湖南市の概要

湖南市の地理

湖南市は滋賀県の南部にあります。

南端に阿星山系を、北端には岩根山系を望む丘陵地に位置しており、野洲川が流れています。

野洲川周辺には平地が広がっており、自然環境に恵まれた水と緑に囲まれた地域となっています。

湖南市の人口

令和5年5月31日時点での総人口は、5万4,449人です。

そのうち、男性が2万8,322人で、女性が2万6,127人、総世帯数が2万4,834世帯です。

65歳以上の割合が25.9％で、平均年齢が45歳になっています。

湖南市の面積

湖南市の面積は70.40㎢で、東西に9.7km、南北に12.3kmに広がっています。

滋賀県の面積は4,017㎢なので、約1.75％が湖南市になります。

湖南市の可住地面積は33.81㎢で、可住地人口密度は1㎢あたり1,611人です。

湖南市の特徴

湖南市の歴史

湖南市は、平成16年10月1日に旧石部町と旧甲西町の合併によって誕生しました。

湖南市は滋賀県南部に位置し、大阪や名古屋から100㎞圏内に位置し、近畿圏と中部圏をつなぐ広域交流の拠点となっています。

過去には、近江と伊勢を結ぶ伊勢参宮街道が栄え、江戸時代には石部宿が東海道五十三次の一つとして存在しました。

この地域は常に交通の要衝として発展し、また温暖な気候と野洲川を中心に広がる平野に恵まれているため、多様な産業と文化を育んできました。

湖南市の文化

湖南市のシンボルであり、地域の歴史を物語る貴重な文化財である天然記念物「平松のウツクシマツ自生地」は、長い間大切に保護されてきました。

しかし、この自生地でウツクシマツが生育する状況が深刻な影響を受けており、その価値を守り継ぐことが重要な課題となっています。

湖南市は、これまでの保存活動の成果を次世代に伝えるため、国指定天然記念物「平松のウツクシマツ自生地」の保全と活用に向けた計画を策定してきました。

そして、令和3年10月15日に行われた国の文化審議会の文化財分科会において、文化庁長官によって「平松のウツクシマツ自生地」保全活用計画が認定されました。

これにより、今後もこの貴重な自生地の保護と継承が進められることとなります。

湖南市の産業

湖南市は、農業が盛んな地域であり長い歴史を持っています。

その代表的な生産品の一つが「滋賀こなんまい」です。

「滋賀こなんまい」は、株式会社園田商店が生産者と直接契約を結び、特別な栽培方法で育てられた米です。

栽培には酵素やアミノ酸を含んだ有機肥料が使用されています。

通常、植物は光合成によって必要な栄養素を生成しますが、酵素やアミノ酸を追加することで植物の活性化が促され、光合成の効率が高まるため、より粘りのあるお米が育ちます。

この特別な栽培方法によって育てられた「滋賀こなんまい」は、地域の誇りであり、高品質な米として評価されています。

湖南市の葬儀事業

湖南市には、市民の方が手頃な価格で利用できる市営の火葬場である「湖南市浄苑」があります。

湖南市浄苑は、古い火葬場の老朽化に伴い、新しい市営の火葬場として建設され、平成27年6月から供用が開始されました。

この施設では、指定管理者制度が導入されています。

さらに、平成30年4月からは、ペットなどの動物の個別火葬も行われるようになりました。

ご希望に応じて、御骨をお持ち帰りいただくことも可能です。

湖南市浄苑には葬儀場も併設されており、通夜はできませんが、参列者が10名程度であれば、簡易的な葬儀を行うことができます。

火葬の受付は1日最大6件までとなっており、受け付け時間は9時、9時半、10時、11時、11時半、12時、12時半、13時半、14時、14時半、15時です。

待合ロビーでは飲食ができませんが、有料の洋室の待合室が用意されており、そこで食事をとることができます。

ただし、ポット、やかん、急須、湯飲みなどの貸し出しは行われておらず、飲食物は持ち込みが可能ですが、ゴミはすべて持ち帰る必要がありますので、ご注意ください。

湖南市の葬儀場探しのコツ

葬儀場でのお通夜や葬儀に参列する人数について確認する

葬儀場を探す時は、お通夜や葬儀に参列する人数について確認しておくことが大切です。

参列する人数によって、用意する返礼品や料理の数、斎場の大きさも変わるため、費用の見積もりを出すときなど、何かと必要になるのが参列者の人数だからです。

ただし、葬儀に誰を呼ぶか、正確な人数を決めなければいけないわけではありません。

どこまでの関係の方を呼ぶかなど、だいたいの範囲を決めておくと予算などがたてやすいでしょう。

葬儀場の宗教色を確認する

葬儀の形式や進行方法は、宗教や宗派によって異なることがあります。

そのため、葬儀場を探す時は、事前に葬儀場の宗教的な要素を確認することがスムーズです。

葬儀場によっては、宗旨宗派不問の所もあれば、特定の宗旨宗派での葬儀しか出来ない所もあります。

もし菩提寺が存在する場合は、そのお寺の慣習に従って、仏教式の葬儀を執り行う必要があります。

また、一日葬などの簡略化された葬儀形式を選ぶ場合には、菩提寺の了解が必要となるので注意が必要です。

各宗教や宗派によって異なる葬儀の儀式や習慣を尊重し、故人や家族の希望に沿った葬儀を行うことが大切です。

遺体の安置場所や供養場所の確認をする

葬儀の前には、故人の遺体を安置する必要があります。

その際には、ご自宅での安置や葬儀場の霊安室・安置室の利用が選択されることが一般的です。

最近では、葬儀社の霊安室・安置室を利用する方が増えています。

ご自宅での遺体の安置では、家族や親しい人たちと一緒に過ごす時間を長く取ることができます。

しかし同時に、ご自宅への弔問への対応や、室内の温度管理などにも気を配る必要があります。

一方、霊安室・安置室を利用する場合は、面会の可否や面会時間の制限などを事前に確認し

ておくことが重要です。

葬儀社の施設を利用することで、より専門的な管理やサポートを受けることができます。

遺体の安置方法は個々の家族の希望や状況によって異なります。

そのため、葬儀場を探す時は遺体の安置場所や、供養場所の確認もするようにしましょう。

湖南市の葬儀場探しのお役立ち情報

湖南市がある滋賀県では、浄土真宗の信仰文化が広まっており、「おかみそり」と呼ばれる

儀式がよく行われています。

この儀式は葬儀の際にお坊さんが故人の頭髪に剃刀をあてるものです。

浄土真宗では生前に髪を剃る儀式を行い、それを故人の頭髪に行うことで意味を持たせています。

また、滋賀県では葬儀を手伝ってくれた近隣の方々に対して、葬儀・告別式の翌日に喪家から食事が振る舞われる習慣もあります。

この習慣は「こうぎ」と呼ばれており、近隣住民は会食の際に香典を渡すことが通例となっています。

ただし、「こうぎ」は喪家周辺の限られた人々が行う習慣であり、一般の参列者は通常の方法で香典を渡します。

滋賀県の郡部や湖南エリアの甲賀市などでは、「組」と呼ばれる近隣住民の集まりが葬儀を手伝うため、「こうぎ」の習慣が続いている地域もあります。

これらの文化や習慣は、滋賀県内での葬儀の特徴として知られているので、湖南市で葬儀を行う場合は地域の風習に詳しい葬儀社を選ぶといいでしょう。

湖南市の交通事情

湖南市の鉄道

湖南市には、JR草津線が通る「甲西駅」「三雲駅」「石部駅」の3つの駅があります。

この路線は滋賀県の草津駅から三重県伊賀市の柘植駅までを結んでいます。

甲西駅は利用者が多く、北口には商業施設が集まっており、湖南市の中心的なエリアとなっています。

三雲駅周辺は主に住宅街が広がっており、南口にはいくつかの寺院が点在しています。

石部駅は令和5年時点では、在改築工事が行われており、駅の北側に駅舎や駅前広場が設置される予定です。

これらの駅は湖南市内で交通の要所となっており、地域の人々の利便性を高めています。

湖南市のバス

湖南市には、地域の交通を支える2つのコミュニティバスが存在します。

「めぐるくん」と「こにゃんバス」です。

「めぐるくん」は、湖南市内に8つのルートがあり、市内の各駅から便利に移動することができます。

地域の人々にとっては身近な存在であり、日常の足として重宝されています。

一方、「こにゃんバス」は、観光振興と動物愛護をテーマにしたバスです。

デザインが特徴的で、トラネコ模様の車体に目、鼻、耳が付いているので見た目でも楽しませてくれます。

また、「こにゃんバス」は日によってルートが変わるため、見かけた人はラッキーだと言われており、観光客にも人気で、湖南市の魅力を広める一助となっています。

湖南市の高速道路

湖南市には名神高速道路上にある菩提寺パーキングエリアがあります。

菩提寺パーキングエリアには、ショッピングコーナーやフードコートが設けられており、滋賀県自慢の名産品や料理を楽しむことができます。

特に、近江牛を使用したメニューは地元の誇りであり、その美味しさを堪能することができます。

名神高速道路は、愛知県の小牧市から岐阜県、滋賀県、京都府、大阪府を経由し、兵庫県の西宮市までを結ぶ主要な高速道路です。

そのため、移動に便利であり、ドライブや旅行の際に利用されることが多い道路です。

菩提寺パーキングエリアは、ドライバーたちの休息や食事の場として利用されるだけでなく、滋賀県の魅力を発信する拠点としても機能しています。

地元の名産品や食文化を体験することで、滋賀県の魅力に触れることができます。

湖南市のおすすめエリア

甲西駅周辺エリア

甲西駅周辺エリアには、「十二坊温泉ゆらら」という天然温泉施設があります。

この施設は自然に囲まれた緑豊かな場所に位置し、心身の癒しを求める人々に人気です。

泉質は神経痛や筋肉痛に効果的であり、温泉を楽しみながらリラックスできます。

さらに、施設内にはファミリーやソロキャンパー向けのキャンプ場もあり、自然の中でのシガリズム体験ができます。

また、「善水寺」という寺院もあります。

この寺院は山に囲まれた美しい自然環境の中にあり、病気平癒や身体健全のご利益があるとされています。

訪れる人々の心を癒し、山の自然と調和した穏やかな空間が広がっています。

夏には青もみじ、秋には美しい紅葉を楽しむこともできます。

善水寺は参拝者にとって心の安らぎをもたらす場所となっています。

石部駅周辺エリア

石部駅周辺には西應寺という有名な花の寺があります。

このお寺は奈良時代に良弁僧正によって創設された歴史ある寺院です。

西應寺では、美しい庭園を眺めながら写経を体験することができます。

写経の後は、住職からの法話を聞いたり、庭園でお抹茶と生菓子を楽しんだりと、特別な時間を過ごすことができます。

また、石部駅周辺には滋賀県指定の伝統工芸品である「近江下田焼」を受け継ぐ唯一の陶房、「近江下田焼陶房」もあります。

この陶房では、シンプルなデザインと藍色の呉須が特徴で、手作りの温かみが感じられる作品が製作されています。

陶房では作陶や絵付けなどの体験もでき、心を整えるシガリズムを味わうことができます。

近江下田焼は贈り物にも最適であり、特別な思いを込めたプレゼントとなるでしょう。

三雲駅周辺エリア

三雲駅周辺には神秘的な雰囲気が漂う「不動の滝」があります。

この滝は三雲から信楽へ向かう途中に位置し、「行者不動の滝」と書かれた看板が目印となっています。

滝の高さは約10メートルで、大きな岩と茂る木々に囲まれた美しい景観が広がっています。

岩には火焔を背負った不動明王の姿が刻まれており、その姿が滝と一体となって幻想的な光景を作り出しています。

また、三雲駅周辺には「天保義民の碑」も存在します。

この碑は天保13年に幕府の不当な検地に対抗して一揆を起こし、命を捧げた農民たちを慰めるために建てられたものです。

明治時代に建立されたこの碑は約10メートルの高さを誇り、数々の義民の碑の中でも特に立派なものとして知られています。

建立時には藤の木も植えられ、今日まで美しい花を咲かせ続けています。

これらの自然の景観や歴史的な遺産は、三雲駅周辺を訪れる人々に心豊かな体験と感動を与えてくれるでしょう。

湖南市のおすすめ観光スポット

雨山文化運動公園

雨山文化運動公園は、美しい自然に囲まれた場所に位置しており、様々なスポーツ施設や文化施設が充実しています。

体育館やテニスコート、ジョギングコースなどのスポーツ施設は、健康づくりやアクティブなレジャーを楽しむのに最適です。

さらに、東海道石部宿歴史民俗資料館や研修館などの文化施設もあり、歴史や伝統に触れることができます。

この公園では、バーベキューやキャンプ、ハイキングなど、自然を満喫しながら家族や友人と楽しむことができます。

四季折々の美しい里山の景色は、訪れる人々を魅了しています。

東海道石部宿歴史民俗資料館では、東海道五十三次図をはじめとする宿場町の歴史資料が展示されています。

網代駕籠や関札、宿帳など、江戸時代の石部宿の様子を知ることができます

また、隣接している「石部宿場の里」では、旅籠や茶店、商家などが再現され、当時の風景を体感することができます。

雨山文化運動公園は、自然と文化が融合した魅力的な場所であり、訪れる人々に憩いと学びの機会を提供しています。

紫雲の滝

湖南市の阿星山のふもとに位置する紫雲の滝は、高さ3メートルほどの滝ですが、その美しさは一見の価値があります。

周囲の気候は涼しく、夏でも長袖が必要とされるほど心地よい涼風が吹き抜けます。

このため、避暑には最適な場所として知られています。

紫雲の滝には、子授け伝説が伝えられています。

かつて聖武天皇は子供に恵まれない悩みを抱えていました。

そのため、聖武天皇は東大寺の大仏造営で名高い法師に滝不動に祈願してもらうよう頼みました。

その後、孝謙天皇が生まれたと伝えられています。

法師が滝不動に祈願した際、滝から美しい紫色の煙が立ち上ったとされ、これが滝の名前の由来となりました。

紫雲の滝は小さな滝ですが、その周辺は静寂で神秘的な雰囲気に包まれています。

訪れる人々にとっては、自然の中での穏やかなひとときを過ごす絶好の場所です。

美しい滝の姿と伝説のエピソードが絡み合い、滝の魅力を一層引き立てています。

じゅらくの里

「じゅらくの里」は山手の丘陵地に広がっており、地元の方々に親しまれています。

陶芸や木工の体験工房、せせらぎ水路には滝や水車があり、小さな子供たちが楽しめる大型遊具などが用意されており、家族連れにとって魅力的なスポットです。

ウォーキングや家族でのピクニック、季節の花や紅葉の鑑賞など、さまざまな楽しみ方ができます。

春には美しい桜、夏には水遊びが楽しめ、秋には紅葉の美しさを堪能することができます。

季節ごとに異なる楽しみが味わえる場所として、さまざまな世代の人々がのんびりと過ごすことのできる憩いの場となっています。