北区の概要

北区の地理

東京都北区は23区の中でも北に位置しています。

板橋区・豊島区・文京区・荒川区に隣接し、すぐ北には埼玉県があります。

東端を隅田川が流れており、桜の名所としても知られています。

区は王子地区・赤羽地区・滝野川地区の3地区に分割されています。

赤羽や田端のような有名な地域も北区にあります。

北区の人口

北区の総人口は令和5年4月1日時点で、35万5,170人です。

そのうち日本人人口は33万493人で、外国人人口は2万4,677人です。

人口の1箇所集中はなく、広くばらけています。

14歳以下の人口は3万6,794人、15歳～64歳の人口は23万3,181人、65歳以上の人口は8万5,195人です。

北区の面積

面積は29.59平方キロメートルあり、南北に広く、東西は狭い地形です。

区の中央を、南北に通るように鉄道が走っています。

隅田川があるので、西側が台地で東側が低地になっています。

東西の面積が狭くても、東と西との高低差が激しいです。

北区の特徴

北区の歴史

北区は最初、王子区・滝野川区として東京市にありました。

1932年10月1日、東京府北豊島郡岩淵町・王子町・滝野川町が、岩淵町と王子町は王子区、滝野川町は滝野川区として東京市に編入されました。

1943年の東京都制施行後、1947年に王子区・滝野川区が合併したことで北区になりました。

戦後からは旧軍用地を利用した団地の建設が次々と始まり、多くの人が北区で暮らすようになりました。

1991年に駒込〜赤羽岩淵間に地下鉄南北線が開通しました。

2002年には高速中央環状線が北区内にも開通し、交通の便がさらに良くなりました。

北区の文化

北区には文化的施設が多くあります。

紙の博物館や北区飛鳥山博物館のような、北区を紹介する施設があります。

北区は日本文学にまつわる町でもあります。

芥川龍之介の出身地でもあるため、芥川龍之介記念館の開設に向けて準備が始まっています。

コロンビア大学名誉教授で北区アンバサダーだったドナルド・キーンは、北区に住んで日本文学の研究をしていました。

安倍公房、中井英夫、やなせたかしといった作家も、北区にゆかりのある人物です。

北区の産業

北区の産業は、2022年時点で卸売・小売・飲食業の事業所が一番多く構えられています。

東京都の産業自体が、卸売・小売業の割合が大きいため、北区もその影響を受けています。

業種は印刷業が盛んで、事業所数も出荷額も区内1位を誇っています。

令和3年の事業所数は、23区内としては215箇所と少ない方ですが、従業者数は7,042人とたくさんの人が北区で働いています。

小売業には飲食料品の販売が多くあります。

個人経営の企業が会社企業の半数に上ることも特徴です。

北区の葬儀事業

北区では、お寺が管理する葬儀場が多くあります。

菩提寺がある方は、お寺やお寺の会館を利用して葬儀をします。

民営斎場では北区セレモニーホールを利用するのが主流です。

北区では区民葬儀を行うこともできます。

区民葬儀は、全東京葬祭業連合会に加盟している指定店が、誰でも簡単で標準的な葬儀を提供しているシステムです。

23区内の住民や、故人が23区内の住民だった場合に利用することができます。

区民葬儀を行う場合は区民葬儀券が必要になるため、北区役所へ死亡届を提出するときに発行を申請します。

葬儀料金は10万100円から31万2,180円と安価になっています。

葬儀を行った日の翌日から2年以内に自治体に申請すると、補助金を受けることができます。

故人が入っていた保険によって、申請場所が変わります。

故人が国民健康保険や後期高齢者保険に入っていた場合は、葬祭費が支給されます。

区民部国保年金課国保給付係に問い合わせましょう。

故人が健康保険に入っていた場合は、埋葬費が支給されます。

保険組合に問い合わせましょう。

北区の葬儀場探しのコツ

葬儀場のアクセスや駐車場の有無を確認する

葬儀場のアクセスや、駐車場の有無を確認しましょう。

アクセスが悪いと、参列者が参列しにくくなってしまいます。

高齢者の参列が予想される場合は、アクセスが簡単かどうかを確認しておきましょう。

駅やバス停から葬儀場の距離が遠いと、歩いて行くことが難しくなってしまいます。

火葬場までの距離も把握しておくと、出棺後何分で火葬場につくのかイメージができます。

駐車場の有無は、必ずチェックするようにしましょう。

駐車場がない場合は、公共交通機関で行くことになります。

駐車場の数が少なすぎると、1つの車に乗りあって行かなければなりません。

周りにコインパーキングがあるかどうかも見ておきましょう。

葬儀場の広さや設備の充実度を確認する

立地が良くても、葬儀場が狭すぎたり、設備がそろっていなかったりすると非常に不便です。

まず葬儀場の広さが参列人数に見合っているのかを確認しましょう。

先に参列人数を決めてから広さをチェックすると、葬儀場をある程度絞り込むことができます。

設備は必要だと思われるものをピックアップして確認します。

高齢者や身体の不自由な方が参列する場合は、バリアフリーに対応しているかを見ておきましょう。

仕事帰りに駆け付ける参列者がいる時は、着替えのできる場所があると良いでしょう。

参考になる口コミサイトを利用する

口コミサイトを利用して、実際に葬儀場を利用した人の感想を見ましょう。

公式サイトや資料では分からなかった問題点が上がっていることがあります。

口コミによって、葬儀当日何に気をつけるべきかが分かることもあります。

葬儀に参列した事のある場所でも、自分が葬儀を行うときとは勝手が違います。

初めての場所で行う葬儀だと、葬儀場を実際に利用した人の声を見るだけでも、不安が解消されます。

行ったことのない葬儀場や、利用したことのない葬儀場を利用するときは、口コミサイトを一度確認しておきましょう。

北区の葬儀場探しのお役立ち情報

北区で葬儀場を行いたい人は、まず故人の宗派を調べておきましょう。

特にお寺の会館を利用するときは、宗派によって利用できるところと利用できないところがあります。

宗派が事前に分かっていないと、お寺の会館が空いていても、使用を避けてしまうことがあります。

個人の宗教によっては、設備のそろっている葬儀場でないと葬儀が出来ないこともあります。

区民葬儀は、財産や収入の有無に関係なく、23区民であれば誰でも利用することができます。

区民葬儀を行いたい人は、区民葬儀取扱指定店と一緒に葬儀場を探すと、スムーズに葬儀場を選べます。

区民葬儀にしたい場合は、区民葬儀取扱指定店に依頼し、その旨を伝えましょう。

その後準備する書類や、申請場所について教えてくれます。

北区セレモニーホールは区民葬儀にも対応しています。

北区セレモニーホール自体が、北区民によく使われる葬儀場のため、区民葬儀のやり方や準備についても慣れていることでしょう。

北区セレモニーホールが使えるようなら、葬儀場をそこに設定しておくと、スムーズに区民葬儀を行うことができます。

北区の交通事情

北区の鉄道

北区にはJR山手線・JR京浜東北線・JR東北本線・JR埼京線・JR高崎線・JR湘南新宿ライン・埼玉高速鉄道・東京メトロ南北線・都電荒川線が走っています。

都電荒川線は路面電車です。

荒川線は都電の中で唯一残っている路線であり、今残っている路面電車の中では一番古い路線です。

北区は埼玉県に面していることもあり、埼玉高速鉄道が通っています。

赤羽岩淵駅が埼玉高速鉄道の始発です。

埼玉や東京から様々な路線が入ってきていることにより、北区は鉄道での移動が容易になっています。

北区のバス

北区には、北区コミュニティバス「Kバス」があります。

運行ルートは王子・駒込ルートと田端循環ルートがあります。

王子・駒込ルートは王子駅が始発で、駒込駅で折り返した後王子駅に戻るルートです。

1周40分かかります。

田端循環ルートは、駒込駅を出発して田端周辺を周り、駒込駅に戻るルートです。

1周20分かかります。

乗り継ぎ可能な指定バス停で、ルートを跨いでの無料乗り継ぎが可能です。

指定バス停以外での乗り継ぎはできません。

北区の高速道路

北区には首都中央環状線が走っています。

王子北ランプ・王子南ランプの出入口が、それぞれ内回りと外回りにあります。

滝野川ランプは入口が内回りだけにあります。

滝野川ランプに出口はありません。

滝野川ランプから出ることは出来ないため、王子北ランプ・王子南ランプから出ましょう。

また、外回りから中央環状線に入れるのは王子北ランプ・王子南ランプのみです。

王子北ランプ・滝野川ランプの入口はETC専用です。

北区にはサービスエリア・パーキングエリアはありません。

北区のおすすめエリア

赤羽エリア

赤羽エリアは、交通アクセスがとてもいい場所です。

赤羽駅からはJR京浜東北線や埼京線などが利用できます。

東京の都心部にも、電車ですぐ行くことができます。

駅の西側には大型ショッピングセンターやビル群のある都会的な景色が広がります。

都会ではありますが、少し歩くと台地である赤羽台があります。

昔赤羽台には、赤羽台団地がありました。

赤羽台団地は再開発によって、ヌーヴェル赤羽台というスタイリッシュな建物に生まれ変わっています。

駅の東には、商店街や高架下の店など、下町の風景が色濃く残っています。

王子エリア

王子エリアには、都電荒川線や東京メトロ南北線などが走っています。

乗り換えがないと都心まで出られませんが、京浜東北線に5分乗って、田端駅で山手線に乗り換えられます。

王子駅からは高速バスに乗ることもできます。

空港連絡バスもあり、旅が好きな人にはぴったりの場所です。

王子駅前には、商業施設「サンスクエア」があり、スーパーや飲食店、ゲームセンターなど多種多様な店が入っています。

サンスクエアだけでも1日楽しむことができます。

東十条エリア

東十条エリアは他より小さめのエリアですが、静かで住みやすく人気のエリアです。

隣には赤羽駅があり、北区の中心地に簡単にアクセスできます。

エリア内には大型スーパーが点在している他、駅前には商店街があります。

下町らしさが残っており、都会に近くても静かでのんびりした街に住みたい人におすすめです。

東十条には大衆演劇を見ることができる篠原演芸場があります。

荒川沿いの自然豊かな環境があり、春には桜が綺麗に咲くため、お花見を楽しむことができます。

北区のおすすめ観光スポット

名主の滝公園

名主の滝公園は、東京都北区岸町1丁目15にある、自然豊かな公園です。

公園内には、滝や池、遊歩道などがあり、四季折々の自然を楽しむことができます。

江戸時代に王子村の名主である畑野孫八が自邸に滝を作ったのが始まりです。

「王子七滝」と呼ばれる7つの滝がありましたが、その中で名主の滝だけが現存しています。

名主の滝は、男滝・女滝・独鈷の滝・湧玉の滝の4つの滝で形成されていますが、今は男滝のみに水が流れています。

名主の滝公園は、都心からアクセスがよく、自然を楽しめる癒しの場所として、地元の人々からも親しまれています。

飛鳥山公園

飛鳥山公園は北区王子1丁目1-3にある公園です。

東京都内の桜の名所として知られています。

園内にはスロープカーとして飛鳥山公園モノレールが走っていて、階段の上り下りが大変な人でも、飛鳥山公園を楽しめるようになっています。

渋沢栄一の邸宅跡地があります。

公園内には渋沢史料館・北区飛鳥山博物館・紙の博物館があり、北区の歴史や工業について特集しています。

公園内に飛鳥山古墳群があります。

飛鳥山古墳群は5個の円墳で作られています。

古墳時代後期から終末期の、6世紀後半～7世紀初頭頃に作られたとみられています。

北区立中央図書館

北区立中央図書館は、十条台1丁目2-5にある図書館です。

北区についての資料を集めた北区の部屋や、ドナルド・キーンコレクションなどが置いてあります。

建物の一部として使われている赤レンガ倉庫は、1919年に建設された、旧陸上自衛隊十条駐屯地275号棟でした。

中高校生向けのコーナーや、集中して調べ物のできる研究個室があります。

2階に小さな子供向けの本が集まったこども図書館があります。

窓が大きく、明るい環境で読書をすることができます。