出雲市の概要

出雲市の地理

出雲市は、島根県の東部にある宍道湖（しんじこ）の西に位置しています。

北部には神話で知られる「出雲国風土記」の島根半島が、中央部には出雲平野が、そして南部には中国山地が広がっています。

これは「海、山、川、湖、平野、峡谷、温泉」を含む自然が豊かな環境となっています。

2005年3月22日からは、旧出雲市・平田市・簸川郡大社町・湖陵町・多伎町・佐田町の2市4町が合併している自治体として運営されています。

出雲市の人口

令和5年3月末時点の出雲市　住民基本台帳世帯人口表のデータによると、出雲市の人口は、173,136人と表記されていました。世帯数は69,128世帯で、男性84,123人、女性89,013人となっています。

出雲市の面積

出雲市の面積は、東西は約30kmで、南北は約39kmｋｍの範囲を占めています。東は松江市、西は大田市、南は雲南市・飯南町に面していて、面積は624.36km²です。

どのような要素が占めているのかというと、宅地38.16km²、田んぼ・畑104.85km²、その他481.35km²となっています。

出雲市の特徴

出雲市の歴史

古代の出雲市は出雲平野を背景として、神社・神話・遺跡・大きな古墳など、地域内で古くから発展していたであろう先人の軌跡が残っています。例えば、弥生時代以降は、荒神谷遺跡・西谷遺跡などの遺跡を作った人々の軌跡が残っています。

6世紀後半頃には、今市大念寺古墳や上塩冶築山古墳などの、巨大な古墳が残されています。また、パワースポットである出雲大社や須佐神社など、朝廷からも一目置かれていた地域であったことも推測可能です。

明治から、大正時代の昭和30年代にかけて、出雲製織・郡是製糸・鐘淵紡績などの工場が設立され繊維工業の町として栄えていきました。

出雲市の文化

古代の出雲市は、「出雲神話のふるさと」として、知られており遺跡や古墳など、古代から大きな勢力を持っていました。

平安時代以降は、出雲大社の社家である出雲国造家が実権を握り、江戸時代に入ってからは出雲大社の領地は、幕府から特別な土地として認知されていました。

そして江戸時代には、出雲平野は「雲州木綿」の生産地として発展していきます。

これが、明治時代に米の生産を上回るほどに、繊維業が発展するきっかけになったのです。

明治時代中期には、鉄道の山陰本線の開通と、阪神経済圏との交流により商業都市として、発展していきました。

特に、繊維業が盛んになり、繊維を製造する工場が多い町として栄えていきました。

高度経済成長期には、繊維業以外にも、電気機械メーカーも市内に進出し製造品出荷額は、5,000億円を超えています。

そのなかで、島根県でも屈指の工業都市として地位を築きあげていったのです。

そして、文化の発展とともに1941年（昭和16年）に出雲市が誕生しました。

出雲市の産業

出雲市の産業は、江戸時代から明治時代の中期にかけて商業・繊維業が大きく発展していきました。

そして、近代に近付くと鉄道が整備されて都市化が進んでいったのです。

出雲市は、市内に出雲平野が広がり自然豊かです。

市内の農地は、水田が8割を占めるほど、農業が盛んでトップクラスの農業生産量を誇ります。

特に、出雲市はブドウの生産地として有名でデラウェアを多く育てています。

日本海側の出雲市では、漁業が盛んでアジ・ブリ・鯛などが水揚げされています。

また、しまね和牛が飼育されており、畜産業にも貢献しています。

出雲市の葬儀事業

大切な方が亡くなったときは、まずは寄り添うことが大切です。

喪失の辛さから心の整理がつかない間は、無理せずに落ち着いたら葬儀事業を探して連絡しましょう。

出雲市内の葬儀事業は、「馬友社・ライフプランナー・公善社・出雲典礼・中国葬祭・出雲斎場・JAいずも葬祭センター」などの会社があります。

住宅地内では、家族葬の需要も高まっています。

葬儀社が決まったら打ち合わせを行い、

• ご遺体の搬送の準備
• ご遺体の安置と安置所の事前確認
• 会場や火葬場の予約
• 供花や装飾の準備

などを済ませておきましょう。

このときには、担当者の故人への誠実さをみることも大切です。

依頼人への対応や所作が故人に対して礼儀に欠けるものであれば、別の葬儀社を検討するのもよいでしょう。

また、出雲市内の火葬場は、出雲斎場・湖西斎場などがあります。

火葬場の予約には、死体火葬許可証が必要であり、管轄の市役所に死亡届を提出しておきましょう。

出雲市の葬儀場探しのコツ

葬儀場での装飾や花の手配の可否を確認する

葬儀場を探すコツとして、葬儀場での装飾や花の手配の可否を確認しておきましょう。

なぜなら、装飾や花の手配などができない場合は、花屋への注文やインターネットで手配する必要があるからです。

宗教や宗派によって、供えられる花も異なるので、ある程度知識も必要です。

一方で葬儀社に依頼できる場合は、供える花のプランが決められており、装飾が必要な祭壇や宗派に合った花を選んでくれます。

通夜に間に合うように、手配しやすいこともポイントです。そのため、装飾や花の手配の可否を確認しておきましょう。

葬儀場での宿泊施設や食事の提供状況を確認する

宿泊施設や食事の提供状況も確認しておきましょう。

なぜなら、宿泊できる控室や布団のレンタルの可否を確認しておかないと、近隣の宿泊施設を手配する労力がかかるからです。

そのため、葬儀場内で宿泊できるのか確認しておきましょう。

次に、葬儀には「通夜ぶるまい」や火葬後の「精進落とし」といった、目的別の会食があります。葬儀社へ依頼する場合は、どんな食事が用意されるのか確認が必要です。

したがって、葬儀場での食事の提供状況を確認しておくのも大切です。

葬儀場の広さや設備の充実度を確認する

葬儀場の広さや設備の充実度の確認も大切です。

式場の収容数や1日1組限定、ワンフロア貸切などの葬儀場の特徴を把握しておきましょう。

葬儀中は、身体的にも精神的にも負担が大きいため、快適に過ごしやすい親族控え室を探すとよいでしょう。

そのため、和室・洋室なのか、シャワーやお風呂があるのかなどの確認も大切です。

また、ロビーの有無・会食室の広さ・フリードリンクコーナーの有無も調べておくとご自身や参列者も過ごしやすくなりますよ。

出雲市の葬儀場探しのお役立ち情報

ここでは、出雲市の葬儀場探しに関するお役立ち情報をまとめています。

出雲市の葬儀場探しに役立つ火葬場のルールや、風習について解説しているので参考にしてください。

出雲市の火葬場の利用について

出雲市の火葬場は、出雲斎場・湖西斎場であり、公営斎場においては、寸志（金銭・品物などのお礼）の受け取りを禁止しています。

火葬場の使用には、死体火葬許可証が必要であり、管轄の市役所に死亡届を提出する必要があります。

なお、印鑑証明書・保険証・年金証書は、市役所に返却しましょう。

出雲市の葬儀への参列

県西部では、会葬者の参列が通夜主体であり、出雲市を含む県東部では、葬儀・告別式への参列が主体です。

そのため、親族のみで「通夜振る舞い」を執り行う傾向があります。

出雲市の葬儀の風習

風習として、通夜を執り行う際は、夜伽（よとぎ）と呼ぶ地域があります。

出雲市では出雲大社が穢れないように「大安の日」は、葬儀を避ける風習があります。

赤飯を用意する際は、薄めの赤を用意しましょう。

出雲市の交通事情

出雲市の鉄道

出雲市の鉄道は、主に西日本旅客鉄道（JR西日本）と一畑電車が運行しています。JR山陰本線の場合は、「荘原駅 - 直江駅 - 出雲市駅 - 西出雲駅 - 出雲神西駅 - 江南駅 - 小田駅 - 田儀駅」です。

一方の一畑電車では、北松江線の場合は、「電鉄出雲市駅 - 出雲科学館パークタウン前駅 - 大津町駅 - 武志駅 - 川跡駅 - 大寺駅 - 美談駅 - 旅伏駅 - 雲州平田駅 - 布崎駅 - 湖遊館新駅駅 - 園駅 - 一畑口駅 - 伊野灘駅」に乗車できます。

もうひとつの路線である大社線では、「川跡駅 - 高浜駅 - 遙堪駅 - 浜山公園北口駅 - 出雲大社前駅」で乗車可能です。

出雲市のバス

出雲市のバスは、東京・大阪のような主要都市や中国地方や九州地方に移動できるバスが運行されています。

出雲市で利用できる高速バスは以下のとおりです。

• スサノオ号
• WILLER EXPRESS（ベイラインエクスプレス）
• オリオンバス（オー・ティー・ビー）
• 出雲・松江・米子ドリーム名古屋号
• 出雲エクスプレス京都号（中国ジェイアールバス）
• くにびき号（中国ジェイアールバス・一畑バス・阪急バス）
• ポートレイク号（中国ジェイアールバス・神姫バス）
• ももたろうエクスプレス（一畑バス・中国ジェイアールバス・中鉄バス・両備バス・日ノ丸自動車）
• 出雲ドリーム博多号（中国ジェイアールバス・JR九州バス）
• みこと号（一畑バス・中国ジェイアールバス）

また、路線バス・自治体バスでは、「一畑バス、出雲一畑交通、スサノオ観光、谷本ハイヤー、平田生活バス、多伎循環バス、出雲市佐田町スクールバス、飯南町生活路線バス、石見交通」などが運行されています。

出雲市の高速道路

出雲市の高速道路は、山陰自動車道を走行します。インターは「斐川IC - 出雲IC - 湖陵IC（事業中） - 出雲多伎IC」などがあります。

国道は、出雲市の中央部を東西に横断する「国道9号線」を主軸として「出雲⇒大社⇒平田地域」までを結ぶように、国道431号線から184号線まで交通網の骨格が構築されています。

また、山陰自動車道は、松江自動車道方面の南側に伸びており、中国自動車道、尾道自動車道に接続されていることが特徴です。

出雲市のおすすめエリア

出雲市駅周辺エリア

出雲市駅周辺エリアは、スーパーやコンビニが近く、飲み屋街が多いエリアです。

海や山などの自然も多く、アクティビティーも楽しめます。

外食できるお店は、約482件ほどあるので、グルメも楽しみやすいでしょう。

特に、代官町という飲み屋街が近くにあり、食事やお酒を楽しめるのでおすすめです。

観光エリアとしては、古墳、スーパー銭湯、美術館などがあります。

例えば、ＪＲ出雲市駅から徒歩5分程度でアクセスできる、出雲最大の前方後円墳である今市大念寺古墳があります。

今岡美術館は、珍しい古木の常設展がある美術館です。

最高樹齢1300年の欅をはじめとしたさまざまな古木を展示しています。

また、日本美術を中心とした陶芸品・絵画・彫刻などの幅広い展示物も鑑賞できます。

出雲駅前温泉 らんぷの湯は、出雲市駅付近にあるスーパー銭湯。

出雲市駅から徒歩３分程度で到着できます。古墳巡りや美術館で歩き疲れたら、体を休めてはいかがでしょうか？

直江エリア

直江エリアは、自然環境が豊かな静かな場所です。

バスなどの公共交通が少ないので、スーパーやコンビニへのアクセスには、車での移動が必須になるでしょう。

観光スポットとしては、

• 出西窯
• 立虫神社
• 荒神谷史跡公園

などの場所があります。

直江エリアの飲食店は、およそ55件ほどあり外食も可能です。

その他ファミレス、和菓子屋、パンケーキのお店などもあります。

そのため、出雲市駅周辺エリアと比較して少ないのですが飲食に不便はないでしょう。

西出雲エリア

西出雲エリアは、静かな住宅エリアで「出雲ゆうプラザ」という県内の大きなプールや宿泊施設が人気です。

ウオータースライダーが人気で夏休みに遊びに来る若者が多いといわれています。

ただ人によっては、飲食店やアミューズメントが少ないため、物足りないと感じるかもしれません。

西出雲エリアの人気スポットとしては、

• 立久恵峡
• 立久恵山　霊光寺
• 出雲ゆうプラザ

などがあります。

飲食店は、西出雲駅周辺には、およそ33件と出雲駅周辺エリアと比べると少ない印象です。

出雲市のおすすめ観光スポット

出雲大社

出雲大社は、出雲市の北西にある神社です。

島根県の観光スポットとしても知名度が高く、日本神話の時代から鎮座し続けています。

建物の面積は、約18m²にもおよび摂社・末社や山林を合わせた総面積だと約38万100㎡と広大な範囲におよびます。

出雲大社に祀られている神さまは、「大国主大神（おおにくぬしのおおかみ）」と呼ばれており、古くから「縁結びの神様」として参拝されています。

そのため、現代の日本では恋愛成就を願うパワースポットとして日々観光客が訪れています。

日御碕

日御碕（ひのみさき）は、島根半島の西端部に位置する岬。

巨大な岩石や奇石が連なる絶景スポットで、夕暮れの景色が特に美しいと評判です。

もうひとつ「日御碕灯台」があり、高さが約43.65mで、日本の灯台50選に選ばれた壮大な灯台を拝めるのも魅力です。

また、灯台の周辺には、海鮮料理が美味しい飲食店やお土産屋が集まっているので、絶景を楽しむという目的以外でも十分に充実した時間を過ごせます。

須佐神社

須佐（すさ）神社は、出雲大社と並ぶ屈指の人気パワースポットのひとつで、多くの観光客が参拝しています。

本殿は、出雲市西南部に位置しており旧佐田町の山の中にあります。

奈良時代の「風土記」や、平安時代の「延喜式」の書物の中にも出てくる歴史的価値のある古い神社です。

祀られている神は、素戔嗚尊（すさのおのみこと）で、素戔嗚尊の御魂も祀られています。

また、須佐神社のその他の見どころとして、推定樹齢が1,300年以上といわれている「須佐の大杉」があります。

幹周辺の太さは約6ｍで、高さは約24ｍと壮大で美しい大杉をみることができます。