西宮市の概要

西宮市の地理

西宮市は兵庫県の南東部に位置し、大阪と神戸の中間に広がっています。

この魅力ある街は、南側に美しい大阪湾を望み、東には尼崎市と宝塚市に、西には芦屋市に接し、北には六甲山地と神戸市との境界を形成しています。

この地域は温暖な気候で、山や海の景勝地に恵まれ、リゾート地域や別荘地として注目されています。

西宮市は、交通施設の整備が進んだ明治以降、自然環境に恵まれた住宅都市として発展してきました。

市町村合併の経緯により、西宮市は南北に細長い形状を持っており、中央部には瀬戸内海国立公園に指定された六甲山があります。

西宮市の人口

令和5年5月1日時点での西宮市の住民基本台帳人口は48万2,775人です。

その内訳は、男性が22万4,874人、女性が25万9,234人で、世帯数は22万8,486世帯です。

西宮市の人口は、平成7年の阪神淡路大震災により42万人台から38万人台まで減少しました。

しかし、街並みの復興と共に人口は増加し、現在は48万人台にまで回復しています。

西宮市の面積

西宮市は、約100.18平方キロメートルの広大な面積を誇ります。

1963年には、風光を維持し、環境の保全と浄化、文教の振興を目指し、そして市にふさわしい都市開発を進め、市民の福祉を向上させるという宣言を行った「文教住宅都市」です。

西宮市の特徴

西宮市の歴史

明治時代に西宮市では鉄道の開通が進み、明治7年には西ノ宮駅が開設されました。

その後、阪神電車や阪急電車の開通により、娯楽施設や住宅地の建設が盛んに行われ、阪神間の住宅地として発展していきました。

そして大正14年4月1日、西宮市は市制施行され、新たなステージに進みました。

当初の市の規模は小さく、面積約5平方キロメートル、人口約3万4000人でしたが、戦後の復興や阪神・淡路大震災を乗り越え、現在では人口48万人の大都市へと成長しました。

西宮市は、長い歴史の中で変革を繰り返しながら、豊かなまちづくりを進め、地域の魅力と活力を示しています。

西宮市の文化

西宮市は、多くの歴史的遺産や史跡が点在し、古い記録にもその名が残っています。

また、高校野球のメッカとして知られる「甲子園球場」もこの街にあります。

さらに、西宮市内北部の名塩地区は、和紙の里として知られ、1600年代の文献にもその名前が登場します。

現在では手すき和紙の伝承者は少なくなりましたが、地域の小学校には和紙学習館があり、伝統が紙すきの実習や体験を通じて伝えられています。

さらに、西宮市には、和ろうそく製作の松本商店が営業しており、和ろうそくは姫路藩の藩業として江戸時代にその製作が始まったとされています。

松本商店は明治10年頃に姫路城下の製造業者から独立し、戦後に西宮市に移転しました。

主に寺院の燈明用にろうそくを作っていますが、最近ではインテリアとしての価値も見直され、幅広い人々に親しまれています。

西宮市は、これらの伝統的な産業や文化を通じて、地域の魅力を存続させ、未来に向けて発展し続けています。

西宮市の産業

西宮市の工業は、特に酒造業と食品加工業が主力であり、食品加工業の出荷額は全国でもトップクラスです。

さらに、市南部に位置する阪神高速道路や北部の中国自動車道などの物流拠点としての利便性もあり、運輸・通信業も盛んです。

小売商業は、阪神、阪急、JRの主要駅周辺を中心に発展してきましたが、最近では幹線道路沿いにも大規模な小売店舗が進出しています。

2008年には西日本最大の商業施設「阪急西宮ガーデンズ」が開業し、ますます活気づいています。

また、西宮市の西部に位置する阪神西宮地区には、2003年に「エビスタ西宮」や再開発ビル商業施設「エイヴィスプラザ」が完成しました。

さらに、2009年には甲子園地区に子ども向けの職業体験施設「キッザニア」が進出しました。

これらの大型商業施設の進出により、市内だけでなく周辺地域からも多くの消費者を呼び込むことが期待されています。

一方、地域に密着した既存の商店街や小売市場では、地域コミュニティの中心としての役割を活かした活性化が求められています。

西宮市の葬儀事業

西宮市では、亡くなられた方、もしくは喪主が西宮市民である場合に安価で利用できる市営葬儀専用施設が提供されています。

市営葬儀専用施設である満池谷斎場には、60名を収容できる椅子席の斎場が設備されており、近隣には満池谷火葬場があります。

ここでは市民の方々に対して手頃な価格で葬儀を執り行うことができます。

また、西宮市内には市営斎場以外にも多くの民間の葬儀会社、葬祭場、寺院などが存在し、葬儀サービスを提供しています。

これらの葬儀社は、故人や家族の要望や宗教的な信条に応じて、適切な葬儀や告別式を行うためのサービスを提供しています。

西宮市の葬儀事業は、故人と遺族の希望に沿った形で行われ、個別のニーズに対応することが重視されています。

葬儀会社や葬祭場では、様々な葬儀プランやオプションを提供し、遺族が心を込めて故人を送ることができるようにサポートしています。

西宮市の葬儀場探しのコツ

自治体のウェブサイトを確認する

西宮市には市営葬儀専用施設がありますので、葬儀場を探す時は自治体のウェブサイトを確認するといいでしょう

自治体のウェブサイトでは施設の概要、設備、利用条件、アクセス方法などが提供されています。

さらに、施設情報だけでなく、葬儀に関連する手続きや手続きに必要な書類、福祉サービスや相談窓口などの情報も提供しています。

葬儀に関する情報を探す際には、自治体のウェブサイトを確認し、必要な情報を入手することをおすすめします。

また、ウェブサイト上で得られない情報や質問がある場合は、直接自治体の関連部署に問い合わせることもできます。

葬儀場のスタッフの対応や雰囲気を確認する

葬儀場を選ぶ際に、葬儀場のスタッフの対応や雰囲気を確認することは非常に重要です。

葬儀の経験がなく不安な中、葬儀場のスタッフが専門知識や経験を持ち、丁寧で信頼できる対応をしてくれることで、安心感を抱くことができます。

また、葬儀場の雰囲気や施設の品質は、葬儀の印象や遺族の気持ちに直結します。

スタッフの丁寧な対応や、会場の整備された環境は、遺族や参列者が心地よく過ごせる場を作り出します。

満足のいく葬儀を行うために、事前に面談や見学を行い、スタッフとのコミュニケーションを通じて信頼関係を築くことは、とても大切です。

葬儀場の設備やサービス内容を確認する

葬儀場を選ぶ際に「葬儀場の設備やサービス内容を確認する」ことは重要です。

葬儀場の設備やサービスが遺族や参列者のニーズに合っているかを確認することで、円滑な葬儀の執り行いや参列者の快適な過ごし方を確保することができます。

設備面では、適切な規模の斎場や花祭壇、駐車場などが整っているかを確認しましょう。

また、音響や映像設備、空調などが適切に整備されているかも重要です。

さらに、サービス内容では、葬儀のプランや流れ、宗教的な要素への対応、手続きのサポートなどを確認することが必要です。

設備やサービスの確認は、事前の面談や見学を通じて行うことがおすすめです。

遺族や参列者のニーズに沿った設備とサービスを提供してくれる葬儀場を選ぶことで、心地よく葬儀に参加でき、お別れの場を整えることができます。

西宮市の葬儀場探しのお役立ち情報

西宮市を含む兵庫県では、葬儀の形式として通夜の後に翌日に葬儀・告別式、出棺、火葬の順で行われる「後火葬」が主流です。

しかし、一部の地域では火葬を先に行い、遺骨にて葬儀を行う「前火葬」というスタイルも見受けられます。

関西地方や兵庫県で葬式に参加する際には、特に確認すべき事項が存在します。

それは「香典袋」についての理解です。

兵庫県では、全国的に使用されている白と黒の水引の香典袋ではなく、黄色と白の水引の香典袋を使用することがあります。

一般的には、一周忌までは白と黒の水引の香典袋を使用し、一周忌以降の法事や法要の際には黄色と白の水引の香典袋を使用する家庭が多いです。

また、お布施を包む際にも黄色と白の水引の香典袋を使うことがあります。

したがって、事前に親戚や関係者に確認しておくと安心です。

兵庫県や関西圏の風習や習慣は地域によって異なる場合がありますので、参列する際には地元の慣習に敬意を払い、注意深く適切なマナーを守るようにしましょう。

西宮市の交通事情

西宮市の鉄道

西宮市では南部と北部で異なる鉄道路線が整備されています。

南部ではJR東海道本線、阪急神戸本線、阪神本線が東西方向に走り、阪急甲陽線・今津線、阪神武庫川線が南北方向に運行されます。

北部では東側の塩瀬地域にJR福知山線が通っていますが、西側の山口地域には鉄道はなく、最寄りは神戸電鉄の三田線や有馬線になります。

市内の公共交通情報は、市が作成したパンフレットで提供されています。

ウェブサイトでのダウンロードや交通政策課の窓口での配布が可能です。

西宮市のバス

西宮市内には23の鉄道駅があり、それに加えて市域全体で路線バスが運行されています。

バス事業者には「さくらやまなみバス」「阪急バス」「阪神バス」「みなと観光バス」などがあります。

複数のバス事業者が存在する地域では、目的地へのバスの乗り方を見つけることは容易ではありません。

そこで、阪神都市圏公共交通利用促進会議では、阪神地域の複数のバス事業者の路線図をまとめたバスマップを作成しました。

このマップは兵庫県ホームページで入手可能です。

まずはこのマップで目的地までのバス路線を見つけることがおすすめです。

西宮市の高速道路

西宮市は交通の要所に位置しており、高速道路も整備されています。

中国自動車道、名神高速道路、阪神高速道路が通っており、都市部と広域地域を結ぶ重要なルートとなっています。

これらの高速道路を利用することで、西宮市から大阪や神戸、京都などへスムーズに移動することができます。

さらに、高速道路のインターチェンジ周辺にはサービスエリアやパーキングエリアも設置されており、休憩や車の給油などに便利です。

西宮市は交通網が充実しており、高速道路を活用することで効率的な移動が可能となっています。

西宮市のおすすめエリア

西宮北口駅周辺エリア

西宮北口駅周辺は、駅から直接アクセスできる西日本最大規模のショッピングモール「阪急西宮ガーデンズ」や、「ACTA西宮」などの大規模な商業施設が点在しています。

加えて、日常の買い物に利便性を提供する広々としたスーパーマーケットも充実しています。

ショッピングや映画鑑賞、さらには洗練されたカフェなど多様な飲食店での食事を堪能することが可能です。

駅の近くには、「甲南大学西宮キャンパス」をはじめ、「甲子園短期大学」や専門学校など教育施設も多数存在します。また、周辺には数多くの学習塾が立ち並び、その名が知られています。

さらに、「兵庫県立芸術文化センター」のような場所でクラシックコンサートや劇などの公演を観賞することもできます。

甲子園駅周辺エリア

甲子園駅は、阪神甲子園球場で試合が行われる際には多くの人が集まる駅です。

駅周辺にはショッピングモールがあり、休日のショッピングや日常的な買い物を楽しむことができます。

また、海に向かうと甲子園浜海浜公園があり、砂浜や広大な芝生が広がっています。

この公園は住民の憩いの場となっており、自然環境を楽しむことができます。

さらに、浜甲子園さくら街では、ナンキンハゼの並木道や緑の広場、共同花壇などが整備され、豊かな自然環境が魅力となっています。

甲子園駅周辺は、スポーツ観戦やショッピング、自然散策などさまざまな楽しみ方ができるエリアです。

夙川エリア

夙川エリアは西宮市の西部に位置し、六甲山地から流れ出す夙川や自然環境に恵まれた地域です。

この地域は古くから邸宅街として知られ、人気を集めてきました。

夙川エリアの中心となる「夙川」駅前には、約60店舗の専門店が揃う「夙川グリーンタウン」があります。

スーパーマーケットをはじめとする様々な店舗があり、買い物の利便性も高いです。

また、散策スポットも多く存在します。特に「ニテコ池」は貯水池として作られ、映画『火垂るの墓』のモデルとしても知られています。

池の周囲には美しい桜並木が広がり、春には花見客で賑わいます。

夙川エリアは豊かな自然環境と魅力的な散策スポットがあり、地元の人々や観光客にとって魅力的な場所となっています。

西宮市のおすすめ観光スポット

阪神甲子園球場

西宮市には阪神甲子園球場があります。

この球場は阪神電気鉄道による地域開発の一環として、1924年の甲子の年に甲子園大運動場として完成しました。

当初は東洋一の規模を誇り、後に1964年に阪神甲子園球場と改名されました。

球場のグラウンド面積は約1万4700平方メートルで、本塁から両翼まで96メートル、中堅まで120メートルです。

また、球場の収容人数は5万3000人です。この球場は阪神タイガースのフランチャイズ球場でもあります。

西宮神社

西宮神社は、えびす様を祀る神社の総本社であり、福の神として崇敬されています。特徴的な三連春日造の本殿があります。

この神社では、第一殿には蛭児大神、中央の第二殿には天照大御神と明治初年に配祀された大国主大神が祀られています。さらに、第三殿では須佐之男大神が奉斎されています。

これらの神々は、日本書紀によれば御兄弟の関係にあるとされています。

境内にはえびすの森が広がっており、その美しい自然は兵庫県の天然記念物として指定されています。

東六甲展望台

東六甲展望台は、芦屋と有馬を結ぶ芦有ドライブウェイ内に位置し、標高645mにそびえ立つ東六甲随一の展望台です。

大阪平野から大阪湾、西は神戸港までの壮大なパノラマが広がり、大阪空港・関西国際空港・神戸空港、紀淡海峡・友ヶ島・淡路島まで一望できる眺望は圧巻です。

さらに、東六甲展望台からは、荘厳で幻想的な美しさを持つ日の出や夕日が楽しめます。

色彩が変わる様子は特に素晴らしく、その美しい光景は格別です。