伊那市の概要

伊那市の地理

伊那市は長野県の南部に位置する都市です。

地理の特徴としては南アルプスと中央アルプスに挟まれています。

アルプスの間には天竜川が流れており、三峰川沿いに平地が広がっています。

東京と名古屋のほぼ中間に位置しているので、各地からアクセスがしやすい特徴もあります。

伊那市の人口

伊那市は、人口約6万5000人の都市です。

令和5年4月現在の伊那市に住む人口の割合は以下の通りです。

• 総人口:6万5,753人
• 男:3万2,210人
• 女:3万3,543人
• 世帯:2万8,338世帯

また、年齢の内訳は以下となっています。

• 15歳未満:11.9%
• 15歳〜64歳:56.1%
• 65歳以上:31.2%

以上のように伊那市は15歳〜64歳の割合が多い都市です。

また、令和5年4月現在、年齢が90歳以上の方が2,000人以上生活しています。

伊那市の面積

伊那市は総面積667.93平方キロメートルの広さがあります。

長野県内の市町村では松本市、長野市に次いで3番目に広い都市です。

また、伊那市は長野県の総面積の約5％を占めています。

伊那市は広い都市ですが、市内を南北に縦断する幹線道路が整備されています。

伊那市の特徴

伊那市の歴史

伊那市の歴史は古く、平安時代まで遡ります。

平安時代は「伊那春近領」という地名であったため、現在も伊那市内には「西春近」「東春近」という地名が残っています。

また、古代朝廷ともつながりがあり、発展も早い地域でした。

現在の伊那市は平成18年に伊那市と高遠町、長谷村が合併し、新「伊那市」として誕生しました。

伊那市の高遠町には「伊那市立高遠町歴史博物館」があります。

高遠町歴史博物館には伊那市にある高遠城と城下町高遠の歴史などが展示されています。

伊那市の文化

伊那市には「長野県伊那文化会館」があります。

長野県伊那文化会館では毎年11月に「伊那能」が開催されています。

伊那能では以下の3部構成で、本格的な能と狂言を伊那市で鑑賞できるイベントです。

• 「教えてもらい、やってみる」体験講座
• 「演目の詳細や背景を知る」鑑賞講座
• 「実際に生で鑑賞する」伊那能

能と合わせて演じられた喜劇である、狂言も一緒に鑑賞できます。

また、能面や書籍の販売もあわせて実施されています。

伊那市の産業

伊那市は東京や名古屋からのアクセスがしやすい地理もあり、産業が盛んです。

とくに発展している産業は以下の分野です。

• 電気、機械などの高度な加工技術産業
• 食品などの健康長寿関連産業

また、伊那市は土地が肥えており、水も良質な三峰川水から利用できます。

産業とあわせて肥えた土地と良質な水を利用した、稲作や野菜、果樹、花卉などの農業も盛んです。

伊那市は日本列島の中心的位置にあり、リスク分散の点においても多くの利点があります。

以上のことから伊那市では隠れた優良企業が数多くあります。

伊那市の葬儀事業

伊那市には市営の火葬場があります。

伊那市営火葬場の詳細を以下にまとめましたので参考にしてください。

所在地	伊那市山寺3014-2
会場時間	8:30～17:15
休業日	12月31日および1月1日～1月3日
火葬時間	8:30、9:10、9:50、10:30、13:00、13:40、14:20
納棺時の注意点	納棺副葬品は最小限に

また、火葬の費用は以下の通りです。

	市内	市外
10歳以上1体につき	1万1,000円	5万5,000円
10歳未満1体につき	6,600円	3万3,000円
死胎児1体につき(妊娠20週以上)	5,500円	1万6,500円
胞衣等または身体の一部	2,800円	1万1,000円

予約や、火葬については伊那市役所へ問い合わせをしてください。

平日(午前8時30分～午後5時15分)	伊那市役所市民課
平日の時間外および時間外	伊那市役所日直室

伊那市では葬祭費が出る場合があります。

以下に該当する場合は伊那市に申請しましょう。

• 国民健康保険の被保険者
• 期高齢者医療保険の被保険者

支給される葬祭費の金額は、以下の通りです。

国民健康保険の被保険者	3万円
期高齢者医療保険の被保険者	5万円

伊那市役所に申請に来所する際には、以下の持ち物を忘れずに持参してください。

• 保険証
• 口座番号のわかるもの
• 届出に来られる方の本人確認書類（マイナンバーカード・運転免許証等）

口座番号がわかるものはキャッシュカードよりも、口座番号が分かりやすい通帳が良いでしょう。

伊那市の葬儀場探しのコツ

自治体のウェブサイトを確認する

伊那市に市営葬儀場はありません。

火葬式や直葬の場合は先述した「伊那市営火葬場」や長谷火葬場の「精香斎苑」が利用できます。

また、火葬のみの場合は近親者のみで火葬前にお別れをするのみです。

供養なども原則ないため、短時間で終了します。

火葬のみの場合は、葬祭費が支給されないケースがあるので注意が必要です。

「葬祭費」は葬儀を行った人に支給するものという考えもあるからです。

火葬のみで検討している方は、伊那市に問い合わせてみましょう。

信仰宗派の宗教法人に問い合わせる

葬儀場を探す手段として、信仰宗派の宗教法人に問い合わせるのも一つの方法です。

代表的な宗教には以下の宗教があります。

• 仏式
• 神式
• キリスト教
• 無宗教

宗教によって準備などが違うので、まずどの宗教なのか確認してみましょう。

とくに仏式の場合は、菩提寺があるか必ず確認しましょう。

菩提寺とは先祖代々のお墓のあるお寺のことで、読経などは菩提寺に依頼することがマナーとされています。

また、仏教でも宗派がわからない場合は以下の方法で調べてみましょう。

• 親戚に尋ねる
• 仏壇や仏壇の位牌を確認する
• お墓を確認する

宗派によって仏壇の本尊の違いや、位牌に記された戒名がちがいます。

調べてもわからない場合は、親戚の宗派に合わせることも検討してみましょう。

葬儀場の場所を確認する

葬儀場の場所や大きさから探すのも、葬儀場を探す方法の一つです。

大きさを決める前に、参列者の人数で形式を決めます。

形式は大きく「一般葬」と「家族葬」の2つに分けられます。

「一般葬」は人数の幅が大きく、参列者が50人〜100人以上である場合が多いです。

参列者の人数が多い分、大きい葬儀場を探す必要があります。

対して「家族葬」は、家族が中心なので親戚を含めても、一般的に5人〜10人程度です。

以上のように参列する人数から葬儀場のサイズを確認して、葬儀場を選ぶ必要があります。

伊那市の葬儀場探しのお役立ち情報

伊那市にある葬儀場をご紹介します。

• フジサワホール
• フジサワセレモニー西町会館

伊那市で葬儀場を探している方はぜひ参考にしてください。

フジサワホール

フジサワホールは、全館バリアフリーなのでお年寄りの方でも安心して利用できます。

地元密着の老舗で安心の専属担当が最後までしっかりとサポートしてくれます。

相談は無料で追加料金の心配がないので、安心して利用が可能な葬儀場です。

規模	式場内着席120席会食場着席100名程
住所	長野県伊那市上牧6575
車でのアクセス	JR飯田線「田畑」駅より約5分
設備	駐車場 / 安置施設 / 仮眠室あり/ 浴室あり

フジサワセレモニー西町会館

フジサワセレモニーの別館で、フジサワセレモニー西町会館もあります。

小規模な式場もあるので、家族葬におすすめです。

規模	東式場　式場内着席120席西式場　式場内着席30席
住所	長野県伊那市西町5352
車でのアクセス	JR飯田線「伊那市」駅より約7分
設備	駐車場 / 安置施設 / 仮眠室 あり/ 浴室あり

伊那市の交通事情

伊那市の鉄道

伊那市にはJR飯田線が通っています。

伊那市内にある駅は以下の5つです。

• 赤木駅
• 沢渡駅
• 下島駅
• 伊那市駅
• 伊那北駅

「伊那市駅」が伊那市のメインの駅で、伊那市区役所などの最寄り駅です。

ほかにも「長野県伊那合同庁舎」や「税務署」「検察庁」など、伊那市の行政機関が集結している駅です。

以前、伊那市駅にはキオスクなどがありましたが、2009年に閉店してしまいました。

しかし、駅前に商店街があり、銀行や郵便局もあるので人の行き来の多い場所です。

また、伊那バス市内西循環線の乗り場があるため学生などの利用もあります。

伊那市のバス

伊那市では複数の市営バスや市街地循環バスなどが利用できます。

路線には以下の種類があります。

• 伊那地域定住自立圏　伊那本線
• 市街地循環バス（イーナちゃんバス）
• 市内西循環線
• 若宮・美原線
• 西箕輪線
• 高遠線
• 長谷循環バス

伊那地域定住自立圏とは、生活や経済の影響が強い伊那市と箕輪町、南箕輪村の3市町村を合わせた地域のことです。

伊那本線は病院などにもバス停を設置しており、3市町村が連携し運営している路線です。

伊那市内では市街地循環バスの「イーナちゃんバス」が一律150円で利用できます。

伊那市の高速道路

伊那市には「中央自動車道」が通っています。

東京からは中央自動車道を利用して約3時間で伊那市にアクセスができます。

また、名古屋方面からは中央自動車道を利用して約2時間で往来できます。

伊那市のインターチェンジは以下です。

• 伊那インターチェンジ
• 小黒川スマートインターチェンジ

小黒川スマートインターチェンジは小黒川PAにあり、2017年から利用が開始されています。

小黒川PAには南アルプスを背景に記念撮影ができる、大きなフォトフレームが設置されています。

伊那市のおすすめエリア

伊那エリア

伊那エリアは、伊那市の行政機関が集まった伊那市の中心地域です。

伊那市の中心施設である以下の施設があります。

• アルプス中央信用金庫本店
• 日本政策金融公庫伊那支店
• 伊那市立伊那図書館

また、国の機関である以下の施設もあります

• 長野地方裁判所伊那支部
• 伊那税務署
• 伊那区検察庁
• 自衛隊長野地方協力本部伊那地域事務所

伊那弥生ヶ丘高校や高遠高校があるため、学生も多い地域です。

ほかにも、高速バスの乗り場である伊那バスターミナルがあります。

富県エリア

富県エリアは伊那市の東側のエリアで、富県は「とみがた」と読みます。

富県は伊那市の中でも山あいにあり、自然豊かな地域です。

自然豊かな地域であるため、自然公園やゴルフコースがあります。

ほかにも、自然を活かした民宿やキャンプ場があります。

富県には伊那市で一番大きい縄文時代の遺跡である「御殿場遺跡」があります。

「御殿場遺跡」は歴史的な遺跡で、文化財にも指定されています。

富県エリアは縄文土器が出土しやすい地域で、顔面付釣手形土器が出土した場所です。

西春近エリア

西春近エリアは伊那市の西側に位置する地域です。

宮の原では春になると綺麗な枝垂れ桜が咲き、「宮の原のしだれ桜」として有名です。

ほかにも伊那スキー場や、かんてんぱぱガーデンがあります。

「かんてんぱぱガーデン」は伊那市にある寒天会社が運営する複合施設です。

約3万坪の広さがあり、ショップやレストランのほかにも、美術館や健康パビリオンがあります。

入園料は無料で、なかでもガーデンが人気です。

季節折々の木々に囲まれて、伊那谷の豊かな自然を楽しめます。

伊那市のおすすめ観光スポット

高遠城跡

伊那市には国指定史跡で日本百名城の1つでもある「高遠城跡」があります。

城跡と名前に付いていますが、現在は公園となっており、城の名残があるのみです。

名残として「大手枡形跡の石垣」や「旧大手門」がありますが、縮小されています。

また、桜の名所として有名で「高遠城址公園さくら祭り」が毎年3月の終り頃から行われています。

高遠城の桜は「天下第一の桜」と呼ばれ、全国から約20万人の観光客が訪れます。

また、夜桜ライトアップもあり、臨時バスも運行されています。

信州高遠温泉さくらの湯

さくらの湯は伊那市高遠町にある温泉です。

良質なアルカリ性単純温泉で、ぬるぬるの湯室が特徴です。

施設の設備は大浴場に打たせ湯、ローリングバス、ボディーシャワーなどがあります。

休憩所もあり、ゆったりと身体を休められる温泉です。

通常営業時間は10時からですが、現在時短営業で12時からとなっています。

料金	一般（中学生以上）600円児童（小学生）　400円小学生未満は無料
温泉効能	神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え症、慢性消化器病、疲労回復、痔疾等
営業時間	12:00〜20:00（受付は19:30まで）
12時〜20時(受付は19時30分まで)	第2・第4火曜日（祝祭日の場合は営業）
住所	長野県伊那市高遠町西高遠旭町928−2

小黒川渓谷キャンプ場

小黒川渓谷キャンプ場は、釣り堀やつかみ取りが楽しめるキャンプ場です。

しっかりと管理された自然のなかでキャンプができるので、初心者にもおすすめです。

予約しておけば、食材を持ち込まずに手ぶらでもBBQの利用ができます。

また、キャンプやBBQ以外にも楽しめるサービスがあります。

利用できるサービスは以下の通りです。

• シャワールーム
• コインランドリー
• 釣り堀
• 魚のつかみどり
• マレットゴルフ
• トランポリン

各サービスは料金が必要で、利用できない期間もあるので事前に確認をしましょう。

料金（1泊）	2,500円～
住所	長野県伊那市伊那7119-67

伊那市では現在でも枕団子を手作りすることも

伊那地方では自宅葬が多く、地域のつながりも強い地域です。

町内で料理作りや枕団子を手伝う場合が多いでしょう。

枕団子は遺体の枕もとに備える団子のことで、宗派や地域、各家庭によって数が違います。

一般的には6個のケースが多いですが、13個や49個など餅の数が多い場合があります。

また、伊那地方の精進落としは招待制ではなく会葬者も参加する習慣があります。

招待制ではないため、オードブルや寿司などの大皿料理を振る舞う場合が一般的です。