沼津市の概要

沼津市の地理

静岡県東部、伊豆半島の根元に位置する沼津市は、豊かな自然と地理的な特性を持つ地域です。

市の中心部を流れる一級河川・狩野川は、静岡県内で唯一北へ流れる特徴的な川です。

北部は富士山を見上げる愛鷹山南麓、南部は達磨山を含む急傾斜の山々と変化に富んだ海岸線が市の風貌を形成します。

市民のオアシスである香貫山は市街地近くに位置し、千本松原の海岸には芹沢光治良や若山牧水などの文学碑が散在します。

また、60kmに及ぶ海岸線は多様な景観を提供し、ダイビングスポットとして知られる大瀬崎を含むレジャー施設が点在します。

沼津市沖は駿河トラフの東端に位置し、深海魚の水揚げも見られますが、一方で地震や津波のリスクも存在します。

そのため、市は地震対策と津波対策に力を注ぎ、防災設備の拡充や自主防災組織の活動も活発に行われています。

沼津市の人口

2023年5月時点での沼津市の人口は約18万8,646人となっており、その中で男性の人口は9万3,073人、女性の人口は9万5,573人と女性の方がやや多い状況が見受けられます。

また、沼津市には総世帯数として9万3,782世帯が存在します。

沼津市は伊豆半島の入口に位置し、自然環境や観光施設が豊富で、生活環境の良さが多くの人々を引き寄せています。

このような地理的特性と、安全な生活基盤が構築されていることが人口を支えています。

沼津市の面積

沼津市は、静岡県東部に位置し、その広さは約187.1平方キロメートルに及びます。

東西の長さは約15キロメートル、南北は約31キロメートルとなっており、面積規模では静岡県内で11位にランクインしています。

特に海岸線の長さは約60キロメートルと、変化に富んだ海岸景観を楽しむことができます。

この海岸線はリアス海岸から砂浜まで多彩で、様々なレジャーやスポーツ活動が行われています。

沼津市の自然環境は、市民の生活を豊かにしています。

沼津市の特徴

沼津市の歴史

沼津市の名前は、富士山から流れる地下水により形成された沼地から由来します。

その中でも、沼津市と富士市にまたがる湿地帯「浮島沼」は、弥生時代から稲作の地として利用されてきました。

1777年には、水野忠友によって沼津城が築城され、東海道の宿場町、港町として急速に発展しました。

その後、明治時代に入ると、「沼津兵学校」の開校や、大正天皇である皇太子嘉仁親王の静養地として沼津御用邸が造営されるなど、その発展は更に加速しました。

そして、1969年の東名高速道路沼津ICの開通により、伊豆半島へのアクセスが飛躍的に向上し、今日の活気ある市へと成長を遂げてきました。

沼津市の文化

沼津市の文化は、その豊富な祭りにより象徴されています。

春には「大瀬祭り」が、海の恵みを祝う「海人祭」が開催されます。

夏には、市全体が盛り上がる「沼津夏祭り」や、海上で華やかな花火が打ち上げられる「戸田盆踊り大会・海上花火大会」が行われます。

秋には、「よさこい東海道」が開催され、全国から多くのよさこいチームが集まります。

また、「水祝儀」では、水の恵みを祝い、感謝を捧げます。

11月の勤労感謝の日には、「酒塚祭り」が開催され、地元の文化と伝統が継承されています。

これらの祭りは、沼津市の豊かな文化と地域の絆を象徴しています。

沼津市の産業

沼津市の産業は、地理的な特性と豊富な自然資源を活用した多様性に富んでいます。

温暖な気候と独特の地形は、北部の丘陵地での茶園と畑作、中央部での稲作、そして南部でのミカン栽培、特に「寿太郎温州みかん」が沼津ブランドとして認知されています。

水産業も盛んで、アジやサバなどが水揚げされます。

また、沼津市は工業都市としても知られており、製造業が地域産業の中心を担っています。

特に、食品工業は沼津ブランドの干物製造を筆頭に活躍しています。

さらに、旧宿場町としての歴史を持つ沼津市は、商業とサービス業が栄え、地域活性化に向けた新たな取り組みも進んでいます。

これらの多様な産業が、沼津市の魅力を形成しています。

沼津市の葬儀事業

静岡県沼津市は古き良き伝統を大切にしながら、時代と共に変わるニーズにも柔軟に対応する葬儀事業を展開しています。

特に地域特有の出棺や葬送の儀式を尊重し、故人との別れを厳かに演出します。

また、遺族の額に白い三角の紙をつけるなどの独特な慣習も継承しています。

服装については、喪服を着用するのが一般的ですが、必ずしも喪服でなくても構わないという柔軟な対応もあります。

黒の地味なワンピースや靴を着用すれば、平服でも参列可能です。

しかし、葬儀にふさわしい喪服を一着用意しておくことで、故人や遺族への敬意を示すことができます。

沼津市の葬儀の流れは、通夜、葬儀・告別式、出棺、火葬という順序が一般的で、初七日の法要を本葬儀に引き続き行うことも多いです。

また、火葬の前後で法要の場所が変わることもありますので、確認が必要です。通夜の後の会食や精進落としなども行われます。

また、環境保護の観点から位牌は自宅へ持ち帰り、昔の「浜降り」の風習は廃止しています。

通夜は親族、近所の人々、会社の関係者など、関係性を問わず全員で過ごすのが一般的で、受け入れ体制も整っています。

沼津市の葬儀事業は、伝統と柔軟性を両立し、故人を偲ぶための最善の方法を提供しています。

沼津市の葬儀場探しのコツ

葬儀場の場所を確認する

葬儀場の選択は、故人を偲ぶ一連の儀式に大きな影響を与えます。

その選択の一つの重要な要素が、その場所の「近さ」です。

近くに葬儀場を選ぶことで、面会が容易になり、故人と共有した思い出の多い場所から彼らを見送ることが可能となります。

さらに、移動時間や交通費の削減など、経済的な負担を軽減するという実質的な利点も提供します。

これは特に、葬儀のプロセスが心身のストレスが大きい時期であることを考慮すれば、非常に重要な点となります。

葬儀場を選ぶ際には、その場所が身近な存在であることの意義を十分に理解しましょう。

葬儀場での装飾や花の手配の可否を確認する

装飾や供花にこだわりたい方は、葬儀場での装飾や花の手配ができるかどうかを確認しましょう。

祭壇の装飾は、最初から決められているプランを選んでしまうと変更ができません。

こちらの意向を組んだ装飾をしてくれる葬儀社を選ぶと、故人をイメージした祭壇を作ることができます。

供花の手配が出来ないと、供花を贈りたいと申し出があっても受け取ることができません。

葬儀社自体は手配出来ても、斎場によっては供花を受け取れない場所もあります。

斎場で供花を受け取れるかどうかを確認しましょう。

斎場の公式サイトには、供花を受け取れるかの表記がないことがありますのでご注意ください。

自治体のウェブサイトをチェックする

自治体のウェブサイトは、葬儀場探しの大きな手がかりとなります。

例えば、市民葬・区民葬という、自治体が住民へのサービスの一環として行っている葬儀プランが存在します。

これは葬儀の一部分について自治体と協力する葬儀社とで協定料金を定めているため、葬儀費用を比較的安く抑えることが可能です。

ただし、市民葬・区民葬のプランには含まれていない追加のサービスについては、別途発注が必要となりますので、最終的な葬儀費用は個別になります。

また、市民葬・区民葬を利用するための条件や申し込み方法なども自治体のウェブサイトで確認することができます。

これらの情報を活用し、自身の状況に最も適した葬儀場を選ぶことが大切です。

沼津市の葬儀場探しのお役立ち情報

静岡県沼津市における葬儀の選択肢としては、沼津市斎場や沼津市戸田火葬場が挙げられます。

これらは公営斎場で、利用する際は死体火葬許可証の発行を受ける必要があり、発行のためには沼津市役所に死亡診断書や死体検案書を提出する必要があります。

また、故人の公的書類は使用不可となるため、市役所へ返却しましょう。

沼津市での葬儀は自宅や寺院で行われることもありますが、葬儀専用斎場で行うことが多いといえます。

また、喪主が訃報を伝える風習があり、新聞に訃報を掲載することが一般的です。

そのため、家族葬を希望した場合でも参列者数は20～30名となることが多いです。

香典返しには静岡名産のお茶や焼菓子などがよく選ばれ、相場は1500円～3000円です。

沼津市で葬儀を考える際の参考にしていただければ幸いです。

沼津市の交通事情

沼津市の鉄道

静岡県沼津市は、東海旅客鉄道（JR東海）東海道本線や御殿場線が走る鉄道の要所であり、交通の中心地である沼津駅が市内の移動手段を担っています。

東海道本線は、市内を北から南へ貫き、沼津駅を中心に片浜駅、原駅と結んでいます。

また、御殿場線では沼津駅と大岡駅が接続し、地域間のアクセスを円滑にしています。

さらに、東海道新幹線を利用する際は、沼津駅から東海道本線を通じて隣接する三島駅まで簡単にアクセス可能です。

これらの路線により、沼津市は県内外への移動がスムーズに行える交通の要所となっています。

沼津市のバス

静岡県沼津市の公共交通は、多様なバスサービスにより市民の足として機能しています。

市内移動の主力となるコミュニティバスには、「ミューバス原・浮島線」や「沼津市コミュニティバスららぽーと・原団地・原駅線」などがあり、市民の生活を支えています。

さらに、東海バスや伊豆箱根バス、富士急シティバスなどの路線バスが市内外への移動手段となっています。

一方、長距離移動には「東名ハイウェイバス」や「JR東海バス」、「JRバス関東」などが利用可能です。

特に沼津駅北口バスターミナルからは、東京駅、新宿、渋谷への直通バスや、成田空港行き、さらには大阪あべの橋への夜行バス「金太郎号」も運行しており、幅広いニーズに対応しています。

沼津市の高速道路

静岡県沼津市は、東名高速道路と新東名高速道路が通る交通の要所に位置しています。

東名高速道路では「沼津IC」が市のアクセスポイントとなり、また「愛鷹PA」がドライバーの休息所となっています。

一方、新東名高速道路は市内を通っていますが、サービスエリア「駿河湾沼津SA」のみが市内に存在します。

新東名のインターチェンジやジャンクションは市内にはなく、最寄りの「長泉沼津IC」は駿東郡長泉町に位置しています。

これらの高速道路により、都市間の移動がスムーズに行え、沼津市は東京や名古屋、大阪などへのアクセスが便利な地域となっています。

沼津市のおすすめエリア

沼津駅エリア

沼津駅周辺は、自然に恵まれた住みやすいエリアとして評価されています。

便利なショッピング施設や新鮮な海産物を提供する飲食店が豊富で、日々の生活が充実します。

また、子育て支援も充実しており、安心して育児ができる環境が整っています。駅周辺には病院も多く、何かあった時の安心感もあります。

さらに、アニメ「ラブライブ」の舞台ともなった地域で、アニメの世界を体感できるのも魅力の一つです。

沼津駅周辺は、自然と都市生活のバランスが取れた、魅力的な住みやすさを持つエリアと言えます。

大岡エリア

大岡エリアは、静岡県沼津市に位置し、自然と都市生活のバランスが魅力的な地域です。

海産物が豊富で美味しいことで知られ、駿河湾に近く、市内には多くの人が訪れる香貫山や愛鷹牛が有名な愛鷹山があります。

また、柿田川湧水を使用した水道水は安心して飲むことができます。

交通の便も良く、東名高速・第二東名・伊豆縦貫道・国道１号線が通っており、車での移動が非常に便利です。

ただし、駅前はやや寂しく、郊外型店舗が多いため、車がないと不便を感じるかもしれません。

しかし、その一方で、スーパーや量販店が中心部から郊外型となり、駐車場の心配をすることなく買い物を楽しむことができます。

大岡エリアは、自然と都市生活のバランスが取れた、住みやすい地域と言えるでしょう。

原エリア

原駅周辺は、静岡県沼津市の魅力的なエリアで、自然豊かな環境と便利な生活施設が融合しています。

新鮮な魚介類が楽しめる駿河湾に近く、富士山も眺望できる美しい風景が広がっています。

また、おしゃれなカフェやスーパー、公園などが点在し、子育てにも適した環境が整っています。

ただし、公共交通はJRのみで、特に街を離れるとバスしかないため、車がないと少し不便かもしれません。

それでも、原駅周辺はその自然環境と便利さから、多くの人々にとって魅力的な生活エリアと言えるでしょう。

沼津市のおすすめ観光スポット

沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム

沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアムは、静岡県沼津市にある、深海をテーマにしたユニークな水族館です。

ここでは、約3億5000万年前から変わらぬ姿で深海に生息する魚「シーラカンス」の冷凍個体やはく製が展示されています。

また、深海生物の宝庫である駿河湾の生物たちを展示する大水槽や、発光魚が泳ぐ幻想的な水槽も見どころの一つです。

この水族館の使命は、深海に光を当てることで、地球最大の謎を解き明かすきっかけになることです。

そのため、世界各地から深海生物を集めるだけでなく、駿河湾をベースに、深海生物を発見し、展示しています。

また、深海が「地球の沈黙の臓器」と呼ばれ、二酸化炭素をもっとも吸収する機能があることから、環境問題についても考えるきっかけを提供しています。

沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアムは、深海の神秘と魅力を体験できる場所として、訪れる全ての人々にとって特別な体験を提供してくれます。

あわしまマリンパーク

あわしまマリンパークは、静岡県沼津市の無人島「淡島」全域を活用したアウトドア施設で、水族館を主体に散歩道や釣り場などの設備が設けられています。

とりわけ注目されているのが「カエル館」で、日本の親しみやすい種から世界の珍しい種まで50種以上のカエルが定常的に展示されています。

淡島の海域を再現したエキシビションが特色の水族館には、珍しい生物との触れ合いが楽しめる「ふれあい水槽」も設置されています。

また、島内整備及び天候状況により臨時休園する場合もありますが、基本的には無休で営業しています。

あわしまマリンパークは、自然と触れ合いながら楽しむことができる、家族連れにおすすめのスポットです。

大瀬崎

大瀬崎は、静岡県沼津市に位置する美しい名勝地で、別名「琵琶島」とも呼ばれます。

駿河湾に約1km突き出したこの岬は、海越しに日本一の富士山を望む景色が広がり、その美しさは海外にも知られています。

大瀬崎は国の天然記念物に指定されているビャクシン樹林が群生しており、自然愛好家にとっては見逃せないスポットです。

また、大瀬崎の先端には神池という淡水の池があり、その存在は伊豆七不思議の一つとされています。

この池には多数の鯉が群遊しており、訪れる人々の目を楽しませています。

さらに、大瀬神社は海の守護神として知られ、漁民の信仰を一身に集めています。

毎年4月4日には大瀬神社の例大祭「大瀬まつり」が開催され、女装した青年たちを乗せた踊り船が大瀬神社へ参拝に出航します。

大瀬崎はまた、スキューバダイビングのメッカとしても知られています。

内海と外海の海洋環境の差異が明確であり、海水が透明で、サンゴなどが海底で美しく花を咲かせています。

1年間通して数多くのダイバーが訪れ、ダイビングに必要な店舗も充実しています。