小郡市の概要

ここでは、小郡市の概要について解説します。

参考にしてください。

小郡市の地理

福岡県南部にある小郡市は、佐賀県との県境に位置しています。

南東は久留米市や大刀洗町、 西は佐賀県鳥栖市や基山町、北東は筑紫野市などに接しています。

東西に約6㎞、南北に約12㎞にわたります。

小郡市内には、南北方向に西鉄天神大牟田線が通っています。

西鉄小郡駅から西鉄福岡（天神）駅までは約30分、西鉄久留米駅までは約10分です。

繁華街へのアクセスの良さから、昭和40年代後半から西鉄天神大牟田線の沿線で住宅開発が進み、ベッドタウンとして繁栄しています。

小郡市の人口

小郡市の人口は2023年4月1日時点で5万9,605人、世帯数は2万5,791世帯です。

1世帯あたりの平均人数は、2.311078人で、人口密度は1,309.712人/平方キロメートルです。

1990年の小郡市の人口は、4万7,116人、世帯数は1万3,093世帯だったので、どちらも増加しています。

特に高度経済成長期であった1970 年（昭和45年）から1975 年（昭和50年）に人口が急激に増えました。

その後も緩やかな増加傾向ではありますが、特に近年は微増、横ばい傾向です。

小郡市の面積

小郡市の面積は、45.51平方キロメートルです。

市の全域が都市計画区域に指定されていて、市街化区域が17.1%、 市街化調整区域が82.9%です。

土地利用としては、大きく

• 西鉄天神大牟田線に沿った市街地
• 宝満川周辺の平坦部の農地
• 花立山や北部丘陵地の山林

の3つに分けられます。

田畑が約50%を占めていて、宅地や市街地は、市域の約17%です。

市内の畑や果樹園などは、標高が高い地域に見られます。

樹林などは花立山や北西部丘陵地にあり、シイやカシ萌芽林の二次林が残っています。

小規模の樹林地は、ため池周辺や社寺林などに多く見られます。

小郡市の特徴

ここでは小郡市の特徴について、

• 歴史
• 文化
• 産業

の視点から解説します。

小郡市の歴史

1647年、筑後川治水事業の礎となった稲吉堰の築造によって、宝満川の沿岸一帯が水田化されました。

堰や用水路が多く作られ、広い範囲で新田開発が行われ、小郡市は現在も、宝満川東側の田園地帯で米や麦、大豆などの栽培が盛んです。

また、小郡市は櫨蝋製品の生産・販売で繁栄した歴史もあります。

1730年に誕生した内山伊吉が、櫨の木を改良して「伊吉櫨」を作り、それが各地に普及したのがきっかけでした。

その頃、小郡市は櫨蝋製品のおかげで好景気となりました。

しかし、明治に入り、日本国内に石油が輸入されるようになったことから、櫨や蝋の値段が安くなり、櫨蝋産業は衰退してしまいました。

小郡市の文化

小郡市内には、複数の指定文化財・登録文化財があります。

国指定史跡としては、

• 小郡官衙遺跡群　小郡官衙遺跡
• 小郡官衙遺跡群　上岩田遺跡

があります。

県指定史跡、市指定史跡としては、

• 三沢遺跡（県指定史跡）
• 花立山穴観音古墳（県指定史跡）
• 松崎宿南構口・北構口（市指定史跡）

があります。

• 上岩田五重石塔（市指定考古資料）
• 上岩田注連ねり（市指定無形文化財）
• 西島如来石像（市指定彫刻）
• 早馬祭（市指定民俗文化財）
• 隼鷹神社境内クスノキ群（市指定天然記念物）
• 旧松崎旅籠油屋 主屋一棟　座敷一棟（市指定建造物）

などがあります。

小郡市の産業

小郡市の基幹産業は農業です。

温暖な気候や平坦な土地、良質な土壌や農業用水など、農業に適した環境が整っています。

しかし、農業就業人口が減少し、農業従事者の高齢化が進んでいます。

小郡市では、更なる農業振興のため、農地の集団化などによって担い手不足の解消を目指しています。

また、小郡市は昔から交通の要衝として栄えてきました。

福岡県の中央部や佐賀県との県境にあるという立地や、空港や港湾へのアクセスの良さ、高速道路、西鉄天神大牟田線など、交通機関が充実しているのが魅力です。

福岡中心市街地まで、鉄道でも車でも約30分でアクセス可能なのは、企業活動の大きなメリットになります。

小郡市の葬儀事業

小郡市は、大刀洗町と共有の火葬・斎場施設として河北苑 (かわきたえん) を所有しています。

開場は、平成5年4月です。

宝満川のほとり、豊かな緑に囲まれた場所にあります。

河北苑の主な設備は下記の通りです。

• 斎場棟（斎場1室 ・ 遺族控室1室・ 僧侶控室）

• 火葬棟（告別室2室 ・ 収骨室2室 ・ 霊安室1室・火葬炉6基）
• 待合棟（待合ホール・待合室4室・自動販売機コーナー・事務室）

所在地は、下記の通りです。

• 小郡市大保514番地1

アクセス方法は下記の通りです。

• 西鉄大保駅から東へ徒歩15分
• 国道500号線小郡郵便局前信号を北進、運動公園西入口信号から東へ

など、鉄道や車でアクセスできます。

小郡市の葬儀場探しのコツ

ここでは、小郡市で葬儀場を探すときのコツを紹介します。

3つに分けて紹介しますので、参考にしてください。

自治体のウェブサイトを確認する

葬儀場を探すときは、自治体のウェブサイトを見てみるのがおすすめです。

小郡市の場合は、大刀洗町と共有の火葬・斎場施設である河北苑 (かわきたえん) が紹介されています。

利用する場合は受付順となります。

電話での申し込みや予約は不可で、市役所市民課戸籍係での受付のみとなります。

河北苑での受付も行っていません。

利用時間は、8時30分〜17時です。

斎場通夜使用、17時〜翌日8時30分です。

河北苑は、どの葬祭業者に依頼した場合でも利用できますが、装飾などは利用者で準備する必要があります。

また、通夜使用の場合の寝具も利用者で準備する必要があります。

地元の葬儀社に問い合わせる

小郡市で葬儀場を探す場合、地元の葬儀社に問い合わせるのもおすすめです。

もしもの時に、慌てずにすむように、小郡市に対応している葬儀社の多くは、事前相談を承っています。

はじめての葬儀で不安な気持ちに寄り添い、誠実に対応してくれるスタッフが多いので不安や疑問点を解消することが可能です。

また、市営斎場に対応している葬儀社であれば市内在住の方は、市内料金のまま利用でき、利用者で用意する装飾品などをプランで用意してくれる葬儀社もあります。

葬儀場のスタッフの対応や雰囲気を確認する

葬儀場スタッフの対応や雰囲気も、確かめることが大切です。

例えば、コールセンターのスタッフや、現地スタッフの立ち振る舞いや身だしなみ、言葉遣いなどによって、雰囲気は大きく変わります。

無理に契約を進めるなど、強引な対応をするスタッフがいるところは、あまりおすすめできません。

悲しみや不安な気持ちを考慮した上で、要望を聞いてくれるか、質問に真摯に答えてくれるか、プランを押し付けるのではなく複数の選択肢を与えてくれるか、などを見極めましょう。

最期のお別れの場なので、安心して葬儀をお願いできるところを選びましょう。

小郡市の葬儀場探しのお役立ち情報

小郡市を含む福岡では、お葬式において独自の風習が残っているところもあります。

例えば、火葬後の遺骨は部分収骨で骨壷は小さいのが特徴です。

収骨は喉仏のみのケースもあり、残された遺骨は、火葬場の慰霊塔などで合祀されます。

骨上げは素材の異なる箸（木と竹）、または竹箸を用いて二人一組で行うのが一般的です。

また、女性が通夜で喪服を着用する場合、ストッキングの色を黒ではなく、日常通りの肌色にするのがお決まりです。

福岡県においては、故人の最後の入浴となる湯灌を行うケースが多いです。

糟屋では、昔は女性親族のみで行っていましたが、現在ではほとんどの場合、葬儀社・専門業者が行います。

また、小郡市を含む福岡県の多くの地域では、大きさの異なる白木位牌を2つ用意します。

大きい位牌は、出棺の時に遺影と一緒に遺族が胸に抱え、火葬場へ向かいます。

その後、本位牌と取り替える四十九日まで仮位牌として自宅で安置します。

小さい位牌は野位牌と言い、葬儀の時、棺に納め、火葬します。

故人を埋葬した所に置く、土葬時代の名残だとされています。

小郡市の交通事情

ここでは、小郡市の交通事情について解説します。

鉄道やバス、高速道路などについて、ぜひ参考にしてください。

小郡市の鉄道

小郡市には、複数の鉄道の駅があります。

西鉄小郡駅は、西鉄大牟田線の急行と特急が停まり、久留米へも天神へも、乗り換えなしで行けるため、駅の規模は大きくありませんが、便利な駅です。

甘木鉄道に乗り換えもできます。

また、小郡市市役所は駅を降りてすぐのところにあります。

JR甘木鉄道甘木線の大板井駅は、小郡市の中心部東端にあります。

駅の隣には、高速バスのバス停があり、乗り換えが可能です。

大板井駅の周辺は、文化会館や体育館など公共施設が複数あります。

小郡市のバス

小郡市内には、約130のバス停があり、市内の広範囲を網羅しています。

また、コミュニティバスが走っており、小学生以上は全区間一律100円、小学生未満は無料で利用可能です。

電子マネー、nimoca（ニモカ）も利用できます。

運休期間は、日曜・祝休日とお盆、年末年始です。

路線は、

• 端間・大原ルート
• 東野・美鈴が丘ルート
• 横隈・津古ルート
• 通勤通学ルート

の4路線です。

通勤通学ルートは、朝と夕方〜夜にかけての通勤通学の時間帯のみ運行しており、他のルートは、朝7時台から18時台まで運行しています。

なお、おごおり相乗りタクシーの本格運行に伴って、令和4年10月1日から「立石ルート」と「 御原・味坂ルート」の運行は廃止されました。

小郡市の高速道路

小郡市山隈には、大分自動車道の筑後小郡インターチェンジがあります。

大分自動車道は、佐賀県鳥栖市の鳥栖ジャンクションから大分県速見郡日出町の日出ジャンクションを繋ぐ高速道路です。

小郡市内から、佐賀や大分方面へのアクセスが便利なことで知られています。

また、小郡市内には大分自動車道の井上パーキングエリアもあります。

パーキングの規模としては、大型が10台、小型が30台と、決して大きくはありませんが、災害対応型自動販売機などを有しています。

小郡市のおすすめエリア

ここでは、小郡市のおすすめエリアを解説します。

3つのエリアを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

小郡駅エリア

小郡駅と西鉄小郡駅のエリアは、小郡市内の中心エリアとなっています。

甘木鉄道と西鉄天神大牟田線、2つの路線が通っているので、通勤通学に便利で、福岡市方面、久留米市方面へ出掛けやすいのがメリットです。

また、駅前にはスーパーやドラッグストア、市役所や郵便局などがあるので、日常生活に困ることがありません。

病院やチェーン店、金融機関なども揃っています。

周辺には小学校や中学校、公園も複数あり、子育て世代にも住み良い街です。

三国ヶ丘駅エリア

西鉄大牟田線の三国ヶ丘駅エリアは、福岡県立小郡高等学校の最寄駅となっています。

周辺には、九州歴史資料館や井ノ浦公園があり、自然豊かな風景が広がる場所も多いのが特徴です。

一方、コンビニや100円均一などのお店も多く、買い物にも便利なエリアです。

三国ヶ丘駅には、筑紫駅から急行になる普通電車が停車します。

三国ヶ丘駅の時点では、座席に余裕があることも多いです。

西鉄福岡駅（天神）まで、約30分ほどとアクセスも良好です。

鉄道のアクセスの良さに加え、三国ヶ丘駅の周辺は道幅が広いので運転しやすいのもメリットです。

大板井駅エリア

大板井駅エリアは、甘木鉄道の大板井駅を中心としたエリアです。

駅周辺には小郡市体育館や勤労青少年体育センター、小郡市立図書館などの施設があります。

ドラッグストアや警察署、公園なども複数あるので、生活が便利で住みやすい街となっています。

また、大板井駅のすぐ脇を大分自動車道が走っていて、高速バスの停留所があるので、鉄道から高速バスへの乗り換えも可能です。

高速バスは、大分や福岡へ向かうものが多く、長距離の移動には特に便利です。

小郡市のおすすめ観光スポット

ここでは、小郡市の有名な観光スポットを3つ紹介します。

ぜひ、参考にしてください。

如意輪寺

如意輪寺は「にょりいんじ」と読み、横隈観音とも言われています。

天平年間（729年〜749年）、行基によって開基されたとされています。

アクセス方法は、西鉄大牟田線三沢駅から徒歩約15分です。

御本尊は県指定文化財である如意輪観音で、人々の願いを叶える観音様とされています。

如意輪寺は「かえる寺」としても有名で、約1万体のかえるの置物が置かれています。

また、四季折々の花を楽しめるのも特徴です。

桜やあじさい、紅葉など、季節ごとに様々な表情を見せてくれます。

夏になると、人々が願いごとをかいたカラフルな風鈴が飾られ、その風景を楽しむ人や写真を撮る人で賑わいます。

九州歴史資料館

福岡県立の歴史博物館である九州歴史資料館の入館料は無料です。

ただ、第1・3展示室の観覧は有料となります。

料金は、一般が210円、高校生と大学生が150円、中学生以下は無料です。

アクセス方法は、三国が丘駅から徒歩約10分、もしくは原田駅からタクシーで約10分です。

九州歴史資料館は、昔から対外交流の窓口となってきた九州の歴史や特質を明らかにするために開館しました。

開館して以来、大宰府史跡の発掘調査など様々な調査や研究を行っています。

九州歴史資料館では各展示室で、様々な資料が見られます。

例えば、九州各地の遺跡から発見された遺構をそのまま移設した「床下展示」があります。

ガラス越しに、本物の遺構を真上から見られる珍しい展示です。

白木のいちご しあわせもん

白木のいちご「しあわせもん」では、毎年1月から4月くらいまでいちご狩りが楽しめるスポットです。

白木のいちごでは、福岡うまれの品種 である「とよのか」と「あまおう」のほか新品種である「おいCベリー」も栽培しています。

アクセス方法としては、西鉄三沢駅から徒歩約15分、車の場合は、空港から約40分または小郡ICから約8分です。

如意輪寺の隣にも直売所があり、白木のいちごを購入可能です。

いちご狩り（50分食べ放題）の価格は、下記の通りです。

	高校生以上	中学生65歳以上	小学生	3〜5歳	2歳以下
価格	2,400円	2,000円	1,600円	1,200円	無料

現地でのいちご狩りのほか、収穫時期である11月中旬頃から6月初旬頃までは、クール便で全国配送もしています。