那珂川市の概要

那珂川市の地理

福岡県西部の那珂川市は、福岡市から13㎞の距離に位置しています。

那珂川市の東は春日市、大野城市、筑紫野市に接し、南は佐賀県と接しており、北と西は福岡市に隣接しています。

南は、背振連山に囲まれており、那珂川市の中央には那珂川が流れ、博多湾に流れ込んでいます。

これにより、那珂川市は豊かな自然と利便性の良い立地を持つ魅力的な地域となっています。

那珂川市の人口

令和5年4月末時点での那珂川市の総人口は4万9,793人で、そのうち男性は2万4,047人、女性は2万5,746人となっています。

そして、那珂川市内の総世帯数は2万1,530世帯です。

那珂川市の面積

那珂川市は南高845ｍ、北低15ｍの渓谷型で、南北14.5㎞、東西6.2㎞の楕円形地形です。総面積は74.95㎢で、可住地面積は20.47㎢、可住地の人口密度は1㎢あたり2,448人です。

那珂川市の特徴

那珂川市の歴史

昭和31年4月1日、市町村合併促進法のもとで、南畑村、岩戸村、安徳村の三村が統合され、新たに筑紫郡那珂川町が設立されました。

当初の那珂川町の人口は8,948人でしたが、その後、周囲に広がる豊かな自然環境や福岡市の都心部からのアクセスの良さなどが関心を引き、人口は増加しました。

そして、町誕生から62年後の平成30年10月1日に、那珂川市へなりました。

現在、那珂川市は自然の恵みに恵まれ、福岡市の中心部から近い立地条件もあり、地域の魅力や利便性を享受しています。

那珂川市の文化

那珂川市の指定文化財には、安徳大塚古墳と安徳台遺跡があります。

安徳大塚古墳は、高さ約30ｍの前方後円墳であり、西向きの丘陵先端上に築かれています。

一方、安徳台遺跡は、弥生時代中期の集落跡であり、130軒以上の住居跡や多数の墳墓が発見されています。

この遺跡からは、日本最大級の竪穴住居や鋳造関連の遺物、鉄斧を再利用した道具などが出土しており、一般的な住居とは異なる特徴を持つことがわかっています。

これらの文化財は、那珂川市の歴史と文化を伝える貴重な遺産として保護・保存されています。

那珂川市の産業

那珂川市中部・南部では、減反政策による水田から畑作への転換が進んでいて、この地域では、ヤーコンという根菜の栽培が増えています。

ヤーコンとはキク科の植物で、南米アンデス高地が原産地です。

ヤーコンは土の中に食用のイモ（塊根）を形成し、近年では生活習慣病の予防や改善に効果があると注目されています。

那珂川市では、1999年からヤーコンの栽培に取り組んでおり、2001年にはヤーコン生産者部会が設立され、本格的な栽培がスタートしました。

那珂川市の物産館では、ヤーコンまんじゅうやヤーコンドリンクなど、ヤーコンを活用した地域の特産品が販売されています。

また、山間部ではわさびの栽培も盛んに行われています。

那珂川市の葬儀事業

那珂川市の葬祭費

那珂川市では、国民健康保険に加入している方の葬儀を行った喪主に対し、葬祭費として3万円が支給されます。

この支給制度は、葬儀の費用を少しでも抑えるための支援策で、葬祭費を受けるためには、葬儀を行った喪主が申請を行う必要があります。

ただし、葬祭費の申請には期限があり、葬儀を行った日の翌日から2年を経過すると申請ができなくなりますので、早めの手続きが重要です。

葬祭費の支給は、葬儀費用の一部をカバーすることで、経済的な負担を軽減することができます。

那珂川市の公営の火葬場

那珂川市には、華石苑という公営の火葬場があります。

公営なので、那珂川市に居住している方は火葬料を比較的低価格で利用することができます。

また、華石苑には霊安室も完備されており、ご遺体の安置も可能です。

公営の火葬場を利用することで、費用を抑えながら遺体の送り出しを行うことができます。

那珂川市の居住者の方にとって、このような施設が地域の葬儀において重要な役割を果たしています。

那珂川市の葬儀場探しのコツ

葬儀場で提供されるサービス内容を確認する

葬儀場で提供されるサービス内容は、一般的に以下のようなものがあります。

葬儀の準備と執り行い、霊柩車の手配、弔問者対応、火葬手続き、葬儀関連商品の提供、霊安室や告別式場の提供などです。

葬儀場によって提供されるサービス内容は異なりますので、事前に相談や見学を行うことで、具体的なサービス内容や料金などを確認することが重要です。

葬儀場での装飾や花の手配の可否を確認する

装飾や花の手配に関しては、葬儀場によって方針や制約が異なる場合があります。

一部の葬儀場では、事前に指定業者との契約が必要であり、自由な手配が制限される場合もあります。

また、特定の花材やデザインに限定されたサービスを提供している場合もあります。

そのため、葬儀場での装飾や花の手配について確認する際には、事前に葬儀場のスタッフに相談することが重要です。

葬儀場の方針や規定、予算などに合わせて、装飾や花の手配の可否や方法を確認することで、適切な準備を行うことができます。

葬儀場での式次第や挨拶文の相談をする

式次第は、葬儀や告別式の進行を決めるプログラムです。

葬儀場では、一般的な式次第の提案を用意していることがありますが、遺族の希望や宗教的な要素、文化的な慣習などに合わせて調整することも可能です。

葬儀や告別式では、遺族や関係者が故人への最後の別れの言葉を述べることがあります。

葬儀場のスタッフは、挨拶文の作成に対しての助言や、宗教的な要素や文化的な慣習に沿った挨拶文を作成する支援を行ってくれるところもあります。

はじめての葬儀で不安でも、経験豊富なスタッフが適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

葬儀場のスタッフと積極的にコミュニケーションを取り、相談や要望を伝えることが大切です。

那珂川市の葬儀場探しのお役立ち情報

福岡県の地域には、伝統を大切にする文化が息づいています。

そのため、那珂川市を含む地域では、伝統に則った葬儀が行われることが一般的です。

一例として、法要の際に食べる食事を「お斎（おとき）」と呼びます。

ただし、隣接する福岡市では、葬儀の前に故人と一緒に食べる最後の食事を指すことが一般的です。

お斎では、簡素な精進料理が提供され、時には故人の分をお棺の中に入れることもあります。

また、この最後の食事は「お別れ膳」や「出立ちの膳（でだちのぜん）」とも呼ばれ、出棺の前に食べることもあります。

葬儀場を選ぶ際は、地域のしきたりや風習に詳しい葬儀社を探すことが重要です。

そうすることで、満足のいく葬儀を執り行うことができるでしょう。

地域の文化に敬意を払いながら、大切な方への最後のお別れを行うことができます。

那珂川市の交通事情

那珂川市の鉄道

JR西日本の博多南線の「博多南駅」は、那珂川市と春日市の市の境部に位置しています。

博多南線は那珂川市内には路線が通っておらず、他の市町村にある駅やホームを利用する必要があります。

また、九州新幹線の本線も那珂川市を通り、佐賀県鳥栖市との県境には筑紫トンネルがありますが、九州新幹線の駅は那珂川市内にはなく、通過するだけです。

このように、那珂川市は鉄道路線は利用可能ですが、駅やホームは他の市町村に所在しています。

那珂川市のバス

那珂川市には、「かわせみバス」というコミュニティバスがあります。

2009年に運行を開始しましたが、最初は那珂川町の町役場と町北部の市街地・住宅地を結ぶ路線でした。

後に町内の西鉄バス路線が廃止され、山間部にも路線を広げました。

現在では那珂川市全域で運行されており、利用者の利便性を高めています。

特に南面里区や西畑区の一部では、通学目的の児童の利用が無償となっています。

地域の移動手段として、かわせみバスは住民にとって重要な存在です。

那珂川市の高速道路

那珂川市には高速道路の出入口が存在しないため、周辺の福岡市の福岡高速環状線を利用することがおすすめです。

福岡高速環状線は福岡県内を走る高速道路であり、福岡市を中心に環状に結ぶ道路網で、地域の交通の要となっています。

福岡高速環状線を利用することで、移動時間の短縮や交通渋滞の回避が可能となり、快適な移動が実現します。

那珂川市のおすすめエリア

市ノ瀬エリア

福岡県那珂川市の市ノ瀬エリアには、筑紫耶馬溪としても知られる地域があります。

この地域は、町の中心を流れる那珂川の上流から南畑ダムの下流にかけて広がります。

筑紫耶馬溪は清流が流れ、美しい滝や巨石、奇岩などが点在し、豊かな緑に包まれた地域です。

さらに、市ノ瀬エリアには中ノ島公園と呼ばれる公園もあります。

この公園は、自然が作り出した中州を利用して造成されており、自然の息吹を感じることができます。

隣接地には日吉の杜と呼ばれる場所もあります。

ここは県指定の天然記念物となっており、ヤマモモやオガタマノキなどの巨木に覆われていて、夏には涼を求めて多くの人々が訪れ、賑わいを見せます。

市ノ瀬エリアは、自然の豊かさと美しい景観が魅力の地域であり、地元の方々や観光客にとって穏やかなひとときを提供してくれる場所です。

博多南駅周辺エリア

博多南駅前には、博多南駅前ビルと呼ばれる4階建ての建物があります。

このビルは、那珂川市がまだ町であった2004年に建てられ、現在は「ナカイチ」という愛称で親しまれています。

1階には路線バスや那珂川市や隣接する春日市を走るコミュニティバスの待合室があり、いつも人々が行き交っています。

また、洋服店やうどん屋なども人気です。

ビルには駅に直結した便利な保育園もあり、園児たちが2階の公園で楽しく遊んでいる光景は微笑ましいです。

また、ビル内には取り外し式の壁で仕切ることができる落ち着いた雰囲気の多目的ホールもあります。

ここではクラシックのコンサートや映画の上映会などが開催されています。

博多南駅前ビルは、その便利さや多機能性から地域の人々に愛されており、さまざまな活動の拠点となっています。

五ヶ山エリア

福岡県と佐賀県の県境に位置する那珂川市の最南端には、五ケ山ダム周辺が広がっています。

この地域には、五ケ山の美しい自然を一望できる「五ヶ山クロスベース」や、多様なキャンプニーズに対応する「モンベル五ケ山ベースキャンプ」があります。

さらに、周辺には川遊びを楽しむことができる「リバーパーク」などが整備されています。

施設を活用することでキャンプや登山、トレッキング、サイクリング、マラソン、カヌーなど、さまざまなアウトドアアクティビティを楽しむことができます。

五ケ山の自然環境を活かした計画が進められており、豊かな自然の中で心地よい時間を過ごすことができるでしょう。

「五ケ山クロス」の愛称がついている、バンガローや野外バーベキュー場、山水プール、四季折々の植物を楽しむことができるグリーンピアなかがわもあります。

五ケ山ダム周辺は、自然の美しさと様々なアウトドア活動が楽しめる場所として、地域の人々や観光客にとって魅力的なスポットとなっています。

那珂川市のおすすめ観光スポット

源泉野天風呂 那珂川清滝

那珂川の上流に湧き出る天然温泉は、背振山の地下深くに眠っている早良花崗岩から湧き出ています。

この天然温泉は質の高いお湯で、肌に滑らかで心地よい感触を与え、刺激も少ないため、子供からお年寄りまで幅広く楽しむことができます。

また、四季の移り変わりを感じることができる温泉であり、風の温度や香り、葉の色の変化、虫の声などが、季節の移ろいを彩ります。

ゆっくりと湯につかりながら、心身をリラックスさせることができます。

また、旬の食材にこだわった身体に優しい食事が用意されており、温泉の後にくつろぎながら旬の味を楽しむことができますし、食事だけの利用も可能です。

この天然温泉は、特別な体験と癒しを求める人々にとって魅力的な場所です。

中ノ島公園

中ノ島公園は、自然が生み出した中州を活かした美しい公園です。

公園内には3つの施設があります。

まず、「かわせみの里」はファーマーズマーケットで、那珂川市の四季折々の新鮮な野菜や手作りのパンなどの物産が集まる生産物直売所です。

屋外マーケットもあり、活気にあふれています。

次に、「四季彩館」は緑に囲まれたレンタルスペースで、個人や団体が利用できるイベントや研修に適した場所です。

自然の中での活動や交流ができる素晴らしい環境です。

さらに、「農産物加工所」では地元の食材を活用した総菜や野菜の加工が行われています。幅広い人々が利用できる施設であり、地域の食文化の発展にも寄与しています。

中ノ島公園は、自然と文化が融合した素晴らしい場所であり、地域の活性化と交流を促す役割を果たしています。

訪れる人々に癒しと楽しさを提供し、地元の魅力を広く発信しています。

現人神社

福岡県那珂川市に位置する現人神社は、仕事運の神様が祀られており、多くの人々が仕事運アップや商売繁盛、就職祈願のために訪れます。

会社や企業の経営者や個人事業主は、商売繁盛や成功を願ってこの神社に足を運びます。

一方、学生たちは就職活動の祈願や将来の出世に向けて参拝します。

現人神社は、出世や就職、転職などの人生の節目や会社の繁栄のための運気向上にふさわしい神社です。