法事法要
初七日法要での服装は?家族だけの場合についても紹介
更新日:2022.11.17 公開日:2022.05.18
初七日法要は故人を偲ぶ大切な儀式ですが、その服装についてはご存じでしょうか。
初七日法要での最適な服装、家族だけで行う場合はどうすべきかなどを知っておきましょう。
この記事では、初七日法要の服装について詳しく紹介します。
この機会に、初七日法要の服装について、正しい情報を覚えておきましょう。
遺族の服装や参列者の服装、持ち物についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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初七日法要とは
初七日法要の服装について詳しくお話しする前に、まずは初七日法要とはどのようなものなのかについて知っておきましょう。
初七日法要は葬儀が終わった後に初めて行う法要です。
初七日は故人が亡くなってから7日目を指すのが一般的ですが、亡くなった日の前日から数えて7日目を初七日とする地域などもあります。
仏教では亡くなってから49日目まで、7日間ごとに合計7回供養する習わしがあり、最初の7日目は故人が三途の川のほとりに辿り着くとされています。
三途の川を無事に渡れるようにとお祈りをするのが、この初七日法要ですので、正しい服装で参列しましょう。
初七日法要における遺族の服装
初七日法要の服装について、まずは亡くなった方の遺族の正しい服装を紹介します。
初七日法要を葬儀と別日に行う場合の最適な服装は準喪服です。
男性、女性、子どもの服装について説明していきます。
それぞれをここでよく覚えておきましょう。
男性の服装
男性の場合、ビジネススーツはNGです。
あくまでも喪服の着用となりますので、光沢があるビジネススーツの着用は避けて下さい。
- 白無地のシャツ
- ダブル、もしくはシングルの黒スーツ
- スリーピーススーツであればベストを着用
- 黒無地、もしくは折柄のネクタイでピンはなし
- 靴下、靴はどちらも黒で光沢のないもの
女性の服装
女性の準喪服で注意すべきは華美なものです。
控えめなものであれば、レースやリボンなどがあっても問題ありません。
華やかな雰囲気があるものや光沢のあるもの、透け感が強く、肌の露出が多いものは避けましょう。
- ワンピース、スーツ、セットアップなどの黒で長袖から五分袖
- スカート丈はふくらはぎまでの長さで短すぎはNG
- 靴、ストッキング、インナーは全て黒で統一
子供の服装
子どもの初七日の服装は学校の制服でOKです。
葬儀の際に喪服として着用したものであれば問題ありませんので、「初七日法要のための服装」というものを準備する必要はありません。
制服がない場合、落ち着いた色合いのものを選び、キャラクターものや明るい色合いの服装は避けて下さい。
- 男女共に学校指定の制服
- 制服がない場合、白シャツと黒、又は紺色などのダーク系ズボンやスカート
- 乳幼児の場合はシンプルで落ち着いた色合いの服装
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初七日法要における参列者の服装
遺族ではなく参列者としての初七日法要の服装について紹介します。
遺族の方の服装と同じく、初七日法要を別日に行う場合は参列者も準喪服で参列してください。
準喪服として適した服装を正しく覚えておきましょう。
男性の服装
装飾品や光沢がない無地でシンプルな服装でまとめてください。
もちろん色は黒、もしくは濃紺などのダーク系を選びます。
- ダーク系の無地で光沢のないスーツ
- 白シャツ
- ネクタイと靴下はどちらも黒無地
- ベルトと靴はシンプルなデザインで靴の場合金具などがないもの
女性の服装
女性の服装も男性同様にシンプルなダーク系を選んでください。
肌の露出は控え、華美な装飾はNGです。
- スーツ、ワンピース、アンサンブルなどは黒や濃紺、グレーなどの地味な色合い
- トップスは明るい色はNGなためダーク系でまとめる
- 一連の真珠、オニキス、結婚指輪などであればアクセサリーもOK
- 布製バッグで光沢や装飾のないもの
- ストッキングは薄手の黒
- 靴は黒でシンプルなもの
家族だけで初七日法要する場合の服装
近年では、新型コロナウイルスの影響などもあり家族だけの小規模な初七日法要をする事も増えてきています。
身内のみの場合でも、基本は喪服の着用がマナーです。
家族だけだからと普段着での参列は避けましょう。
しかし、家族や僧侶としっかりと話し合い、その結果平服での参列が可能となることもあります。
服装については、良く取り決めておきましょう。
平服については後半で詳しく紹介します。
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初七日法要の持ち物
初七日法要は、服装以外にも持ち物にも気を配らなければいけません。
服装についての正しい知識を得たら、次は適切な持ち物について覚えておきましょう。
香典
葬儀と同日に初七日法要を要する場合でも、香典は別々に準備しておく必要があります。
同日であっても葬儀と初七日法要は異なる儀式となりますので注意してください。
参列者の立場により金額に変動があり、主な相場は下記のようになります。
故人が親の場合 | 1万円~10万円 |
故人が兄弟の場合 | 1万円~5万円 |
故人がそれ以外の身内の場合 | 1万円~3万円 |
故人が友人や知人の場合 | 5,000円~1万円 |
また、葬儀と同じ日に初七日法要する場合、葬儀の半額が相場とされますが、5,000円や1万円というように、最初の数字は奇数に合わせてください。
お供え物
葬儀と初七日法要が同日に行われる際は、香典を包むので別でお供え物を準備する必要はありません。
もしお供えを用意するならば、小分けになったお菓子や果物、花、線香などが定番の品物となります。
お菓子やお花などは、故人が好きだったものを踏まえて選ぶといいでしょう。
お供え物は故人に対しての気持ちを示すためのものですので、厳密に金額が決まっているものではありません。
一般的におよそ3,000〜5,000円程度が相場とされていますので、お供え物を準備する際の参考にしてください。
数珠
初七日法要に限らず、法事の際は数珠の持参が求められることが多くあります。
数珠は法具の1つですので、他人との貸し借りはNGです。
必ず自分の数珠を使うようにして下さい。
宗派などにより正しい数珠の形や名称は異なりますが、お持ちの数珠を使用して問題ありません。
数珠に似ているからといってブレスレットなどを代用する事はNGとなります。
また、数珠は男性用、女性用とありますが、男性が女性のものを使用するのはマナー違反となります。
見た目や粒の大きさなどが異なりますので、自分の手に合ったものを持ちましょう。
初七日法要の繰り上げ法要について
遺族や参列者の都合上、どうしても初七日法要を正しい日にちで行えないという事も少なくありません。
その場合、葬儀と同じ日に初七日法要を執り行うことを繰り上げ法要と言います。
繰り上げ初七日法要は2つの種類がありますので、ぞれぞれについて詳しく紹介します。
戻り初七日
本来の初七日法要に近く「繰り上げ法要」と言うと一般的にはこの戻り初七日の事を指します。
葬儀、火葬を終えたのち、もう一度火葬場に戻り遺骨を迎えて行われます。
火葬後に行うため、遺族や親族のみで行われることがほとんどです。
式中初七日
戻り初七日とは異なり、火葬前に行う初七日法要で「式中初七日」と呼ばれます。
葬儀終了後にそのまま初七日法要するため、参列者にとっては拘束時間が長くなってしまいますが、火葬している間に精進落としが可能という利点もあります。
葬儀場や寺院によっては式中初七日しないこともありますので、事前に必ず確認しておきましょう。
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初七日法要以降の服装
初七日法要の服装について紹介してきましたが、それ以降の法要の際にはどのような服装が最適なのでしょうか。
ここからは、初七日法要以降の正しい服装について紹介します。
三回忌までの服装
三回忌までは喪服、準喪服の着用が基本です。
中には、一周忌以降は「平服でお越しください」といった案内が届く場合がありますので、その際は案内に従った服装にしましょう。
七回忌以降の服装
七回忌以降は喪服ではなく平服での参列になります。
しかし「カジュアルな普段着で構わない」という事ではありませんので注意してください。
七回忌以降の法要も大切な儀式ですので、その場に見合った最適な服装を着用しましょう。
男性の服装
男性の平服では、革のジャケットやボトム、デニムやTシャツなどはNGです。
普段着ではなく、法要と言う儀式に参列するという事を踏まえ、シンプルかつ堅苦しすぎないモノを選んでください。
- 黒、紺、グレーなど落ち着いた色合いのスーツ
- 白無地のレギュラーカラーシャツ
- ネクタイは黒が最も無難ですが、控えめなものであれば色や柄もOK
- 靴は原則ひもで結ぶタイプのもので、光沢のあるものはNG
- 靴下は黒のみ
女性の服装
女性の場合も男性同様に、普段着での参列は避けてください。
また、華美なアクセサリーや露出度の高いもの、ロゴが入ったバッグなども避けましょう。
サンダル、ミュールと言った素足が見えるようなものもマナー違反です。
- 黒、紺、グレーなど落ち着いた色合いのスーツ、ワンピース、アンサンブルなど
- スカート丈は膝、もしくはふくらはぎ丈で、パンツスタイルもOK
- ネックレスやイヤリングを身につける際は一連や一粒タイプなどの真珠
- 靴は黒のパンプスで布、もしくは革タイプ
- ストッキングは30デニール以下のもので柄やカラータイツなどはNG
初七日法要の服装まとめ
初七日法要に最適なそれぞれの服装から持ち物を中心にお伝えしてきました。
この記事の大切なポイントは以下の通りとなります。
- 初七日法要の服装は喪服、もしくは準喪服
- 香典は葬儀と同じ日であれば特別準備する必要はない
- 火葬後に行う「戻り初七日」と葬儀後に行う「式中初七日」がある
- 三回忌までは喪服、七回忌以降は平服でOK
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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