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家族葬の喪主「やることリスト」|臨終後から葬儀後まで紹介

記事のポイントを先取り!

  • 臨終後から葬儀後まで喪主にはやることが数多くある
  • 基本的に喪主は「配偶者もしくは血縁関係が近い人」が担当する
  • 家族葬の日程は僧侶の都合、火葬場の空き状況、親族の希望を考慮する

近年、家族葬を選ぶ人が増えてきていますが、喪主の役割ややることに不安を感じる人も多いです。特に初めて喪主を務める場合、何をどう準備すればよいのか迷ってしまいますよね。具体的に、家族葬で喪主がするべき準備や、当日の進行はどのようなものなのでしょうか?この記事で紹介するリストを参考に、安心して家族葬を進められる方法を確認してみましょう。最後まで読むことで、喪主の役割をしっかり果たすためのポイントがわかります。ぜひ最後までお読みください。

  1. 家族葬で喪主がやること【臨終後から葬儀後までのリスト】
  2. 臨終後に喪主がやること
  3. 通夜に喪主がやること
  4. 葬儀当日に喪主がやること
  5. 葬儀後に喪主がやること
  6. 家族葬の喪主は「配偶者もしくは血縁関係が近い人」が担当する
  7. 家族葬に呼ぶ人の基準
  8. 家族葬の日程を決める際のポイント
  9. 家族葬の注意点
  10. 家族葬の喪主に関するよくある質問
この記事の監修者
はかまだ かつのり
袴田 勝則
詳しいプロフィール
プロフィール

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。

さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

家族葬で喪主がやること【臨終後から葬儀後までのリスト】

家族葬は、規模が小さくても喪主には多くの準備と手続きが求められます。ここでは、臨終後から葬儀後までの流れに沿って、喪主が行うべき主な事項をリスト形式で解説します。

臨終後
  • 各種書類の提出
  • ご遺体の安置
  • 葬儀社を決める
  • 葬儀社と打合せをする
  • 参列者に訃報を伝える
  • 通夜や葬儀で使用する遺影の準備
  • 御布施と会葬御礼・香典返しの準備
通夜
  • 会場を事前に確認する
  • 通夜・葬儀を進行する司会者と打合せをする
  • 僧侶へ挨拶をし、御布施を渡す
  • 弔問客の対応
  • 喪主の挨拶
  • 通夜振る舞いを行う
葬儀当日
  • 会葬者への対応
  • 喪主の挨拶
  • 火葬場で骨上げを行う
葬儀後
  • 納骨先を決める
  • 各種手続きを進める
  • 香典返しの準備をする
  • 四十九日法要の準備をする

臨終後に喪主がやること

臨終後、喪主は迅速に多くの手続きや準備が求められます。ここでは、喪主が行うべき主な事項を、順を追って詳しく解説します。

各種書類の提出

臨終後、喪主がまず行うべき重要な手続きのひとつが、必要書類の提出です。これらの書類は葬儀や火葬、埋葬を進めるために欠かせないものであり、正確に処理する必要があります。以下の表で、主な書類の概要やそれぞれの届出人、提出先、期限、必要なものをまとめました。

  • 死亡届・・・人が亡くなった時に最初に必要な書類で、亡くなったことを公的に証明できます。
  • 埋火葬許可申請書・・・遺体を火葬するための申請用書類で、死亡届を提出する際に同時に手続きを行います。
  • 埋火葬許可証・・・埋火葬許可申請書の提出後、発行される許可証。この許可証がないと火葬を執行してもらえません。
  • 埋葬許可証・・・遺骨を納骨堂やお墓に納める時に提出する書類のこと。
書類名届出人提出先期限必要なもの
死亡届喪主、親族等死亡者の死亡地、本籍地、届出人の住所地の市区町村役場死亡を知った日から7日以内死亡診断書、届出人の本人確認書類
火葬許可申請書喪主、親族等死亡届を提出した市区町村役場死亡届と同時死亡届、申請書
火葬許可証喪主、親族等火葬場、埋葬地火葬・埋葬前申請時に交付された許可証
埋葬許可証喪主、親族等埋葬を行う墓地や埋葬地埋葬時埋・火葬許可証

ご遺体の安置

ご遺体は、自宅や安置施設に搬送されることが一般的です。安置場所は、家族が故人との時間を大切に過ごせる自宅もしくは専用の安置室を選択しましょう。ただし、安置先の選択肢は葬儀社ごとに提案先が異なるため慎重に葬儀社を選ぶことが大切です。葬儀社を選定したら専用車両の寝台車を手配してもらいます。もし、事前に葬儀社を決めている場合は速やかに連絡しましょう。

葬儀社を決める

葬儀社を決める

葬儀社選びは、家族葬の進行において最も大事なステップの一つです。故人や遺族の意向に合った葬儀社を選ぶため、諸条件(人数・場所 [ 式場、火葬場 ] ・宗教形式)を仮決めした上で数社の見積りを取り、費用やサービス内容を比較検討しましょう。さらに担当者の対応や身なりなどもチェックし、信頼できる担当者かを見極めることも重要です。葬儀プランに含まれるサービスやオプションの詳細を確認し、不明点は丁寧に説明してもらいましょう。特に、料金に含まれるものと追加になる費用は明確に把握することが大切です。

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葬儀社選びについては、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

葬儀社と打合せをする

葬儀社が決定したら、すぐに詳細な打合せを行います。

  • 宗教・宗派の確認
  • お墓や仏壇の有無
  • 葬儀式場・火葬場の確認
  • 葬儀の規模と形式
  • 参列者の人数
  • 通夜、葬儀の日程
  • 会食の有無

など多岐にわたる項目を決めます。打合せでは、家族の希望や予算をもとに葬儀の内容を調整していくので、細部まで確認を怠らないようにしましょう。また、司会者や僧侶との挨拶や進行役の確認も含めて、全体のスケジュールを把握しておくことが重要です。

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葬儀社との打合せについては、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

参列者に訃報を伝える

参列者に故人の訃報を伝える際には、電話やメールを使用して迅速に連絡を行います。親族や親しい友人に対しては直接連絡することが推奨されます。訃報を伝える際には、

  • 自分からみてどのような方が亡くなったのか
  • 亡くなった日時
  • 葬儀の日程
  • 喪主の名前
  • 供花、弔電の送り先

などを記載します。

通夜や葬儀で使用する遺影の準備

通夜や葬儀で使用する遺影の準備

通夜や葬儀で使用する遺影の準備をします。故人の表情が穏やかで、親しい人々に慕われていた姿を思い出せるような写真を選びましょう。写真が見つからない場合、家族や親しい友人に、よいものがないか確認してもらいましょう。故人が写っている集合写真を加工して使うことも可能です。通夜前日までを目安に写真原稿を用意して葬儀社のスタッフに提出し、加工してもらいましょう。

御布施と香典返しの準備

御布施と香典返しの準備

御布施などの御礼は僧侶や神職へ感謝の意を込めて渡すものです。金額は地域や宗教・宗派により異なるため、菩提寺や葬儀社に相談することが大切です。また、香典返しの準備は、葬儀後の重要な手続きの一つです。香典返しは、お世話になった方々への感謝の気持ちを表すもので、香典の金額に応じた品物を選びます。一般的には、四十九日後に送付することが多いですが、地域の習慣に従って準備しましょう。どちらも相場が決まっていたり、封筒の種類、表に書くべき文言などがあったり、さまざまなルールがあります。わからないことがあったら、葬儀社に確認しましょう。

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御布施や香典返しについては、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

通夜に喪主がやること

通夜は故人を偲び、親族や参列者が集まる大切な時間です。喪主は当日の進行をスムーズにするために、多くの役割を果たさなければなりません。ここでは、喪主としての具体的な役割と準備について説明します。

式場を事前に確認する

喪主は開式2時間前を目安に通夜の式場へ行き、下記を確認します。

  • 供花の順番
  • 参列者の座席配置
  • 受付の場所
  • トイレの位置

など、スムーズな進行のために確認するべきポイントが多くあります。葬儀社の担当者と一緒に式場を下見し、不足している備品や必要な準備があれば、早めに手配しておきましょう。こうすることで、当日の混乱を避けることができます。

通夜・葬儀を進行する司会者と打合せをする

通夜・葬儀を進行する司会者と打合せをする

通夜や葬儀の進行を担当する司会者との打合せも、喪主の重要な役割の一つです。司会者と時間配分や式次第を確認し、家族の希望を伝えることで、式の進行がスムーズになります。特に、弔辞のタイミングや献花の順番など、細かな進行を事前に決めておくことが重要です。喪主は式の流れを把握しつつ、司会者と密に連携を取りましょう。

僧侶へ挨拶をし、御布施を渡す

僧侶へ挨拶をし、御布施を渡す

通夜が始まる前に、僧侶や神職への挨拶を行います。この時に御布施や御礼を渡します。御布施は、白い封筒に「御布施」と記載し、黒白の水引をかけて渡すのが礼儀です。僧侶に挨拶するとともに、通夜・葬儀当日の進行についても打合せをしましょう。また、御布施の金額や渡し方について不明点があれば、葬儀社に相談するとよいでしょう。

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御布施の包み方や書き方については、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

弔問客の対応

受付の対応は、別の家族や親族に任せられますが、喪主としては弔問に来てくれた方々へ感謝の気持ちを伝え、一言挨拶することが求められます。特に、親しい友人や遠方からの参列者には、丁寧な対応を心がけるとよいでしょう。弔問客との交流は、故人を偲ぶ大切な時間でもあるため、落ち着いて対応しましょう。

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弔問客の対応については、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

通夜での喪主挨拶

通夜での喪主挨拶

通夜の最後には、喪主として挨拶をします。挨拶では、弔問に訪れた方々を労い、故人との思い出や感謝の気持ちを伝えることが一般的です。挨拶では、以下のポイントを意識しましょう。

  • 3分を目安
  • 自身と故人の関係を簡潔に述べる
  • 故人の人柄がわかるエピソードを述べる

また、感情が高ぶる場面でもありますが、落ち着いた口調で伝えることで、参列者に感謝の気持ちが伝わりやすくなります。

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家族葬の喪主挨拶については、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

通夜振る舞いを行う

通夜振る舞いを行う

地域の慣習や家族葬の規模により割愛されることもありますが、通夜の後は、通夜振る舞いとして参列者に食事を提供します。通夜振る舞いは、故人を偲びながら親族や友人と語り合う時間でもあります。喪主としては、参列者が和やかに過ごせるように気を配ることが大切です。また、料理の内容や量は、事前に葬儀社と相談し、参列者の人数に合わせて準備を整えましょう。

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通夜振る舞いについては、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

葬儀当日に喪主がやること

葬儀当日は、喪主にとって重要な役割を果たす日です。式の進行や会葬者への対応、故人を送り出す役割を担い挨拶をする場面があります。ここでは、喪主として葬儀当日にやるべき具体的な内容を解説します。

会葬者の対応

会葬者の対応

葬儀当日は、参列者が故人との別れを惜しむために訪れます。喪主として、会葬者に感謝の気持ちを伝え、一人ひとりに丁寧に挨拶することが大切です。特に、遠方から来た参列者や親しい友人には、時間を取って話す場面もあるでしょう。受付や会葬者の誘導は葬儀社に任せられるので、喪主は全体を見渡し、必要に応じて柔軟に対応できるよう心がけることが重要です。

葬儀当日の喪主挨拶

葬儀は開式と閉式の際に、喪主として参列者に感謝の挨拶を行います。故人を偲びつつ、参列者に対する感謝の気持ちを伝えましょう。特に、故人との思い出や生前の厚誼に対する感謝を述べ、簡潔にまとめることが望ましいです。緊張や感情が高ぶる場面ですが、落ち着いた口調で話しましょう。また、事前に簡単なメモを用意しておくと、スムーズに挨拶ができます。

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家族葬の喪主挨拶については、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

火葬場で骨上げを行う

葬儀後、故人は火葬場へと運ばれます。火葬場では、喪主として遺族とともに骨上げを行います。骨上げとは、故人の骨を箸で拾い上げ、骨壷に納める儀式です。この時間も死を受け入れるための過程として、とても重要な時間となります。骨上げは、喪主、遺族、親族の順で行います。骨上げが終わったら、骨壺は喪主が持ち帰ります。

葬儀後に喪主がやること

葬儀が終わった後も、喪主はやるべきことが残っています。納骨や法要の準備、各種手続きなど、期限のあるものを含め、しっかりと計画を立てて進めることが大切です。ここでは、葬儀後に喪主が行うべき主な項目を解説します。

納骨先を決める

納骨先を決める

納骨とは、骨壺におさめた故人の遺骨をお墓などへ埋葬することです。納骨の時期に決まりはありませんが、多くの場合、四十九日法要に合わせて行われます。先祖代々のお墓や家の墓がある場合は、そのお墓に納骨・埋葬する準備を進め、納骨先がない場合や別の場所を希望する場合は、新たに墓地や納骨先を探すようになります。その際に埋葬許可証が必要となりますので、あわせて準備を進めましょう。

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納骨については、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

各種手続きを進める

葬儀後、役所や金融機関などで行うべき手続きが数多くあります。主に、

  • 死亡通知書を提出する
  • 年金受給停止の手続き
  • 世帯主の変更届の提出
  • 介護保険資格喪失届の提出
  • 国民健康保険証の返却

などがあります。これらの手続きは期限が設けられている場合もあるため、早めに進めるのが望ましいです。さらに、相続に関する書類の準備や申請が必要となることもあるので、専門家に相談しながら進めるのも一つの方法です。

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親族がなくなった際の手続きについては、以下の記事をご参考ください。

香典返しの準備をする

通夜・葬儀の当日に香典返しをしない場合、葬儀後に準備をする必要があります。葬儀でいただいた香典に対して、感謝の気持ちを込めて香典返しを行いましょう。香典返しの品物や時期は宗教・宗派によって異なる場合もあるため、葬儀社や専門店に相談しながら選ぶとよいでしょう。品物を選ぶ際は、相手の立場や関係性を考慮し、感謝の気持ちが伝わるものを選ぶことが大切です。

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香典返しの準備については、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

四十九日法要の準備をする

四十九日法要は、故人が亡くなってから49日後に行われる法要のことです。故人が極楽浄土へ旅立つための儀式であり、葬儀後の法要のなかで最も大切な法要とされています。この法要の準備として、日程や会場、食事の手配、参列者への案内を進めましょう。親族や近しい人々を招いて行うことが一般的ですが、規模や内容はある程度自由に決められます。法要を無事に終えることで、故人の霊を供養し、遺族も一区切りをつけられるでしょう。法要の実施は、49日よりも前の日程で行うのがよいとされます。

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四十九日法要については、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

ここまで、家族葬の喪主がやることを解説しました。小規模な家族葬においては割愛されることも含まれていますが、ご自身が喪主を務める際は、冒頭で紹介したやることリストをもとに準備を進めましょう。

次に、家族葬の喪主についてや、声掛けをする人の基準と範囲、日程を決める際のポイントについて解説します。

家族葬の喪主は「配偶者もしくは血縁関係が近い人」が担当する

家族葬の喪主は「配偶者もしくは血縁関係が近い人」が担当する

家族葬において、喪主を務めるのは故人との関係性が深い人であり、一般的には配偶者や血縁関係が近い親族がその役割を果たします。喪主は、葬儀全体の進行に関わる重要な役割を担うため、誰が喪主になるか慎重に選定しましょう。特に家族葬の場合、参列者が親族や近親者に絞られることが多いため、喪主の選定は故人の意向や家庭内での話し合いが大切です。家族葬の喪主は、一般的に故人の配偶者が務めますが、場合によっては、長男や長女、次男といった子供たちが喪主を引き受けるケースもあります。故人に子供がいない場合や、子供がまだ若い場合は、兄弟姉妹や甥姪などが喪主を務めることもあります。

喪主の役割は、葬儀社との打合せや、参列者への挨拶、僧侶とのやり取りなど多岐にわたります。そのため、心身の負担が大きくなる点を考慮して、他の親族や葬儀社のサポートを受けながら、無理のない範囲で進めることが大切です。また「施主」は主に葬儀の費用を負担する役割を指します。現在は喪主が施主の役割を務めることが一般的ですが、配偶者や子どもが務める場合もあります。

家族葬に呼ぶ人の基準

家族葬は、親しい家族や近しい友人のみで行われることが多く、参列者の範囲が限定される場合があります。家族葬に呼ぶ人の範囲に明確な基準はありませんが、基本的には故人の家族や親族が優先され、次に故人と深い交流があった友人や知人が含まれます。会社の同僚やビジネス関係者など、広範な社会的つながりのある人は、一般的なお葬式をしたほうがよいでしょう。事前にお知らせする範囲を検討して、適切な葬儀形式を選ぶようにしましょう。家族葬の案内を知らせるかどうか迷った場合は、故人の立場で最期に会いたい人かどうか、今後のお付き合いも考慮して差支えがないかを判断することが重要です。

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家族葬に呼ぶ人の基準や範囲については、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

訃報は伝えたいが参列してほしくない人の対応法

訃報は伝えたいが、家族葬のため参列を控えてもらいたい場合もあります。このような場合、訃報を知らせる際に「近親者のみで葬儀を執り行いますので、極力参列はご遠慮ください。」と明確に伝えるとよいでしょう。この時「誠に勝手ながら」「故人の遺志により」といった文言をつけて意思を伝えるのがポイントになります。また、葬儀後に丁寧な報告を送る方法もあります。葬儀が終わった後、個別に挨拶状や手紙で葬儀が無事終了したことを知らせることで、参列を遠慮してもらった方々にも感謝の意を伝えられます。これにより、相手の気持ちに配慮しつつ、家族葬の趣旨を尊重した対応が可能です。

家族葬の日程を決める際のポイント

家族葬は、故人との最後のお別れの時を心ゆくまで過ごすために、日程の調整は慎重に行うことが重要です。
葬儀の日程を決める際には、僧侶や火葬場の空き状況に加え、参列する家族や親族の都合も確認する必要があります。日程の調整をうまく行うことで、スムーズで心のこもった葬儀の進行が可能になります。

僧侶(宗教者)のご都合を確認する

僧侶(宗教者)のご都合を確認する

仏教式の家族葬を行う場合、ご住職などに日程を確認しましょう。特に有名な寺院の僧侶や多忙な宗教者の場合は調整が必要です。葬儀の際に読経や戒名をお願いする場合、早めに日程を確認し、僧侶とスケジュールを合わせることが大切です。また、僧侶のご都合が優先されることもあるため、臨機応変な対応が求められます。

火葬場の空き状況を確認する

葬儀が終わった後に火葬場で火葬を行うため、火葬場の予約も葬儀日程を決めるうえで大切な要素です。特に都市部は、火葬場の予約が埋まりやすく、希望日時に利用できない場合もあります。葬儀社を通じて火葬場の空き状況を確認し、予約を確保しましょう。また、火葬場の日程が決まらない限り、通夜や葬儀の日時も決まらないため、できるだけ早めに調整することが重要です。この際、六曜の友引などに配慮を要する場合もありますので注意しましょう。

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葬儀と六曜の関係性については、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

家族と親族の希望日程を確認する

参列する家族や親族の日程も慎重に確認する必要があります。家族葬は、近しい人だけで行うため、全員が参加できる日程を優先して調整しましょう。特に遠方に住む親族がいる場合は、移動時間や宿泊先などのことも考慮する必要があります。

家族葬の注意点

家族葬は、親しい家族や親族のみで行われる葬儀形式であり、近年、需要が高まっています。しかし、家族葬には特有の注意点があります。以下では、家族葬における具体的な問題点とその対策を詳しく解説します。

参列者の選別についてのトラブルが多い

参列者の選別についてのトラブルが多い

家族葬は、限られた人数で執り行うことが特徴の一つです。しかし、この参列者の選別がトラブルの原因になります。親族や友人のなかには、招待されなかったことを不快に感じる人もいるのです。特に、長年親しい関係であったにもかかわらず、葬儀に呼ばれなかった場合、後々の人間関係に亀裂が入る可能性もあります。このようなトラブルを防ぐためには、事前に関係者に家族葬の意図や規模を説明しておくことが重要です。また、気持ちが強い人には無理に制限をかけることがないようにすべきでしょう。さらに、葬儀後に参列できなかった方々へ感謝の気持ちを伝える方法として、後日お礼状を送るなどの対応が有効になります。

一般の葬儀より費用負担が増える可能性がある

一般の葬儀より費用負担が増える可能性がある

家族葬は小規模なので、費用が抑えられるイメージが強いですが、実際は費用負担が増える可能性があります。まず、家族葬のプランによっては、通常の葬儀と変わらないか、それ以上の費用がかかる場合があります。特に、通夜や告別式を省略せずに行う場合、会場費や飲食費が追加されることが多いです。さらに、参列者が少ないため、香典などによる費用の補填が期待できず、全額を家族で負担する必要があります。費用を抑えるためには、事前に葬儀社と詳細な見積もりを確認し、プラン内容をしっかりと検討することが大切です。

家族葬の喪主に関するよくある質問

最後に、家族葬の喪主に関するよくある質問について詳しく解説します。

家族葬の場合、喪主の挨拶は必要?

家族葬では、参列者が親しい家族や親族に限られることが多いため、喪主の挨拶は省略されることがあります。しかし、基本的には家族葬の場合も喪主の挨拶は必要です。特に、家族葬でも告別式を行う場合には、参列者に対して感謝の意を表す短い挨拶を行うことが一般的です。挨拶の内容は、故人への思い出や感謝の言葉、参列者への謝意などを含め、形式にとらわれずに自分の言葉で伝えましょう。

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家族葬の喪主挨拶については、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

家族葬の喪主の服装は?

家族葬の喪主の服装は、一般的な葬儀と同様に厳粛なものが求められます。一般的には、親族は正喪服、参列者は準喪服で問題ありません。特に喪主は葬儀の中心的な役割を担うため、格式ある服装を心がけましょう。また、女性の場合は、アクセサリーなども控えめにし、シンプルなスタイルが適しています。家族葬だからといって、カジュアルな服装での参列は故人や参列者に対して失礼にあたる場合もあるため、適切な服装選びが求められます。

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家族葬の服装やマナーについては、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

家族葬の費用はどのくらいかかる?

家族葬の費用は、葬儀の規模、行う場所(自宅かそれ以外か)や地域、葬儀社のプラン、葬具のグレードによって大きく異なります。一般的には、50〜150万円程度が目安ですが、オプションや追加サービスによりさらに費用がかかることもあります。特に、通夜や告別式の有無、式場の選定、祭壇などの装飾規模によって費用が変動します。また、家族葬は参列者が少ないため、香典による費用補填が期待できず、ほぼ全額を家族で負担するケースが多い点も考慮する必要があります。事前に複数の葬儀社から条件を揃えて見積りを取り、内訳の詳細や内容を確認しておきましょう。

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家族葬にかかる費用については、以下の記事でまとめていますのでご参考ください。

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家族葬で喪主がやることリスト
のまとめ

ここまで喪主が家族葬でやることリストについてご紹介しました。要点を以下にまとめます。

  • 規模が小さくても喪主には多くの準備と手続きが必要なため、臨終後から葬儀後までの流れに沿って、喪主が行うべきことリストを活用するのがおすすめ。
  • 家族葬の喪主は、一般的には配偶者もしくは長男や長女のような血縁関係が近い人が担当する。
  • 家族葬の日程は、宗教者の都合、火葬場の空状況、家族と親族の希望日程を考慮し、決定する。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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葬儀の費用
葬儀の費用を詳しく見る
  • 1
    基本葬儀料金
    基本葬儀料金とは
    基本葬儀料金とは、葬儀本体の運営を葬儀社が請負うにあたり必要となる費用のことで、祭壇の設営や式典運営のための人件費、その他の物品サービスなどが含まれています。
    目安金額
    10万円〜200万円

    (火葬のみ~一般的なお葬式、物品グレード等にもよる)

  • 2
    式場使用料
    式場使用料とは
    式場使用料とは、自宅以外の式場を借りて葬儀を行う際に必要となる費用です。式場候補としては、集会場、寺院、斎場、セレモニーホールなどがあります。
    目安金額
    2万円〜50万円

    (公営施設~寺院式場など)

  • 3
    付帯費用
    付帯費用とは
    付帯費用とは、棺や遺影写真、エンバーミングといった、葬儀に付帯して必要になる費用です。この内容を充実させるかどうかで、葬儀費用の総額も変わってきますし、葬儀全体の充実度や送る気持ちを込めた満足感に影響がでてきます。
    目安金額
    5万円〜20万円
  • 4
    車両費用
    車両費用とは
    車両費用とは、病院などから移動するための寝台車、式場から火葬場へと出棺する霊柩車、参列者を乗せるためのハイヤーやマイクロバスといった車両関係の費用です。
    目安金額
    1.5万円〜5万円

    (寝台車~マイクロバスなど/時間帯や実走行距離による)

  • 5
    返礼費用
    返礼費用とは
    返礼費用は、会葬御礼や香典返しなど、参列者に渡す返礼品の費用のことです。商品ラインナップの豊富さや、余りや予備の取り扱い方法などについても柔軟に対応してもらえるかどうかを事前に葬儀社へ確認するようにしましょう。
    目安金額
    500円〜3,000

    (会葬御礼品~即日香典返しなど)

  • 6
    飲食費用
    飲食費用とは
    お通夜や火葬中、葬儀後などに食事を振る舞う場面で必要になる費用です。料理の内容はもちろんですが、参列人数に対して適切な量を無駄のないように用意すること、また配膳に際しても適切な人数を確保してスムーズな接待が行えるよう準備する必要性があります。
    目安金額
    3,500円〜5,000

    (一人当たりの単価/飲み物は別途で実数精算)

  • 7
    火葬場費用
    火葬場費用とは
    火葬場費用とは、火葬炉の使用料、骨壺や骨箱、休憩室の利用料など、火葬場を利用するにあたり必要な費用のことです。地域差が大きく、市政により施設の大半を無料で利用できる火葬場もあれば、民営でそれなりの料金を必要とする火葬場があります。
    目安金額
    無料20

    (火葬料金、収骨容器、休憩室料金など)

  • 8
    宗教者への謝礼
    宗教者への謝礼とは
    お坊さんへのお布施や戒名、お車代といった宗教者への謝礼も、葬儀費用の一つと言えるでしょう。ただし、料金とは性質が異なるものになりますのでご留意ください。
    目安金額
    20万円〜100万円

    (通夜、葬儀、初七日/戒名など)

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