彦根市の概要

彦根市の地理

彦根市は、日本の中央にほぼ位置している市です。

近江盆地という地域に位置し、琵琶湖国定公園や鈴鹿国定公園に囲まれています。このため、彦根市は豊かな自然環境に恵まれ、水と緑に溢れています。

彦根市の特徴の一つは、季節風による降雪がある冬期の気候です。

北陸型の気候となり、特に強い北西の季節風が吹くことがあります。

しかし、琵琶湖の存在によって、夏と冬の気温の変化は緩和され、穏やかで快適に過ごせる地域と言えます。

彦根市の人口

令和5年6月末時点での彦根市の総人口は、11万1,474人です。

そのうち男性が5万5,636人、女性が 5万5,838人で、世帯数は 5万577世帯です。

彦根市の人口の多さは、滋賀県の中で4位に位置しています。

彦根市の面積

彦根市の総面積は、196.87㎢です。

可住地面積は72.93㎢で可住地人口密度は1㎢あたり1,558です。

彦根市の滋賀県内での総面積の広さのランキングは、7位に位置しています。

彦根市の特徴

彦根市の歴史

「彦根」という地名は、昔、天照大神の子である活津彦根命が、彦根山に活津彦根明神として祀られたことに由来していると言われています。

戦国時代に入ると、絶えず戦場となりましたが、豊臣時代になると石田三成が佐和山城主となり、町は次第に繁栄を遂げました。

その後、関ヶ原の合戦で井伊直政が彦根に封じられ、彼の子である直継が彦根城の築城を開始し、その後、直孝によって城が完成されました。

彦根はその後、城下町として発展し、約300年間にわたって産業、政治、文化の中心地として栄えました。

彦根の歴史は、神話の時代から戦国時代、豊臣時代、そして江戸時代に至るまで、多くの偉人や出来事が交錯し、町を形成してきました。

その歴史的な背景と重要な役割が、彦根の魅力となっています。

彦根市の文化

龍潭寺は禅寺として有名であり、毎年4月1日から2日にかけて「だるままつり」が開催されます。

この祭りでは、大衆の慈悲と救済を祈願し、起き上がり小坊師が3,000〜5,000体のだるまを並べ、入魂式が執り行われます。

また、彦根城内では9月に「玄宮園で虫の音を聞く会」が催されます。

このイベントでは、スズムシやマツムシなどの虫の鳴き声を楽しむことができます。

さらに、彦根市で最も盛大なイベントである「彦根の城まつり」が10月下旬に開催されます。

この祭りは、井伊直弼の生誕日である10月29日を祝うものです。

江戸時代の大名行列や風俗行列、そして彦根藩の赤鬼家臣団列などが市内を練り歩きます。

彦根藩は赤備えで知られており、武具を含めた衣装が赤で統一されています。

これらの祭りは、彦根の歴史や文化を伝える重要な行事であり、地域の人々にとっても楽しみなイベントとなっています。

彦根市の産業

彦根市における仏壇産業は、江戸時代中期にその起源を持ち、彦根の城下町と中山道を結ぶ「七曲がり」と呼ばれる交通の要所で発展の基盤が築かれました。

戦後、仏壇産業は彦根市全域に広がり、昭和50年には、仏壇仏具業界で初めて国の伝統的工芸品の産地指定を受けるなど、その技術と品質が高く評価されました。

しかし近年では、彦根仏壇の従業者数が減少している傾向が見られます。

さらに、伝統工芸士の数も減少し続けており、後継者問題が深刻化しています。

彦根仏壇産業は、地域の重要な地場産業であり、その技術と美しさは多くの人々に愛されています。

この伝統を守り、次世代に引き継いでいくためには、若い世代に対する啓蒙活動や技術継承の支援など、さまざまな取り組みが求められています。

彦根市の葬儀事業

彦根市には公営の火葬場である「紫雲苑」があり、該当の管内の方々は、手頃な価格で利用することができます。

紫雲苑は滋賀県犬上郡多賀町に位置し、彦根愛知犬上広域行政組合が管理・運営しています。

彦根愛知犬上広域行政組合は、彦根市、愛荘町、豊郷町、甲良町、多賀町の5つの自治体が協力して設立した事務組合です。

組合は地域住民のニーズに応えるために広域行政サービスの向上と、施設の適切な管理に努めています。

紫雲苑には霊安室があり、故人を一時的に安置することができます。

建物内には36席の待合ロビーと、12畳の和室の待合室、10席の洋室の待合室といったスペースが設けられており、待ち時間を過ごすことができます。

火葬の所要時間は約2時間です。

また、告別室には遺影立て、香炉、抹香、ろうそくなどが備え付けられており、その他必要なものは利用者が持参することになります。

紫雲苑には授乳室や調乳室もあり、お子様連れの方にも配慮されています。

ただし、建物内は禁煙となっているため、喫煙にはご注意ください。

紫雲苑は地元の方々にとって重要な施設であり、遺族や利用者のニーズに応えるために充実した環境が整えられています。

彦根市の葬儀場探しのコツ

葬儀場のスタッフの対応や雰囲気を確認する

葬儀場のスタッフが、細かな疑問や不明点に対しても丁寧に対応し、必要な説明をしてくれることは、葬儀場を選ぶ際に非常に重要な要素です。

葬儀会社によっては、説明を省いてすぐに契約を結びたがる場合もありますが、急いで契約すると、後々のトラブルの可能性を高めるので、注意が必要です。

また、葬儀の品質は担当するスタッフにも大きく左右されます。

葬儀当日は、ご遺族は会葬者に挨拶などをしなければならず、慣れない葬儀の準備に追われるため、自身で動くことが難しいことがあります。

ですので、葬儀場のスタッフが適切に動き回り、気配りをしてくれるかどうかは、葬儀の成功にとって重要なポイントとなります。

葬儀場によっては、病院からの搬送や葬儀内容の打ち合わせ、当日の葬儀、葬儀後の手続きなどを担当するスタッフが異なることがあります。

事前に、実際に葬儀を担当する人としっかりと相談を行うことが大切です。

担当者は葬儀を執り行う際に最も身近な存在となりますので、その人柄をよく見極めて契約することが重要です。

料金比較サイトを利用する

葬儀場を絞り込む際には、予算を設定し、葬儀場の料金比較サイトに掲載されているプランの費用を確認して、予算内で対応可能な葬儀場を選ぶといいでしょう。

しかし、葬儀場の料金プランに「追加料金不要」と明示されている場合でも、事前の電話相談などを通じて、追加料金が発生する条件を確認する必要があります。

葬儀場のホームページだけでは詳細が分からない場合もありますので、料金以外にも疑問に思ったことは、必ず確認するようにしましょう。

葬儀場の場所を確認する

葬儀を満足のいく形で執り行うためには、事前に葬儀場の場所を考えておくといいでしょう。

これにより、緊急時に焦ることなく適切な葬儀場を見つけることができます。

ただし、葬儀社の規模によっては、地域や希望する場所に対応できない場合もありますので、必ず事前に確認しましょう。

また、葬儀場の場所を選ぶときは、自宅からの距離が近いか、病院からのアクセスが便利か、最寄り駅からのアクセスが良いかなどを考慮するようにします。

駐車場の広さや、火葬場が併設されているかなど、あらかじめ確認しておくことで葬儀のイメージを具体的にしておくことをおすすめします。

彦根市の葬儀場探しのお役立ち情報

彦根市がある滋賀県には、かつて若狭地方から京都へ海産物を運ぶ「鯖街道」が通っていたため、京都の文化の影響が残る地域があります。

また、若狭地方が滋賀県の一部であったことから、宗教的な面でも浄土真宗の影響が見られます。

これにより、葬儀の習慣にもその影響が反映されています。

滋賀県では、一般の参列者が精進料理を食べる習慣はほとんど見られません。

ただし、彦根市など一部の地域では、葬儀に協力してくれた近隣の人々に粗飯料（そはんりょう）として2,000円程度の金額を入れた封筒を渡す風習があります。

これは食事代を意味し、かつては京都や奈良で行われていましたが、最近では少なくなっているようです。

さらに、滋賀県では葬儀当日の早朝に近隣の人々が喪家を訪れ、お悔やみを述べる「悔やみ請け」という習慣があります。

しかしこちらも最近では、葬儀の規模が小さくなる傾向などから、この風習が行われる地域は減少しています。

そのため、彦根市で葬儀を行う場合は、地域の風習に詳しく、小規模な葬儀などのプランも充実している葬儀社を選ぶといいでしょう。

彦根市の交通事情

彦根市の鉄道

彦根市では、JR東海道本線の琵琶湖線や東海道新幹線、そして近江鉄道の本線および多賀線の彦根・多賀大社線が市内を走っています。

JR東海道本線には、彦根駅、南彦根駅、河瀬駅、稲枝駅の4つの駅が存在します。

近江鉄道には、本線に彦根駅、フジテック前駅、鳥居本駅、ひこね芹川駅、彦根口駅、高宮駅の6つの駅があります。

また、多賀線にはスクリーン駅が設置されています。

これらの駅を利用することで、彦根市内や周辺地域へのアクセスが便利になります。

彦根市のバス

彦根市では、路線バスに加えて「ご城下巡回バス」と呼ばれるバスが運行されています。

このバスは、彦根駅から彦根城、夢京橋キャッスルロード、銀座街を周回するルートを巡っています。

ご城下巡回バスは、井伊家の家紋である橘のデザインが施されたラッピングバスで、彦根市内の観光に最適です。

1日乗り放題の周遊チケットを購入することで利用できます。

1日券は400円で、1回の乗車だけを希望する場合は210円です。

12歳以下の子供は半額で乗車することができます。

バスの中には、4人まで座れる「キャッスルビューシート」と呼ばれる特別な座席も用意されています。

この座席は側面を向いており、彦根城を正面から眺めることができます。

他の座席とは一味違った体験ができるでしょう。

キャッスルビューシートの利用は先着順であり、予約は受け付けていないのでご注意ください。

彦根市の高速道路

彦根市には、「彦根インターチェンジ」という名神高速道路のインターチェンジが存在します。

名神高速道路は、愛知県小牧市の小牧インターチェンジを起点にしており、岐阜県、滋賀県、京都府、大阪府を経由し、兵庫県西宮市の西宮インターチェンジへ至ります。

名神高速道路は、広範囲を行き来できる高速道路です。

そのため、彦根インターチェンジから名神高速道路を利用することにより、彦根市は他の県へのアクセスが便利で、スムーズな移動が可能となっています。

彦根市のおすすめエリア

旧城下町エリア

彦根市の北部には、旧城下町エリアが広がっており、彦根城や寺社、町家などの歴史的な建造物が数多く残っています。

また、松原内湖の干拓によって形成された広大な農地が広がっています。

彦根駅周辺は、市役所やオフィス、商業施設、宿泊施設が集まる地域です。

主要な道路沿いには事務所や商店が立ち並んでいますが、それ以外の場所には住宅も多く存在し、歴史のある町屋から現代的なマンションやアパートまで様々な住宅が見られます。

旧城下町エリアでは、彦根城を中心とした街並みと、琵琶湖岸の美しい景観を楽しむことができます。

このエリアは歴史や文化を感じることができる魅力的な地域です。

新市街地エリア

新市街地エリアは、彦根市の中部に位置しています。この地域は昭和40年以降の宅地開発によって急速に拡大し、人口が多く集まっています。

県道2号のベルロードが南北に、県道528号のくすのき通りが東西に通っており、商業施設が多く立ち並んでいます。

また、北東の芹川周辺には「七曲がり」と呼ばれる場所があります。

七曲がりは彦根仏壇の仏壇店や仏壇職人の工房が多く集まる地域であり、彦根の地場産業を支える重要な拠点です。

歴史的な街並みが残っており、風情ある雰囲気が漂っています。

南彦根駅周辺エリア

南彦根駅周辺には、ショッピングモールや総合病院などの施設が立地しています。また、国道８号沿いにも商業施設が点在しています。

近江鉄道の高宮駅周辺は、江戸時代には中山道の高宮宿が存在し、その面影を残す街並みが広がっています。

古くからの宿場町の雰囲気が漂っており、風情ある風景が楽しめます。

また、多賀町との隣接地域では、製造業や運輸業などの産業が集積しています。

この地域は産業の中心地として発展しており、経済的にも重要な役割を果たしています。

彦根市のおすすめ観光スポット

彦根城

彦根城の天守は、3階3重の屋根構造を持っています。

屋根には多様な形式の破風が施されており、外観の美しさと変化に富んだ姿が特徴です。

また、2階と3階には「花頭窓」が配置され、3階には高欄がついた「廻縁」が取り巻いています。

彦根城は、大津城から移築されたと伝えられており、その美しい外観は政治的な象徴だけでなく、城の本来の軍事的な機能にも優れています。

昭和27年に国宝に指定された彦根城の天守は、姫路城、松本城、犬山城、松江城と共に国宝に指定された天守の一つです。

その存在は国の重要な文化財として位置づけられています。

夜間にはライトアップされ、彦根市のランドマークとして地元の人々に親しまれています。

美しい姿を放ちながら、彦根城は歴史と文化を伝える重要な存在として、多くの人々に愛されています。

琵琶湖

琵琶湖は、世界でも稀な10万年以上の歴史を持つ湖であり、古代湖として知られています。

通常、湖は土砂の堆積によって約1万年で消失することが一般的ですが、琵琶湖のように10万年以上の歴史を持つ湖は非常に珍しい存在です。

世界中でも約20か所、10万年以上の歴史と固有種を持つ古代湖がありますが、そのうちの一つが日本の琵琶湖です。

最初の古琵琶湖から約400万年、現在の琵琶湖に至るまでの約40万年という非常に長い時間の中で、琵琶湖の生物の一部は独自の進化を遂げました。

この進化により、琵琶湖固有の生物種が誕生しました。

琵琶湖には報告されているだけでも1,700種以上の水生動植物が生息しており、その中には琵琶湖固有の種が60種以上存在しています。

琵琶湖の固有種は、その進化と適応によって独自の特徴を持っており、貴重な存在とされています。

多賀大社

多賀大社は、滋賀県で最も著名な神社であり、「お多賀さん」として親しまれています。

「古事記」という日本最古の書物によれば、この大社は神代の昔に二柱の大神が初めて夫婦の道を歩まれ、日本の国土を生み、さらに天照大神を含む多くの神々を産みました。

多賀大社は生命の親神様として崇拝され、古くから「延命長寿・縁結び・厄除け」の神様として信仰を集めてきました。

鎌倉時代から江戸時代にかけては、武士や一般の人々にも信仰が広まり、多賀大社の分祀社は全国に239社も存在しています。

多賀大社の周辺には美しい春のしだれ桜や秋の奥書院の紅葉が広がっており、彦根城や湖東三山、琵琶湖などの名所にも恵まれています。

そのため、年間約170万人もの参拝者が訪れています。

多賀大社は、古代の歴史と風格を持つ神社であり、その美しい自然環境と文化的な価値は多くの人々に魅力を与えています。