- 平服と喪服の違い
- 初盆のお布施に関するマナー
- 初盆の香典に関するマナー
- 初盆の服装まとめ
初盆とは
初盆とは、故人が亡くなって四十九日が過ぎてから初めて迎えるお盆のことです。
初盆の法要は、通常のお盆の法要よりも規模が大きいことが多いです。
初盆もお盆と同様の時期に行われます。
例えば、7月末に亡くなった際に8月にお盆を迎えますが、まだ四十九日が過ぎていないため、これは初盆とは言いません。
この場合、初盆は翌年のお盆の時期に迎えることになります。
初盆の遺族側の服装
初盆の遺族側は基本的に喪服を着用します。
基本的には葬儀と同様に喪服を着るようにしましょう。
正喪服などを着用して、一般の参列者よりも喪主側の方が上位となるようにします。
遺族側の男性の服装
男性はダークスーツで、シャツは無地の白を着用し、ネクタイは黒やグレーといった地味な色で合わせましょう。
靴は黒で、内羽式のストレートチップのデザインのものを選びましょう。
遺族側の女性の服装
女性は黒や紺の地味な色のスーツやワンピースを着用します。
肌の露出も控えましょう。
靴のヒールは3cm程度の高さのものを選ぶといいでしょう。
遺族や施主が平服を着用することもある
初盆は、ご先祖や故人の霊をお迎えするため、お祝い事ととらえる遺族や施主が平服を着用することもあるようです。
あるいは、真夏の時期ということもありますし、他の参加者に気を遣わせないようにという配慮もあるでしょう。
平服はあくまでもその場の雰囲気に合ったものであり、普段着などは避けるべきです。
男性の場合は黒やグレーの地味なスーツを着用します。
暑いからといってTシャツや半ズボンは控えましょう。
女性の場合は、胸元が開いているものや、丈が短いスカートなど肌の露出が大きいものは避けるようにしましょう。また、ストッキングは黒色や肌色のものとします。
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初盆法要に参加する際の服装
次に初盆法要に参加する際の服装について紹介していきます。
男性や女性、学生や子どもでも異なるため、それぞれ詳しく紹介していきます。
初盆法要に招かれた際にも遺族の失礼に当たらないようにマナーをしっかり押さえておくことが大切です。
初盆に参列する側の男性の服装
基本的には喪服や礼服が適しているとされています。
カジュアルすぎる服だと失礼に当たるため、注意が必要です。
押さえるポイントを以下にあげますので、参考にしてください。
- ブラックのフォーマルスーツ
- 白のワイシャツ
- ネクタイは黒の無地か地味な色合いのもの
- 靴下や靴の色は黒
- 靴は光沢のないもの
大人の場合はローファーや光沢のある靴は控えるようにしてください。
また、地味な色であってもカーキやワインレッドなどのジャケットは適していません。
初盆に参列する側の女性服装
平服などの指定がない場合には女性も男性同様に喪服や礼服が基本です。
初盆は暑い時期になるため、半袖や五分丈、七分丈を選んでも構いません。
ポイントを以下にあげます。
- ブラックのフォーマルスーツまたはワンピース
- スーツの場合の中のインナーは白で無地のシャツ
- ストッキングは黒か肌色
- 靴は黒のパンプスでヒールの高さは3~5cm
- スカート丈は膝下5cm以上
- アクセサリーはパール系のみ
中に着るシャツやストッキングは派手な色や柄のあるものは、避けるようにすることがマナーです。
スーツの下はスカートでもパンツでもどちらでも構いません。
靴はエナメルなどの光沢のあるものは避け、サンダルやミュールなどは失礼に当たるため注意が必要です。
アクセサリーにも注意が必要で、基本的には結婚指輪やパール系のもの以外は避けるようにしてください。
イヤリングも揺れるようなデザインのものはマナー違反になります。
全体的に露出は抑え、地味な色合いでまとめるようにするのがポイントです。
初盆の子供の服装
幼稚園児や中学生、高校生などの制服がある学生の場合には、子どもにとっての礼服は制服となります。
制服がない子どもの場合は、黒やグレー、紺などの地味な色合いでコーディネートするとよいです。
コーディネートの例を以下に紹介します。
- 上は白のワイシャツやポロシャツ
- 男の子は黒や紺などの地味な色のズボン
- 女の子は黒や紺などの暗めで地味なスカートやワンピース
子供服はキャラクター柄や派手な色合いのものも多いため、キャラクター物のシャツの場合は暗めの色のベストを上に着せるなどの工夫をするといいです。
小さなお子様の場合には、体温調整のできる服装を選び、半袖や半ズボンでも構いません。
また、堅苦しい服装や履きなれない靴だと嫌がる場合もあるため、小さな子どもの場合にはスニーカーでも問題ありません。
また、大人の場合はローファーはマナー違反ですが、学生や子供の場合にはローファーでもマナー違反にはなりません。
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墓参りのみの初盆の際の服装
次に初盆の際に法要は行わずに、墓参りのみ行う際の服装について紹介します。
法要がない場合は礼服や喪服は必要ありません。
基本的には服装は自由ですが、ある程度のマナーはあります。
派手すぎるものや露出しすぎる服装は避けることがマナーです。
部屋着やジャージなどのあまりにもカジュアルすぎるものは避けるべきです。
また、墓地は足場が悪い場所が多いため、ヒールなどは避け歩きやすい靴を選ぶことをおすすめします。
アクセサリーを付けてはいけないなどのルールはありませんが、服装と同様に派手すぎるものは避けるべきです。
お盆の時期は地域によっては非常に気温が高くなり、日差しが強いこともあるため、日焼け予防のために帽子や薄めの羽織れるものなどを用意するといいです。
基本的には明確な決まりはないため、お墓参りに来ている他の方が不快に思わないような服装を選ぶことがポイントになります。
家族や身内だけで初盆を行う時の服装
最近では核家族化や地域社会の縮小により、家族や身内のみで法要を行うことも多くなっています。
そのため、家族や身内のみで初盆を行う際の服装について紹介していきます。
家族のみで法要を行う際には礼服なのか平服でよいのか、あらかじめ話し合っておくことをおすすめします。
礼服となった場合は、前章であげたように喪服やスーツなどで参加することをおすすめします。
平服となった場合でも注意点はあるため、詳しく紹介していきます。
平服の指定があったからといっても、カジュアルすぎる服装や派手な柄・色合いは避けます。
黒や紺、グレーなどの地味な色合いでコーディネートすることをおすすめします。
基本的に男性の場合はアクセサリーは付けないほうが無難です。
結婚指輪は男女共にしていても構いませんが、ダイヤモンドなどが装飾された派手なものは外すようにした方がいいです。
女性の場合は、露出しすぎた服装や派手な化粧も避けることがマナーです。
足元はサンダルやミュール、ヒールが高すぎるものは避けるべきです。
子どもの場合は、暗めの色でコーディネートしていれば問題ありません。
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平服と喪服の違い
家族間で話し合い、平服や喪服の指定をした際にもしっかりと平服と喪服の違いを理解していなければ、思いがけずマナー違反になってしまうこともあります。
例えば、平服指定であったとしても平服は普段着とはまた異なります。
そのため、ここからは平服と喪服の違いについて紹介します。
平服
葬儀における平服は略喪服のことを指します。
男性の略喪服
男性の略喪服は、黒やグレー、ダークグレーなどのダークスーツです。
ワイシャツは白の無地のものを着用します。
ベルトや鞄などの小物は、光沢のないものを選びましょう。
女性の略喪服
女性の略喪服は、黒や紺、グレーのスーツやワンピースです。
スーツの下のブラウスは白の無地を選びましょう。
アクセサリーは真珠のものや、結婚指輪以外は控えましょう。
鞄などの小物は黒を基調にしたもので、光沢のない素材を選びましょう。
礼服
礼服にはランクがあります。
喪服の場合は正喪服・準喪服・略喪服に分かれています。
正喪服は1番ランクが高いもので、葬儀の際の喪主や親族が着用するものになります。
準喪服はいわゆる一般的な喪服のことをさします。
略喪服は準喪服よりもランクが下がった服装になります。
男性が着用する礼服
親族や遺族が着用する礼服は最も格式の高い正喪服を着用します。
男性の正喪服はダークスーツを着用します。
次に格式が高い喪服は参列者が着用する準喪服です。
男性の準喪服はブラックスーツを着用します。
靴や鞄などの小物は黒を中心として、光沢のないものを選びましょう。
略喪服は最も格式の低い礼服で、暗めの色であれば黒以外でも構いません。
女性が着用する礼服
男性同様に、最も格式の高い正喪服は遺族や親族の方が着用します。
女性の正喪服は、光沢のない漆黒のワンピースやジャケットを着用します。
主に参列者の方が着用する準喪服は、黒のスーツやジャケットです。
スカートの場合は丈が短すぎないように注意しましょう。
女性の平服は黒以外に、紺やグレーのスーツやワンピースを着用しても問題ありません。
鞄や靴は、黒を中心に光沢のあるものや、殺生を連想するような素材は避けましょう。
初盆のお布施に関するマナー
初盆のお布施の相場
初盆のお布施の相場は4万円程度です。
通常のお盆の相場が5千~2万円程度ですので、やや高くなっています。
高くなっている理由は初盆の場合は大規模な法要を行うためで、その後の回忌法要は規模が縮小されます。
また、宗派によってもお布施の相場は異なるようです。
天台宗・臨済宗、曹洞宗の場合は、僧侶の読経や法要の対価という意味があります。
浄土宗の場合はお布施の金額があらかじめ設定されており、お布施は仏様に捧げるものです。
真言宗の場合は、ご本尊へのお供えの意味があり、さらに読経への感謝の意味もあるためお布施の相場が高くなっているようです。
また、日蓮宗の場合は御布施の金額が高くなるほど、功徳を得られるものとされています。
相場の金額はどうでしょうか。
真言宗の相場は3万円~5万円程度です。
また、曹洞宗の場合は1万円程度、天台宗の場合は1万円程度と言われています。
そして、浄土宗の場合は1万円~3万円、日蓮宗の場合は1万円~3万円、臨済宗の場合は1万円程度です。
初盆のお布施に使用する封筒
初盆のお布施に使う封筒にはきまりがあるのでしょうか。
白の無地の封筒を使う
初盆のお布施に使用する封筒は、法要などに使う香典袋を使用せずに白無地の二重封筒にするのが基本です。
法要や読経に対する僧侶へのお例として渡されるものだからと言うのがその理由になります。
表書きの書き方
表書きは宗派によって書き方が違ってきます。
表書きの上半分には「御布施」と書く宗派が多いのですが、「御経料」や「御回向料」と書く宗派もあります。
間違えないように事前に詳しい人に聞いて確認しておきましょう。
表書きの下半分には施主の名前か「〇〇家」などと書きます。
これらは葬儀の時の香典のような薄墨ではなく黒墨を使って書くようにします。
封筒の裏書きの書き方
封筒の裏面に書く内容としては、施主の氏名・住所・金額です。
金額を書くときは例えば一、二、三、五は、それぞれ壱、弐、参、伍といったように漢数字の旧字体で書きましょう。
また、万は萬、円は圓と書きます。
お布施の渡し方
お布施は、直接僧侶に直接手渡ししないで袱紗に包んでお盆に乗せて渡すようにしましょう。
渡すタイミングとしては法要後や会食後がベストです。
お礼の言葉を添えてお布施を渡すと丁寧な印象があります。
参列者が多く、僧侶にお布施を渡すタイミングを見つけることが難しいと思われる場合は、法要が行われる前にお渡しておきましょう。
お布施の他に渡す金銭
自宅で法要を行う場合は、僧侶に交通費として「御車代」を払います。
相場は5,000円~1万円程度です。
また、法要が終わってからの会食に僧侶が参加しない場合は、「御膳料」を渡す必要があります。
御膳料の相場は、2,000円~5千円程度です。
僧侶が会食に参加する場合、御膳料は不要となります。
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初盆の香典に関するマナー
初盆の香典の相場
初盆の香典の相場は渡す人の年齢によって違ってきます。
故人が両親の場合
両親が亡くなった場合は、20代・30代が1万円~5万円、40代・50代が1万円~10万円です。
故人が祖父母の場合
祖父母が亡くなった場合は、20代が3,000円~1万円、30代が3,000円~3万円、40代が3,000円~3万円、50代が5,000円~3万円になります。
故人が兄弟姉妹の場合
兄弟姉妹が亡くなった場合は、20代・30代が1万円~3万円、40代・50代が1万円~5万円です。
故人が親族以外の場合
親戚以外の友人知人などが亡くなった場合は、年齢を問わず2,000円~1万円になります。
香典袋の書き方
初盆の香典袋の表書きは「御仏前」とするのが一般的」です。
初盆とは、故人の没後四十九日目が経過してはじめて迎えるお盆のことです。
香典に加えてお供え物を贈っても問題ありません。
「御供物料」として品物の代わりにお金を渡すこともあります。
香典袋の表書きは上半分に「御仏前」と書き、下半分にフルネームで名前を書きます。
夫婦の場合は夫の名前だけ書くのが一般的ですが、夫の名前の左横に妻の名前を書くこともあるようです。
連名の場合は3名まで書くことができ、右に行くほど立場が高い人になります。
香典袋の中袋は、包んだ金額を記載しますが、縦書きで旧字体の漢数字を使用するようにします。
横書きの香典袋であればアラビア数字で書いても問題ありません。
住所を書く際の、何丁目何番地などの数字は金額を記入する際の壱、弐、参といった旧字体の漢数字ではなく、一、二、三などの漢数字を使用するようにしましょう。
初盆の服装まとめ
ここまで初盆の服装の注意点や初盆のマナーについての情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- 初盆とは四十九日が過ぎてから初めて迎えるお盆のこと
- 初盆での服装は男女ともにブラックで整える
- 男女ともにワイシャツは白の無地
- 靴に関しては子供のみローファーでも問題ない
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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