松本市の葬儀事業

松本市には「松本市営葬祭センター」という、松本市に住所がある方が無料で利用できる火葬場があります。

公営の火葬場は混雑しやすい傾向にありますが、松本市営葬祭センターは火葬炉が5基設備されており1日最大10件の火葬に対応できます。

待合室は和室が4室、洋室が1室の合わせて5室あり、駐車場は普通車34台とマイクロバスが6台駐車できるスペースを有しています。

待合室やホールには美術品が展示されていて、荘厳な建物でありながら安らぎを感じられる火葬場です。

さらに無煙、無臭の最新技術を導入した火葬炉を使用しており、周辺環境にも配慮しています。

また、安曇野市にある「広域豊科葬祭センター」では松本市民も安価で火葬が可能です。
広域豊科葬祭センターの火葬炉も5基あり、駐車場は普通車が43台、大型車が5台収容できます。

近年では火葬件数が増加傾向にあり火葬場の日程の確保が難しくなっています。

松本市では松本市営葬祭センターの火葬炉の増設を検討するなど、ひっ迫する火葬業務への対策が進められています。

松本市の葬儀場探しのコツ

地元の葬儀社に問い合わせる

地元の葬儀社は地域情報に詳しいため、葬儀の風習やしきたり、火葬場の込み具合、適切な斎場の相談がしやすいです。

葬儀の日程や開始時刻は火葬場の状況に左右されます。
近隣の火葬場と繋がりのある地元の葬儀社に相談すると、火葬場の手配も比較的スムーズに進むことが多いです。

また、葬儀後の法要や墓地の手配などのアフターサポートが得られる場合もあるので、慣れない葬儀で不安が多い場合は地元の葬儀社に問い合わせることをおすすめします。

参考になる口コミサイトを利用する

葬儀場を探す際に参考になる口コミサイトを利用すると、実際に葬儀場を利用した人の体験や感想を知ることができるため、より具体的な情報を得ることができます。

また、たくさんの口コミや評価を元に、葬儀場のサービスの品質や対応の良し悪しをある程度判断することも可能です。

ただし情報の真偽の確認や、ひとつの口コミだけに偏らず複数の意見を参考にすることが重要です。
一部のネガティブな口コミや極端に良い評価だけに偏らないよう、バランスの良い情報収集を心掛けると葬儀場を探す際の参考になります。

信仰宗派の宗教法人に問い合わせる

葬儀は宗教・宗派によって儀式の流れが違います。
仏教では1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式、火葬が多いですが、神道の葬儀の神葬祭では1日目に通夜祭と遷霊祭、2日目に葬場祭、火葬祭が執り行われます。

キリスト教では葬儀の流れだけでなく、故人が危篤の時点で宗教者を呼ぶといった部分も仏教や神道とは異なります。

また、仏教は宗派によって焼香の回数が違うため、信仰する宗教・宗派に則った葬儀を執り行う場合は、信仰宗派の宗教法人に問い合わせることをおすすめします。

葬儀場の設備やサービス内容を確認する

葬儀は葬儀社が運営しているセレモニーホールの他に、自治体が運営している公営斎場、寺院、公民館、自宅を葬儀場にして執り行えます。

それぞれに費用や設備が違い、葬儀社のセレモニーホールも収容人数が異なるため葬儀場を探す際には事前に確認する必要があります。

式場の収容人数だけでなく会食室や僧侶控え室は設備されているかや、安置室の条件の確認も大切です。

特に親族控え室は部屋だけの場合もあれば、キッチンや洗面所、シャワーやテレビが設備されているなど葬儀場によって設備やサービス内容に違いが多いです。

葬儀場のアクセスや駐車場の有無を確認する

公共交通機関でアクセスしやすい葬儀場もあれば、車やタクシーが必要になる葬儀場もあります。

参列者に葬儀の連絡をする時に、葬儀場へのアクセスも案内できるように事前に確認することをおすすめします。

また、遠方からの参列者が多い場合は車で訪れる可能性が高いため、駐車場の収容台数の確認も大切です。

収容台数に余裕がない場合はマイクロバスの手配や、近隣の駐車場の確認をしておくと当日のトラブルを減らすことが可能です。

松本市の葬儀場探しのお役立ち情報

松本市での葬儀は近親者のみで執り行われることが多く、故人とのお別れの時間を大事にしています。

香典は基本的に通夜ではなく告別式で渡し、金額も1,000円以内にする傾向があるため、地域の葬儀事情に詳しい葬儀社などに相談して参列者に案内することをおすすめします。

また松本市の葬儀は、一般的に多い葬儀・告別式のあとに火葬の流れではなく、通夜の翌日に火葬をしてから葬儀・告別式を執り行う骨葬の風習があります。

骨葬は故人の顔を見てお別れできる時間が限られているため、希望する場合は喪主や遺族に確認してください。
ただし、近親者の方たちがお別れできる時間を減らさないようにする配慮が必要です。

さらに松本市では、宗教者が読経して故人を供養する「葬儀」と、参列者が故人に別れを告げる「告別式」が明確に分かれています。

葬儀の約30分前に告別式が執り行われることが多いため、焼香を希望する参列者の方は来場する時間に気をつける必要があります。